ダンジョンでブラフマーストラを放つのは間違っているだろうか 作:その辺のおっさん
タグで追加しましたが作中最強はオリ主ではなくインド神話の神々です
なんか原作キャラが愉快な性格になっちゃってますがそこは独自設定ってことで
カルキが闘国へ向かってオラリオから旅立った2日後、オラリオでは
「ヒャッハーッ!
オラリオの中心部にある白亜の巨塔『バベル』の30階で3か月に一度開かれる会合、『
「第ン千回
『イエー!!』
ロキが神会を開催する挨拶をすると周りにいる乗りのいい神々によって喝采で包まれた。
「よぉし、サクサクいくで。まずは情報交換や、面白いネタ報告するもんおるかー?」
「ハイハーイ!今日此処に来ていないソーマ君がギルドに警告食らって、唯一の趣味を没収されたそうです!」
『なんだってぇー!』
そんな話題を皮切りに一気に会場は騒がしくなり、その話題に飽きたと思えば別の神が挙手し、新しい情報のやり取りをし、ふざけた話題から真面目な話題まで好き勝手に意見を述べ、ゲラゲラ笑いあう。ここまで見ればいつも通り、普段の
「うっし。まとめとくと、今気にしなきゃいかんのは
『了解』
今までの話題から重要なことだけ纏めてロキはギルドに報告するといってその報告に異論はないと他の神々は頷いた。やがて話題も尽きてきたのか、口数が減り、話し合いの勢いが収まってくるとロキが「あぁ、そや。うちの方からも一つ、ええかー?」とロキが切り出してきたので「あのことか!?」と神々は身構えたが、ロキのはただ極彩色のモンスターと闇派閥の残党についての牽制であり、それに乗じてガネーシャが「俺が!ガネーシャだ!」といってから、『
「んじゃ、お楽しみ『命め「すまない、少しいいだろうか?」……なんや?タケミカヅチ?」
いよいよ
「ゴホン。貧乏ファミリアの主神である俺が意見を言うのもと思って黙っていたが、誰も聞かないので俺が聞こうと思う。・・・ここにいる神々も感じただろうが『
『(タケミカヅチがいったああああああああ!?)』
「(え!?あのヴァーユが介入したの!?)」とその時ヴァーユの介入どころではなかったヘスティアを除いたフレイヤやロキを含む神々が思わず心を一つにする中、
「さあ?俺は知らんぞ!むしろあのヴァーユが介入したことに驚いたのは俺も同じだからな!」
「ほう?俺はてっきり天界で同郷であるお前なら何か知っていると思ったんだが」
「いや、残念だがヴァーユとは同郷だが神格がヴァーユの方が高いのと俺がシヴァの傘下だったこともあってあまり積極的には交流がなかったのだ!」
そう言いながらお互い獰猛な笑みを浮かべ牽制しあう二柱にその場にいる神々、フレイヤやロキでさえ話に割って入れないのは天界最強とも称される
ちなみに、この場で最も神格が高くこの二柱を止められる可能性のあるヘスティアは天界での暗黙の了解を守っているのと普段は寛容・温厚で天界から付き合いのある貧乏神仲間であるタケミカヅチの知られざる一面を見たのと二柱から放たれている殺気が恐ろしいのとで隣に座っているヘファイストスにしがみつき涙目で震え上がってしまっている。
「そうか……いや、俺は『怪物祭』の夜にガネーシャがソーマと一緒にとある酒場を貸し切りにしていたという噂を聞いたからてっきり、そこで情報の交換をしていたと…ソーマはお前やヴァーユと同郷だったよな、ガネーシャ?」
「ああ!確かにあの夜ソーマと飲んだが、それは元々、同郷のよしみで神酒を飲ませてくれるという約束をしていたからにすぎん!まさかだとは思うが…それだけで俺にヴァーユについて問うているのかタケミカヅチ?」
『(頼む!もう誰でもいいからこの二人止めてええええええ!!)』
もはや、二柱から放たれる神気と殺気にによって神々の前に出された飲み物の入ったコップやバベルの窓ガラスは割れ、机や床、壁、柱、天井のいたるところに亀裂が入ってしまっており、つい『バケモノ揃いのリグ・ヴェーダと特異すぎる極東には手を出すな』という天界での暗黙の了解を無視して誰でもいいから今も獰猛な笑みを浮かべているガネーシャとタケミカヅチを止めてほしいとその場にいる神々はお互いを見るが見られるとお互い目を逸らすというのを繰り返す中
「いや、そうだったのか俺の勘違いだったか。しかし、もしリグ・ヴェーダの神々いや、
「なに!そんな人間がいたら俺としても手合わせを望んでいるところだ!」
「それもそうだな、ガネーシャ!」
「ああ!俺はガネーシャだからな!」
「「フフフ、ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」」
『ヒイイイイイイッ!!』
「もう、いい加減にしろぉ!」
『ヘスティア!?』
神々の心が一つになる中、やはりこの二柱を止めたのはヘスティアであった。
「タケもガネーシャもなんだい!?そんな簡単にあのリグ・ヴェーダの神々は下界に介入しないことは分かっているだろう?それにあの神々は天界にいるんだ!関係のある人間なんているわけがない!」
机をたたいて椅子から立ち上がり、フンス!と鼻息を荒くしつつ足をガクガクと震わせながら言うヘスティアの言葉に「まあ、ヘスティアのいうことにも一理あるか」とフッと神気と殺気を消すタケミカヅチと同じように神気と殺気を消すガネーシャをみて、ロキは間髪入れずに
「そ、それじゃあ、お楽しみ『命名式』や!」
『イ、イエー!!』
無理矢理その場の空気を換えようとして『命名式』を始めることを宣言し、周りの神も空気を読んで盛り上がる。その後は先ほどの空気もどこへやら、【ヘスティア・ファミリア】の
***
「こっ、こっ、この度は助けていただいてっ、ほほほほ本当にありがとうございましたっ………!?」
中層に進出した日に
そんな無茶をしでかした
「ところで、ベル・クラネル、君はあの男…カルキ・ブラフマンについて何か知っていることはないかい?」
「え?カルキさんですか?えーと……」
それとなくカルキのことを聞くフィンに素直にベルは自分の知っていることを答えていく。しばらく話をしてからベルはアイズと共に天幕から出ていき、【ロキ・ファミリア】の首脳陣だけが残った後、フィンが口を開いた
「結局、真新しい情報はなかったか……」
「フィン、こういうのも何だが、何をそんなにあの男を気にするのだ?」
「そうじゃ、あの酒場での言い方は気に障ったが、あの若造は恩恵を貰っていないから目くじらを立てるなといったのはお主じゃろう?」
カルキに関する新しい情報がなかったことを残念がるフィンにリヴェリアとガレスは疑問を呈する。なぜそこまであの酒場で自分たちにケンカを売るような真似をした男を気にするのかとそしてそれにこたえるようにフィンは答える
「…リヴェリア、ガレス、実はね、【遠征】前に少し気になる情報を得たんだ」
「情報?」
「ああ、なんでも……『怪物祭のとき、ダイダロス通りにある食人花が出てきた地下水路の近くを歩いているカルキ・ブラフマンを見かけた』という情報をね」
「「!?」」
フィンからもたらされた情報に驚くリヴェリアとガレス、そんな二人にフィンは続けて
「さらに今回の【遠征】で遭遇した黒フードの
「まさか…」
「ああ、僕はあの男は
「なるほど……あり得ない」
カルキ・ブラフマンは
「もし、あの男がオラリオの崩壊を望んでいる
「じゃがのう、リヴェリア、もし一旦外に出て、それからまたオラリオに入れば「オラリオの外から来た」という言葉は嘘にはならん、それに恩恵を貰っていないのにあのオッタルと闘えるとも思えん。存外、奴らも一枚岩ではなく、あの男はオラリオ崩壊を阻止すべく動いていて、神ガネーシャとそういう取引をしているから居候をしているという可能性も捨てきれんぞ」
少し後ろで言い合う二人にフィンは振り向き
「まあ、今は証拠が何もない状況だ、それにあの男に正体を探っていることがバレたら元も子もない、あの男については接触を最小限にして正体を探っていくことにしよう」
その言葉に同意するようにリヴェリアとガレスは頷き、【ロキ・ファミリア】の首脳陣たちはカルキ・ブラフマンへの警戒を強めた
***
ベルが【ロキ・ファミリア】に助けられる数日前、
「………どうやらカーリー神は不在のようだな」
そうカーリーの自室と思われる部屋で
「無駄足になってしまったか……カーリー神について尋ねても誰も
海に浮かぶ小舟の上からどこからともなく手にした
「(まさか……ヴィシュヌ神はカーリー神が不在であることを知っていたのか?)」
思わずため息をついてしまったカルキであったが、宮殿の隅で震えていたアマゾネスにゆっくりと「カーリー」と言いながら地図を見せると震えながら指をさす
「
そう言って、
どうやってロキ・ファミリアと絡ませようかとした結果、カルキを怪人と誤解させる羽目に、某キャラだってバレなかったんだからイケるやろ!!
………うん、無理矢理なのはわかってる
タケミカヅチやガネーシャはもう掘り下げないだろうしエエやろと……違ってたらごめんなさい
次回 『メレン吹っ飛ぶ』