ダンジョンでブラフマーストラを放つのは間違っているだろうか 作:その辺のおっさん
トレーナー兼マスター兼赤ちゃん騎士君etcて………
この後はサクラ大戦も予約してあるし…
あー、今年中に2期分終わるかな?
「……え?」
《神の鏡》に映っている男の手によって起きた事態に声を発することが出来たのは、【アポロン・ファミリア】の団員か、【ヘスティア・ファミリア】の助っ人のエルフであろうか、それとも≪鏡≫を通して観ているオラリオの住人か神かその眷属であろうか
『神の恩恵を貰っている者といない者とでは天と地ほどの力の差がある』という下界の、否、神々も認める一般常識
そのため、今、「神の恩恵を貰っていない」と公言し、それが嘘ではないと嘘を見分けることの出来る神が認め、「常識のないイキリ野郎」と神々が嘲笑していた男があっさりとレベル2の冒険者の首を真正面から掴んでへし折って殺したという事実にとある神々を除いて誰もが黙ってしまっているのだ
***
「では、始めよう」
リッソスを殺した後、軽く言ったカルキに正気を取り戻した【アポロン・ファミリア】の団員達とリューがカルキを見た瞬間、カルキは槍を振るい、既にリューによって倒され地に伏せさせられていた者を含む49人の首をはね飛ばす。首がなくなったことで血が首元から噴水のように吹き出し、その周辺が噴き出た血によって真っ赤に染まり、近くにいたリューも返り血を浴び赤く染まる中、返り血一つ浴びていないカルキは城壁の上にいる弓兵の一人へ槍を投擲した後、城壁へと飛び移る。
放たれた槍は真っ直ぐに心臓を貫き弓兵は絶命、隣にいる【アポロン・ファミリア】の団員が恐慌状態に陥る中、城壁へと飛び移り刺さっている槍を素早く引き抜いたカルキはその団員の喉元に槍を突き刺し、首をはね飛ばす。槍を持ち直すと
「……次」
そう短く言葉を残して南の城壁へと移動するのをただ眺めているだけのリューであったが、我に返り、辺りを見回すとカルキによって引き起こされた惨劇を見て、たとえ敵であってもこれ以上の殺戮は認められないとカルキを止めようと走り出していた
***
「どういうことだヘスティアァ!あの男は
バベル30階、今も次々に自らの眷属がイキリ野郎に殺されていることを感じて錯乱するアポロンは隣で
「(首を真正面から掴んで殺害か……ディオニュソスの
ロキはカルキがリッソスを殺した方法が
「(ちっ、なんや、この何とも言えんモヤモヤは……)」
最初はカルキの化けの皮をはがしてやろうと意気込んでいたロキであったが、次第に化けの皮をはがすと
オラリオ中の神々や人間がカルキによって起こされた殺戮劇に混乱し、恐怖する中、そんな凄惨な光景を見て
『美しい』
と評したのはフレイヤ、ソーマ、ガネーシャ、タケミカヅチであり、その言葉にオッタル、チャンドラ、イブリ、桜花と千草といった眷属達はギョッとした顔で己の主神を見るが四柱は
「あら、オッタル、殺戮も私が司る『戦いと勝利』の一つよ、それを『美しい』としないことの何がおかしいというの?」
「何故驚くチャンドラ、この振るわれる技をそれによって生み出される光景を肴にすればどんな水でも銘酒になるというものだ」
「ああ!これは!あいつらとの喧嘩を思い出させる美しく、素晴らしい技だ!これを見て『怖い』と思うならお前もまだまだということだなイブリ!」
「桜花、千草、あいつの振るう槍をよく見てみろ、恐ろしいほど正確に急所を神速の速さをもって刺し穿ち、突き穿ち、切り払う。この技を見て『美しい』と感じなければ武神・武人は名乗れんよ」
何を当たり前のことをと言外に言う己の主神に神々と人間との価値観の違いを改めて認識させられた眷属達は震え上がると同時に神にここまで言わせるあの男は何者であろうかという疑問が湧いたのは言うまでもない
***
「……どうやら、ベルの方はまだ続いているようだ」
2分も経たずして先ほど宣言した4人以外の【アポロン・ファミリア】の団員を蹂躙したカルキはベルの大砲撃によって崩壊した中央塔の瓦礫の一つに腰掛け、ベルとヒュアキントスの戦いを眺めていたが、やがてベルの左拳がヒュアキントスに突き刺さり、30M程吹き飛ばした後、ヒュアキントスは大の字に大空と太陽を仰ぐ。
ここに【ヘスティア・ファミリア】対【アポロン・ファミリア】の
「……あなたは何者ですか」
「何やら1週間前にも【ガネーシャ・ファミリア】の団長から同じことを聞かれたが…何、自分はただの人だ」
「ふざけるな!神の恩恵を貰っていないただの人間が冒険者、それもレベル2を含む上級冒険者を100人以上をたった1人でしかもただの槍と技量だけで殺せるはずがない……!」
どこかの酒場で「何してるの(ニャ)、リュー!!」と絶叫している店員達がいる中、カルキが自分を小馬鹿にして、はぐらかしていると感じたリューは小太刀に力を籠め、さらにカルキを睨むがにらまれた方はまったく気にするそぶりも見せず
「何、神の恩恵を貰わずとも強くなる方法などいくらでもあるということだ…そうだな、例えば『モンスターが魔石を喰らって【強化種】となるように人に魔石を埋め込み、人とモンスターの混合種となる』とかな……」
「――――――ッツ!!あなたはそうだと!?」
「さて…どうだろうな?」
「「「「な―――――――ッ!?」」」」
ニヤリと笑うカルキにおぞましいと嫌悪を示すエルフとそんなことがと絶句するリリ、ヴェルフ、命であったが、
「カルキさん……それ前も僕と神様に同じこと言って神様に嘘だって言われてましたよね?」
「……ベル、人の冗談を真面目に返さないでくれ」
ベルに以前、全く同じことを言ったことがあることを暴露され珍しく気まずそうな顔をするカルキに誰もがポカンとする中
「一緒に住んでいたころに恩恵貰っていないならって僕と神様がファミリアに誘ったことがあって、その時に同じことを言ってたんだ」
「では…先ほどのは全て嘘であると……?」
命が確認するように聞くとベルが頷き、全員呆れてしまい「まあ、誰しも隠したいことの1つや2つはあるさ」と苦笑いしながらヴェルフが言ったため、何とかなったがカルキはこっそりため息をつきつつ
「(やはりこの言い訳はダメだな…余計な誤解を生んでしまう……)」
『シヴァ神に弟子入りしてリグ・ヴェーダの神々からの試練を踏破したからだ』と馬鹿正直に言うわけにもいかないカルキが以前に思いついた言い訳であったが、どうにも余計な誤解を生みそうなので、もう2度と使うものかと思っていると、後始末として【ガネーシャ・ファミリア】の団員達がやって来たので怪我をしているベル達を預け、一人誰にも聞かれずに呟く
「…後はアポロン神を消滅させるだけか………」
だが、このカルキの言い訳が本当に余計な誤解を招いていたとはカルキ自身知らぬことであった
***
『――――――――ッツ!?』
そう、カルキの言い訳は間の悪いことに≪鏡≫が消える瞬間の出来事であり、ベルが嘘だと指摘するところが入らず、ほぼ全ての≪鏡≫が【ヘスティア・ファミリア】を映さず今回の総評をしているガネーシャか激怒しているヘスティアからオラリオ追放を言い渡されているアポロンを映している中、【ロキ・ファミリア】の幹部が集合している部屋ではカルキとベルを注視し【ヘスティア・ファミリア】を中心に観ていたためガネーシャの総評を映しておらず、カルキの言い訳を【ロキ・ファミリア】の幹部たちが聞いてしまい、本当に余計な誤解を生んでいたのである
「ど、どういうことっすか……?」
「まさかあの赤髪の
「肯定も否定もしていないっていうのがね……」
第二級冒険者で【ロキ・ファミリア】の2軍メンバーのラウル、レフィーヤ、アキが動揺を表し、他の第二級冒険者も同じように動揺を隠せない中
「ハッ、そんなモン関係ねぇ、向かってくるってんならブッ殺すだけだ」
「珍しく意見があったわね……とにかく、敵になるってんなら容赦はしないってことよ」
「でもさー、だとするなら【ガネーシャ・ファミリア】に神様が居候させてるっておかしくない?」
「…………」
動揺するラウル達とは対照的にベート、ティオネは敵対するなら容赦はしないと公言し、ティオナはカルキが
「まさか、フィンの考えが外れておらんかったとはのぅ……」
「だが……アキも言っているように奴は肯定も否定もしていない。奴を
以前フィンが話したことが外れていなかったことに髭をさすりながら呆れる声を出すガレスに、カルキが
「今はまだ彼が
そう最後を強調して言うフィンに【ロキ・ファミリア】の幹部たちは同意し、頷くのであった
***
「ああ!我が愛する
泣きながら叫ぶアポロンにヒュアキントスと元団員達は恭しく傅き
「アポロン様、我らも命尽きるまでお側に……」
「ああ、そうだな、ありがとう感謝しよう我が愛しの「残念だが、命尽きるのは今この時だ」………え?」
何者かの声が聞こえたと思うと、どこからともなく飛んできた矢によってヒュアキントスを含む数名の首と胴体が射落とされ泣き別れる
「あ…あ、ああ…ヒュアキントス……?皆……?う、うああああああああああ!!!?」
思わず地面に座り込み、足元に転がってきた、ついさっきまで生きていた自分の眷属の首を抱えアポロンは錯乱する
「おのれっ!おのれっ!誰だっ!私の最後の眷属を殺したのはぁッ!!」
ヒュアキントスの首を抱えたまま周囲を睨みつけるアポロンの前に足音を立てることなく片手に
「き、貴様ぁッ!あれだけ我が眷属を殺しておきながらッ!さらにヒュアキントス達までぇッ!!」
アポロンの前に現れたのは、自分を太陽神を名乗るにふさわしくないと不敬にも言い放ち、3日前、このシュレーム古城で【アポロン・ファミリア】の団員106人を殺したカルキ・ブラフマンであった
「う、うわあああああああッ!!」
自棄になったアポロンは左手でヒュアキントスの首を抱えながら右手に短剣を握ってカルキへと襲い掛かる……が
「……ギャアアアアアァァァあああ!!!?わ、私の腕ええええぇぇッ!!」
カルキは簡単にアポロンの右腕を斬り飛ばし、叫び散らすアポロンを蹴り飛ばして城の建物の壁に叩きつける。ようやくカルキの持つ
「ば、馬鹿な!神造武器だと!?そんなものを人間が使えるはずが……」
「ソーマ神にも言ったがそれこそ『下界の
何やら同じことを言っているような気がすると愚痴をこぼすカルキであるがアポロンは最後の一言に反応する
「私を消滅させろという命令だと!?出したのは誰だ!ヘスティアか?フレイヤか?それともヘルメスか!?」
「いいや、どれも違うな」
「ならば……!」
どうにも出てきそうにないのでカルキは天に上る太陽に手をすっと手のひらを差し出し、
「貴神を消滅させろと命令したのは……天界にいるスーリヤ神だ」
「……はぇ」
間抜けな声を出すアポロンにカルキは一つ一つ事実を突き付けていく
「貴神に自分が問うた時、自分にはスーリヤ神が憑依していた。そして貴神の太陽神としての在り方について聞いたスーリヤ神はアポロンは太陽神を名乗るにふさわしくないと判断し、自分にアポロン神を消滅させろと命令を出した……今回は、ただそれだけのことだ」
まあ、心酔していた者達を間引いたのは別だがと心の中で思いつつ、呆然としているアポロンを無視し、カルキは空中に
「ま、待ってくれ!頼む1万年も消えたくない!頼む!この通りだ!」
地に頭をつけ命乞いをするアポロンにカルキは何も言わず
「さあ、受け取るがいい、神を消滅させる不滅の刃!ブラフマーストラ!!」
右手を振り下ろすと回転していた
「あっ……」
分かたれた上半身が地面につく瞬間、アポロンは黄金に輝く光となって消えていく。アポロンを消滅させた後、左手の手のひらに小さな火種を出してフッと息を吹きかけると火種が劫火となりヒュアキントスたちの死体を焼き尽くす
「……終わったな」
そう言って踵を返したカルキはオラリオへと戻りつつ、ここ数日、先送りにしていて、今直面している問題をポツリとこぼす
「さて…どうやって借金を返済しようか……」
アポロンさんがようやく消滅しました……これで皆さんのご期待に添えられているかどうか不安ですが………
タケミカヅチ盛りすぎたなーって思ってたらダンメモのイベントでまさかの一度見た技は神の力なしでも見抜けることが明らかになったタケミカヅチ……どういうことなの?
わかってます、わかってますとも、どうしてもゼノス編でロキ・ファミリアと戦わせられなくて無理矢理に誤解させてるんだってことは………わかっているんですよ!!
実はオリ主は基本文無しなので今現在借金持ち