ダンジョンでブラフマーストラを放つのは間違っているだろうか 作:その辺のおっさん
からQP集めなきゃ(使命感)
お気に入り400件、ありがとうございます!
カルキが
「カルキ…ヴァーユを怒らせたのか……?」
「何故…ヴァーユが……」
『月と酒』を司る
「ヴァーユが介入してきた、ということは……」
「ヒヒヒッ、おいおい、面白いことでも起こるのかぁ~」
「うーん、大丈夫なのかなぁ、エニュオの計画ってやつ」
「ば、馬鹿な…これでは私の
酔っているはずの
「ふん、あの神々のことなどどうでもいい、今はフレイヤだ……」
フレイヤに嫉妬する
「はん!あいつらの一柱が介入しようとアタシにゃ関係ないね」
嘯く
「うーむ、もし今後もあいつらが介入するとなると金儲けどころでは……」
祭りにかこつけてアコギな商売をしている
「うむ…
「
「むぅ…」
「どうなってるの!?」
≪ヘスティア・ナイフ≫を打ち終え、一息ついていた
「う、嘘やろ…なんであの領域の神が……」
食人花を倒してアマゾネスの双子と別れ、残りの逃げ出したモンスターを【剣姫】と追っている、天界にいた頃に
「あの人間が…いえ、まさかね……」
自分を傷つけた人間があの領域の関係者ではと思った
「ウラノス…?」
「まさか、あの神々の一柱が介入してくるとは……」
ギルドの奥、祈祷を捧げる「最高神」とも称されるウラノスは話しかけてきた黒衣の魔術師からの問いかけを半ば無視して、あの領域の神々が今後も介入してくる可能性について思い悩む
この神々以外の神々も期待、不安、動揺といった三者三様の反応を示す。ヴァーユが権能を使ったのはほんのわずかな時間であり、オラリオに住む人々は何も感じなかった。しかしオラリオにいる神々はこのオラリオに間違いなくあの神々の一柱が介入してきたという事実に少なくともこのオラリオで近いうちにナニかが起きるだろうという確信と不安を持ったのである。
***
その夜、とある裏通りにあるひっそりとした酒場にカルキは向かっていた。その酒場につくと「どうぞこちらに、お連れ様方はお待ちになられています」と通される。ガネーシャに呼び出されたためこの客が一人もいない酒場に来たカルキであったが、どうやら待っているのはガネーシャだけではないらしいと店の一番奥にある個室に入ると
「おお!待っていたぞ!カルキ!!」
「ガネーシャ…少し静かにしろ……」
そこにはガネーシャと前髪で目を隠した神がいた。カルキはガネーシャに「この神は・・・?」と問うと「ソーマだ」と返って来たのでなるほどそういうことかと納得し挨拶する
「お初にお目にかかるソーマ神よ、自分はカルキ・ブラフマンという」
「知っている…先ほどガネーシャからお前がこのオラリオに来た理由も聞いた」
どうやらこちらのことはある程度ガネーシャから聞いたらしい、そうなると、
「それで、今日の昼間感じたヴァーユの権能についてだが……」
「うむ!何をやったのだ?カルキ!」
やはり呼び出されたのは昼間、自分がヴァーユの権能によって吹き飛ばされた一件のようだとカルキはため息をついて答える
「なに、フレイヤ神の本質を“風”と例えたらヴァーユ神を怒らせてしまったようだ」
その答えを聞いたガネーシャとソーマはさらに大きなため息をつくと、
「大山鳴動して鼠一匹とはこのことか……」
「いや、炎や太陽、雷霆と称さなかっただけマシだったと考えた方がよいのではないか?もし風ではなくこれらに例えていたらいったいオラリオにどれだけの被害が出ていたかわからんぞ!」
どこか呆れたような安堵したような何とも言えない雰囲気となり呼び出されたことについての説明は終わったのでカルキが退出しようとすると
「まあ、待て!せっかくソーマが神酒を持ってきてくれたのだ!カルキよ、一つ付き合ったらどうだ!」
「私が造った…最上の神酒だ」
「神二柱から誘われては断る道理もないか……」
ガネーシャとソーマの神二柱から誘われては断れるはずがないと暫くガネーシャとソーマと杯を交わすカルキであった。
***
次の日、カルキは【ガネーシャ・ファミリア】の
その頃、カルキの魂は下界にはなく天界にあった。しかしその魂ははっきりとカルキの姿をしており、またしっかりとした足取りで目的の神々がいる場所に向かって歩いている。そして暫く歩いた後、カルキは体の前で両手を合わせ一礼する。
「偉大なる
恭しく挨拶をすれば、そこにはオラリオにいる神々とは比べ物にならない程の高い『神格』を持った神々が次々に音もなく現れる。その神々に対し、カルキは再び両手を合わせ、一礼してから
「では、オラリオで見つけた世界を担う可能性のある英雄と人語を話し、対話を望み、闘争を避けようとするモンスターの通称、
カルキはこの数ヶ月間で見つけた世界を担うことになるであろう英雄の卵と下界の可能性の一つとされる
いや、本当にカーリーどうしよう・・・