ダンジョンでブラフマーストラを放つのは間違っているだろうか 作:その辺のおっさん
誰か礼装恵んでください…………(ガクっ)
カルキが瞑想を終え、ゆっくりと目を開けるとそこには【ガネーシャ・ファミリア】の団長であるシャクティがいた
「……お前は何者なんだ居候」
どうやら第一級冒険者である自分を圧倒してみせたカルキが何者なのか気になっていたらしい。真剣な顔で見てくるシャクティに苦笑しつつカルキは答える
「なに、自分はただ、人の身で神のいる座にたどり着きそこで修行しただけの人間でしかないな」
「それは一体どういう………?」
カルキの答えに困惑するシャクティの隣をスルリと抜けて部屋を出たカルキは【ガネーシャ・ファミリア】の
『リグ・ヴェーダ』の一柱、太陽神スーリヤが介入するという最大の
***
だが、何事にも例外というものが存在している。その崩壊の序曲に気付いたのはオラリオにいる神々の一柱ではなくただの少女、【アポロン・ファミリア】の団員カサンドラ・イリオンだった
「ダフネちゃん、もう止めよう、アポロン様を説得してヘスティア様に謝ろう…」
昨夜、アポロンがヘスティアからベルを奪い取るため【
「何?また夢?」
カサンドラは『予知夢』を見ることが出来ると言ってはばからない。そして誰にも信じてもらえない。それは目の前にいるダフネも同様であり
「まあ、一応その内容ぐらいは聞いてあげる。どんな夢を見たのよ」
「ぅんと……傷ついた兎さんが月の光を得て、太陽を飲み込もうとするんだけど、その後ろからもっと大きな太陽が現れてその太陽から出てきた怪人が太陽を真っ二つにするっていう…」
「そうよね、夢はそれくらい荒唐無稽じゃないとね」
「ダ、ダフネちゃ~~~んっ」
「しつこい。さっきから先手ばかり取られているんだから、さっさと行くよ」
何故か先手を取られ続ける味方にイライラしつつ、ダフネはカサンドラを引き連れてベルを追走した
***
「…で、結局ベルは格上の相手に挑んでやられた挙句、サポーターは【ソーマ・ファミリア】に連れていかれたと」
「す、すみません、都市部での逃げ方を教えてくれたのに…」
「いや、責めているわけではない、むしろ好ましく思っている」
都市部での逃げ方…つまり大通りに敢えて出て、大勢の人を巻き込みながら逃げ回り、魔法や物陰からの奇襲を防ぐという方法を「他の人たちに迷惑がかかるから…」と裏通りを通って合流しようとしたが格上の冒険者と接触、敗北して【ミアハ・ファミリア】の団員ナァーザ・エリスイスや【タケミカヅチ・ファミリア】の力を借りて何とか逃げおおせたベルとヘスティアは合流したベルのパーティーメンバーと一緒に逃げていたが【ソーマ・ファミリア】が協力していることに気付いたサポーターが投降したと橋の下で合流したカルキはベルから報告を受けていた
自分達の危機だというのに、他人に迷惑をかけるわけにはとお人好し精神を発揮して危ない道を突っ走り、自分より投降したサポーターを心配する白兎を「やはり面白い」と評価しつつ、スーリヤからの命令を受けているカルキは裏道でさてどうするかと考えていると
「で、ベル、昨日も夜遅くに俺の所に来たコイツは誰なんだよ」
黒い着流しを着て大剣を担いだほのかに精霊の気配を漂わせる青年に「そういえば自己紹介がまだだったか」とカルキは向き合い
「カルキ・ブラフマンだ、ベル達とは…まあ数日の間、同じところに住んでいた仲だな」
「そ、そうか、俺はクロッゾ、ヴェルフ・クロッゾだ。ヴェルフって呼んでくれ、苗字嫌いなんだ」
「(なるほど魔剣鍛冶師の…)そうか、ではこれからよろしく頼む」
改めて自己紹介するある意味で緊張感のない2人をよそに何やら話し合っていたベルとヘスティアであったが
「いたぞ!橋の下に隠れているぞ!!」
【アポロン・ファミリア】に見つかり、ヴェルフが迎え撃とうとするが
「もう怒った!!ベル君!ヴェルフ君!カルキ君!ボクは腹をくくったぞ!!」
「「「?」」」
急に大声を出したヘスティアに何事かと思う3人であったがそれを無視して
「西南だ!西南を目指せ!!」
そういってペシペシとベルを叩くヘスティアに促され西南へと向かった先にあったのは【アポロン・ファミリア】の
「こ、ここは…」
「おいおい…」
「ほぉ…」
三者三様の反応をする中、「戦いに来たんじゃない!どけどけ!しっ、しっ!」と団員を追い払いながら敷地に入るヘスティアに倣って入っていくと、館からアポロンであろう、月桂冠を被った神気を感じさせる人物が出てきて、ヘスティアとのやり取りの後、ヘスティアは近くにいた
「上等だっ!受けて立ってやる!
その言葉を聞き、醜悪な笑みを浮かべたアポロンは
「ここに神双方の合意はなった―――諸君、
『いえええええええええええええええええええええええええええええええええええええっ!!』
そう宣言した途端、庭の木や茂みから神々が現れ、ベルやヴェルフ、【アポロン・ファミリア】の団員たちが驚く中、カルキだけは
「(何故ヴィシュヌが『間引け』といったのか分かった気がするな、さて、アポロン神に問うてみるか)」
今だニヤニヤと笑うアポロンへ問おうとしたカルキであったが
「すまない『ギルドに
飛び交う興奮する声。娯楽好きの神々によって辺りはあっという間にお祭り騒ぎとなり、カルキの声はアポロンに届きそうにもないと思ったカルキは殺気をベル達以外に無差別に放つ
「………黙れ」
『―――――ッツ!?』
カルキの放った殺気に中てられ、【アポロン・ファミリア】の団員たちは気絶し、殺気を中てられていないベル、ヴェルフ、ヘスティアでさえ膝をつき、騒いでいた筈の神々は首を落とされる幻覚を見せられ押し黙る
「な、何が……」
混乱しているアポロンに瞳が黒色から宝石のような美しい紅色になったカルキは一歩ずつ近づき問いかける
「アポロン神よ、一つ問おう、貴神は太陽を司る神で間違いないな?」
「あ、ああ、そうだ、私は太陽と芸術を司る神だとも」
「では、重ねて問おう、太陽とは即ち、この世のあまねく生命を育むものであり、それは即ち『施し』である。なのに何故『施し』の真逆である『他者からの略奪』を行おうとする」
真正面に立ち、まるで見定めるようにアポロンに問いかける人間の迫力に呑まれ周りの神々は何も言えずに黙ってしまう。アポロンが何か言おうとする前に「自分の問いかけに答えるのが先だ」と目の前の人間から無言の圧力を受けアポロンは答える
「それは私がアポロンだからだ!私は美しいものを
「そうか……そのためには嫌がる者や他人の眷属であっても手段は問わないと?」
「ああ!そうだ!私は欲しいものは何が何でも手に入れる!そして手に入れたら最後の一瞬まで愛し続けよう!そのためならばどんな手段を使ってでも奪って手に入れてみせよう!!」
そう言い切るアポロンをじっといていたカルキはやがてこの場にいる誰もが驚愕する一言を言い放つ
「なるほど…ああ、やはりそうなるか………アポロン神よ、
後ろで「え、ちょ、カルキ君何言ってるのぉ!」と叫ぶヘスティアや唖然とする神々を無視して踵を返し、瞳が黒色に戻ったカルキはベル達に「行くぞ」と促し、堂々と【アポロン・ファミリア】の
***
【アポロン・ファミリア】の
「……あの人に…ヒュアキントスさんに勝ちたいです」
真っ直ぐな瞳でこちらを見てくる白兎にヘスティア、ヴェルフはコクリと頷き各々これからどうするかを話す
「ベル君、一週間、ボクが何とかして時間を稼いでみせる…だから、その間に何としても強くなってくれ」
「ヘスティア様、リリスケの救出には自分も…」
「いや、ソーマ神は問題ないだろうな」
サラリとサポーターについては問題ないと言い切るカルキに「それはどういう…」と言いかけた3人にフッと笑い
「まあ、お前が英雄たる器なら軽々とあの程度の者は超えてみせろ、ベル」
それだけ言うとフラリと【ソーマ・ファミリア】の
ちなみにこの作品でのオラリオの強さ順は
ソーマ・ガネーシャ≒タケミカヅチ・神造武器使用カルキ>>>オラリオにいる神々>>(絶対に超えられない壁)>>冒険者
となっています。
アポロンと問答しているとき、カルキにはスーリヤが憑依していました………後は分かりますよね
―追記―
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