ダンジョンでブラフマーストラを放つのは間違っているだろうか   作:その辺のおっさん

3 / 68
あかん……ダンメモの3周年イベントで本編書き直しですよ…………

ならば仕方がない!某オサレ漫画がアニメ化するから番外編だ!!………てなわけで番外編です。ごめんなさいね!





本当はシャクティの妹や【アストレア・ファミリア】を天界でインドラがレ〇プしたってことにしてリューさん曇らせたろって思ったけど………一時的にボツで!!(良心が痛んだ)


番外編3

某オサレな世界編

 

「………なんだ?こいつらは………」

 

カルキは混乱していた

 

始まりはラクシュミーが「私達も他の領域みたいに神々同士仲良くすべきだと思うの」と言い出し、その提案にパールヴァティー、サラスヴァティ―、ガンガーといった女神たちが同意したことが発端であった

 

あれよあれよという間に会場やら何やらが女神たちによって設けられ、パールヴァティー、ラクシュミー、サラスヴァティーに甘いシヴァ、ヴィシュヌ、ブラフマーが協力し、他の女神達もそれぞれ親しい男神たちをその宴会場に招待したのだ

 

『奥儀』を3つ修め、シヴァの領土の一角を借り、修行していたカルキもパールヴァティーから手伝いを頼まれ、二つ返事で了承し、会場の設営や料理の準備をしていた

 

そして、宴会当日、女神たちの面子もあってかインドラやスーリヤ、ヴァルナにアグニ、ヴァーユといった面々が集い、宴が進み、珍しく何事もなく終わる

 

…………ということはなく案の定

 

「てめぇ!!そりゃあどう意味だアグニ!!」

 

「フン……言葉通りだ……そんなことも分からんとはな……お前の頭は風の様に軽いようだ」

 

「殺す!!」

 

まさかのヴァーユとアグニがドンパチを始めてしまい、会場は途端に普段通りの様相になった所に

 

「貴様等………」

 

ラクシュミーの面子をつぶされたと怒り狂ったヴィシュヌが珍しく参戦、空間を切り裂き、その裂け目にたまたま席を外し、プリヴィティーの作った料理を取りに行っていて、戻って来たカルキが巻き込まれた………というのが先程カルキの身に起きた出来事である

 

***

「何だ……この摩訶不思議奇天烈集団は………」

 

カルキがちょっとだけキャラ崩壊しているのも無理はないだろう

 

「(ああ、またいつもの『異世界』という奴か)」と思って目を開けてみたらそこにいたのは奇天烈な格好をした2つの集団

 

「(まだヴィシュヌ神から『片腕の黒トカゲ討伐して来い』と言われて放り投げられた世界の方がマシとはな………)」

 

あそこも中々強烈………というか『メェーーン!』と何かにつけて言っている顔の深い………というか特徴的すぎる奴が強烈すぎて他を覚えていないのだがと思い出していると

 

「?」

 

「なん……だと……!」

 

いきなり光弾が飛んできたので素手で掴んだら、筒を持った男だけでなく、髭を生やした4,50代の男、上半身がマントだけの変態、フードで隠れているが右腕そのもの、癖毛の男が驚愕していた

 

「………?」

 

何故この集団は驚いているのか分からず、ふともう一つのカルキの右側にいる集団………色のついた本当に見えているのか分からない眼鏡をかけた男、ガラの悪そうな男、ふくよか……すぎる(?)女性と見た目だけはアスラ神の様に腕の多い女性────左側の集団に負けず劣らずの奇天烈集団にカルキは困惑する

 

「それに………ここは天界、いや冥界か?」

 

「「「!!?」」」

 

どうにも自分のいた天界に近しい雰囲気を感じポツリと漏らした言葉に2つの集団は反応する

 

「ああ‥……言葉が通じるのか、ならば良い、自分は戦うつもりはない、巻き込まれただけだから……人の言葉は最後まで聞くべきではないか?」

 

「ッ!鞘伏を止めta………!」

 

背後からいきなり切りかかられたのでチャンドラハースを取り出し止めれば今度はこちら側が驚愕している

 

「くどいようだが、こちらとしては、この奥から2つほど感じられる『神もどき』なぞに興味もなく戦う気も『殺せぇ!!』………ほう、頭目は髭の男か」

 

どうやら『神もどき』という言葉に反応したらしい髭の男が号令をかけると同時に、マスク男、右手が向かってきて、片眼の男が筒をこちらに向けてくるが

 

「………」

 

「何………?」

 

何となく向かってこなかった男の方が面倒になると感じたカルキは癖毛の男の首を斬撃を飛ばして切り落とし、向かってきた連中も一瞥もせず一瞬で両断する

 

「………悪いがこの場にいる者全てを敵とみなすが覚悟はいいな?」

 

カチャリと音を立て三日月刀を持ち直したカルキの姿に残った者達は生唾を飲み込んだ

 

***

「何故だ!何故未来を変えてもお前を殺せない!!お前の力を使えさせないようにできない!お前の刀を壊せる未来が見えない!!お前は、お前の刀は一体………!」

 

「ほぅ、未来を見て、変えられるのか……だが生憎だったな、自分を殺せないのはお前達の『技』が自分より劣り、自分より『遅い』だけ、未来をどれだけ変えようが自分が反応できれば問題はない、それに自分が使っている炎やこの刀は神々より試練を超えた褒美として賜ったもの……真の『神』を『もどき』のお前が好き勝手出来るわけがないだろう?」

 

「ふざけるな……ふざけるなぁ!!」

 

ものの数分で髭の男に率いられていた集団は地に伏していた………というより

 

『万物貫通する~』→「そんなことは鍛えれば才のない自分でもできる。何ならお前以上の攻撃を見せてやろう」

 

『致死量が云々~』→「ああ、アムリタに比べたら毒なんて大したことではないし、アグニの炎で全身燃やして解毒すればいい」

 

『神の尺度が~』→「お前ごときが『神の尺度』なぞ語るな!!(滅多切りにしながら)」

 

「神経が云々~』→「少し面倒だ……アグニの炎で自分ごと辺り一面を焼こう」

 

などというカルキからしたら当然のこと………相手側からしたら無茶苦茶理論により何度復活しても瞬殺される………ことの繰り返しであった

 

「(フゥ)………これ以上は無意味か」

 

「な……に………?」

 

カルキがため息をつき、手を前に出し、目を閉じる

 

「だが……未来を変えられるのも厄介だ……『破壊』することにしよう」

 

「それは……どういう……」

 

最早、部下は心を折られ、自分自身何度も何度も殺された男は意味が分からずカルキを睨みつける

 

「オーム・ナマ・シヴァーヤ…………さあ、シヴァの炎で消えることを誇るがいい」

 

カルキの足元から青い炎が噴き出し、容赦なく敵対していた者達を焼き払う

 

「なんだッ!これは!!私の見る未来が壊れていく……こわれ………」

 

「ああ、未来を『破壊』しただけだ………当たり前のことを言うな」

 

「ふざけ……」

 

それが『神もどき』の最後の言葉だった………まあ、その部下たちの断末魔は毒使い以外聞くに堪えないものだったのでスルーしたが

 

「さて………」

 

『神もどき』とその部下を殺害したカルキは、次にもう一つの集団に向き合い問いかける

 

「先ほど切りかかってきたが………お前たちはどうする?」

 

***

「ふむ………ここは噂で聞いた極東の城に近い………のか?空中に浮く城とはな」

 

結局あの後4人が敵意むき出しで向かってきたので、あっさりと頭から両断したカルキはフラフラと歩いていた

 

「よッ!!」

 

「?」

 

さてこれからどうするかと思っていた矢先、目の前に禿頭の鐘馗髭を生やした男が現れる

 

「さてさて、お主がユーハバッハを倒したことには感謝するが………小僧が随分はしゃいでくれおったのぉ」

 

「そうか、あの男はユーハバッハというのか、名も聞かずに悪いことをしたな」

 

何処からか巨大な筆を取り出し、恐ろしい顔と殺気を向けてくる禿頭の男を気にした様子もなく顎に手を当て能天気ともとれることを話すカルキに

 

「小僧風情が不届きも大概にせい…………罰を当てるぞ」

 

「『もどき』風情が罰を当てられるはずがないだろう?」

 

そう首を傾げるカルキに禿頭の男の掌底が襲い掛かった

 

***

「どうした?終わりか『もどき』?」

 

「小僧………人間風情が………!」

 

ものの数分で地面に膝をつく禿頭の男、確かに千里吹き飛ばす掌底や「裏破道」とかいう手刀は見る物があったが、所詮あの神々には遠く及ばないと判断したカルキが全て左手一本で止め、右手で2発ほど腹に拳を入れた…………ただそれだけであった

 

「ふむ………『もどき』とはいえ、やはり『神』に名乗らぬのは礼を失するか?」

 

一方で割と能天気なことを呟いていたカルキは「うん」と一つ頷いてから

 

「本来は戦う前に行うことであったのだろうが、今させてもらおう………自分はカルキ・ブラフマンという、『もどき』とはいえ神よ、貴方の名を聞きたい」

 

名乗ったカルキに「墓穴を掘った」と嗤う男は「兵主部一兵衛」と名乗り返す

 

「(名は極東……やはりここは『異世界』の極東の天界か冥界か?)」

 

当たらずも遠からずの考察をするカルキに気付かれぬよう己の得物である『一文字』を手にした和尚(カルキは気づいているが)に向き合い

 

「なるほど…ではもう差も分かっただ「黒めよ『一文字』!」……おい」

 

いきなり巨大な筆で黒くされたカルキが少し怒気を超えながら和尚にツッコむが、和尚はそれに気付かず

 

「儂はこの瀞霊廷の全てに『名』を付けた『真名呼和尚』!貴様が名を儂に名乗った時点で貴様の負けよ!!────真打・しら筆一文字」

 

「いや、少しは人の話を……「この刀は一文字で塗りつぶされたものに新たな名を刻むことが出来る……カルキ・ブラフマンよ……貴様はこれより『蚊』よ、こざかしい羽音をたてながらうっとおしく飛び回る虫けらこそお主に……」『もどき』風情が」

 

「………?」

 

そこまで言って、和尚はカルキの雰囲気が変わったことに気付く

 

「『もどき』風情が神々より授かった『ブラフマン』という名を奪うなど不敬だけでなく、神々から名乗ることを許され…………なにより!なにより!!今は亡き父母より授かった『名』を!『奪う』などと抜かすかぁ!!!!!」

 

「ッ!!」

 

激高しただけで一文字で塗りつぶした筈のカルキが『黒』の中から現れ、手には三日月刀ではなく斧を持ち、一歩歩くごとに空間をきしませ、霊王宮にヒビを入れる

 

「貴様……一体……?」

 

「最早、問答する気も、慈悲も、容赦も一切ない………貴様の四肢を斬り、臓腑を全て引きずり出し、首をはねた後、この宇宙から消し去ってやろう!!」

 

次の瞬間、霊王宮の半分以上が消滅した

 

 

 

7年前、とある日のこと

 

「………」

 

天界の地面にあおむけで寝転がる青年────17歳のカルキがいた

 

「あと少し、3年修行してようやく『奥儀』の『形』が見えてきた………あと少しだ」

 

その周囲には失敗した跡であろう、様々な大きさのクレーターが出来ていた

 

「よし!休憩は終わりだ!早速修行の続きを………む?」

 

空を見上げると、一匹の鳥が旋回しており、その鳥が一通の手紙をカルキにポトリと落とす

 

「………ヤマ神からか」

 

手紙の送り主は冥府神ヤマからであり、そこには『内密で来てほしい』との旨が書かれており、首を傾げつつもカルキはヤマの元へ向かった

 

***

「来たか」

 

「はい、只今参上しました」

 

数十分後、カルキはヤマに恭しく礼をしていた

 

「うむ……早速ですまないが一つ我が頼みを聞いてほしい……いや、これも一つの我からの『試練』だと捉えてくれ」

 

「はい、何なりと」

 

「うむ……ではカルキよ、人の身でありながら天界へと至りし者よ、今からインドラの領地へ向かい、オラリオで死したガネーシャの眷属であった少女の魂をここへ連れてくるがいい」

 

「は、確かに………え?」

 

死した魂は冥府神や死を司る神のもとに送られる………筈なのだ、それなのに何故インドラ神のもとに死した魂があるのか問うと「何かしらの手違い」という答えが返ってきた

 

「そんなことが起こりうるのですか……?」

 

「稀にだがな……大概は他の神が自分の所に渡しに来るのだが………」

 

そう言いながらヤマは「俺ん所に死んだ奴が来たんだがよぉ!人の形保ってて、そこそこよさそうな女だし、溜まってたからちょっと遊ぶわ!!ガネーシャの眷属だったみたいだし、別に好き勝手したっていいだろ!」とインドラが言っていたことを思い出しため息をつく

 

「我がいけば良いが、ただでさえここ最近、オラリオから多くの魂が天界に来ていて輪廻の輪に戻すことが忙しい、他の神に頼めばもれなく殺し合いだ……だからカルキよ、インドラからこっそり魂を取り返しに行ってくれないか?バレたら我の指示だったと言って良い」

 

「承りました、さっそく出発します」

 

「ああ……頼んだ」

 

***

「さて………これからどうするか………」

 

インドラの都アマーラヴァ―ティーへと着いたカルキはどうしたものかと思案する

 

「ヴァイジャヤンタは広すぎる………この中から探すとなるとめんど……いや手間がかかる」

 

「うーむ」と考えるカルキであったが、考えても仕方がない、ここは運だめしだと塀を乗り越え侵入すると

 

「「あ………」」

 

そこにいたのは髪を短く切りそろえた美しい少女………魂が人の形をしていたのでこの少女がヤマから連れてくるように言われていた少女だとカルキは悟る

 

「こんなことってあるぅ!?」

 

「え?あなた誰!?あなたも私に酷いことをしようと………?

 

「そんな訳あるか!!………あっ」

 

「きゃあッ!いきなり何を!!?」

 

「すまないが、説明は走りながらする!インドラ神にバレた!!」

 

驚く少女を抱きかかえ、すぐさま塀を乗り越え、走り出したカルキの背後から、抱こうと思っていた女を連れ去られ、「何だぁ?あいつも年ごろってか!?ハハハハハ!!良し!それなら俺が試練を与えてやる!お前等!カルキを追えェ!!」という声が聞こえた

 

この後、インドラの配下の神々から追われながら、ヤマの元に少女を送り届けたカルキだった………




某オサレ編
『未来が視えて未来を変えられる』(ドヤア)

→「だったらその未来を全て『破壊』すればいいな?」

『名前を奪って新しい名前を与える』

→「お前ごときが父母から授かり、神々から名乗ることを許された名を奪うと抜かすか!!」(激昂)

どんなチートもインドの前では霞む…………仕方ないね

なお、実は本編でカルキの激昂が書けそうになかったのでここで書くことを作者が思いついたために和尚が犠牲になった模様………すまぬ

────その後、霊王宮にやって来たストロベリーさんと愉快な仲間たちが見たものは
・跡形もなくなったユーハバッハと親衛隊
・頭から真っ二つに両断された零番隊4名
・四肢を斬られ、内臓を引きずり出された挙句首のない和尚
・の首を左手に持ち、右手に血の滴るパラシュを持った返り血まみれの男
がいたとかどうとか


7年前のとある話

カルキさん17歳の時のお話、この後、移動中に何故かラッキースケベが多発した………(インドラのせいだろ?byなぜかいい笑顔のヴィシュヌ

なお、カルキさんこの時の少女の姉が居候先の団長とは知らない模様



オマケ  カルキさん異世界犯罪履歴一覧

・海軍本部破壊及び海軍兵士多数殺害・傷害
・アルバレスト皇帝及び恋人殺害
・霊王宮並びに瀞霊廷破壊
・猥褻物陳列罪(3件)
・某国本土攻撃
・器物損壊罪(多数)

コメント:「沐浴中に巻き込まれた挙句、生中継されたことも考慮してほしい………」

追記
なお、霊圧とか持ってないが故にあっという間に溺れて首を指で斬られる卍解を持っている総隊長と目からのブラフマーストラを弾き返せる斬魄刀を持つ相性の悪い副官がいるらしい

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。