ダンジョンでブラフマーストラを放つのは間違っているだろうか 作:その辺のおっさん
どんなにオリ主の強さを盛っても、パラシュラーマやビーシュマお爺ちゃん、ドローナ師範、クリシュナ、激怒アシュヴァッターマンに勝てなさそうなのは何故なのか・・・
追記
感想で意見を頂き色々書き直し始めました
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ありがとうございます
歓楽街は今だ燃え続けている。そんな中、カルキが展開していた認識阻害の結界が解除されたため、この事態に気付いたアイシャ達は混乱していた
「ッツ!どうなっているんだい!?」
アイシャがそう叫んでも、今まで普段通りの歓楽街の光景であったのに、急に天すら燃やさんとする勢いの業火が建物や人々を恩恵を貰っていようといまいと関係なく、容赦なく焼き払い、逃げ惑う娼婦や【イシュタル・ファミリア】の冒険者達の涙と悲鳴が響き渡る地獄のような光景に戦いなれているはずの【イシュタル・ファミリア】の
「アイシャ!た、助け…」
助けを求める言葉は最後まで続かず、首を後ろから何者かによって切り飛ばされ、モノ言わぬ肉塊となったファミリアの仲間に誰もが戦慄していると
「……随分と集まっているな」
つい先程、レベル3の冒険者を殺したにも関わらず、平然として通路の暗闇からゆったりとした足取りで出てきた一人の男にアイシャ達は驚愕する
「……『百人斬り』か?」
「ほう、いつの間にかそんな異名が付いていたのか……あの程度の戯れが自分の実力の底だと思われるのは不愉快なので、そんな異名は願い下げだが」
【アポロン・ファミリア】との
「何ボケッとしてる!レナ!サミラ!春姫を連れて逃げな!」
『!!』
大朴刀を構え、決死の覚悟でカルキの前に立ったアイシャが激を飛ばし、逃げるように叫ぶ
「(ちっ、あの小僧の覚悟が本物かどうか見てみたかったが……)」
恐らく、目の前にいる男に挑んだら死ぬとアイシャは覚悟を決めていたが、カルキは目を細めると
「そうか、その娘が春姫か……」
ハァと一つ溜め息を吐いて「命拾いしたな」とだけアイシャ達に告げて、ヒラリと中庭へと飛び降りていき
「……何だったんだろう…」
そう呟いたレナに答えられる者は誰もいなかった
***
中庭へと飛び降りて、そこにいた2、3人の【イシュタル・ファミリア】の団員の心臓を槍で貫いたカルキは、自分の目を疑った
「……まさかヒキガエルが話すとは」
そう、目の前に、巨大な人の言葉を話すヒキガエルが現れたのである。……いや、これはガネーシャから聞いていた
「ああん?お前、アタシの美しさに惚れたのかぁ?ゲッゲッゲ!」
どうやら、ヒキガエルにしか見えない自分の事を美しいと思っているらしい。さらには自分の事を【イシュタル・ファミリア】の団長と名乗るではないか・・・何ということだろう、まさか
「気絶させガネーシャの元へ連れていくか……いや、団長だというならば間引くべきか……」
ブツブツと真顔で呟くカルキに無視されていると思ったフリュネは怒り、手にしている大斧を振りかざし、カルキに振り下ろすが、カルキはその攻撃を簡単に避けて
「……ふむ…この気配は人間だな、間引くか」
ようやく、フリュネが
***
「タンムズ!?タンムズ!?」
カルキが【イシュタル・ファミリア】を蹂躙する一方で次々に減っていく眷属の気配、目の前で
「グガランナはっ!春姫はっ!儀式はどうなったぁ!!」
最早、自分を守る者もおらず、周囲には自分を決して逃さぬとアグニの炎が燃え盛るなか、狂ったようにイシュタルは喚き続ける姿はまるで地獄の業火に燃やされながらも救いを求めもがき続ける罪人のようであった
「何故っ!何故、私がこんな目にぃぃぃぃぃ!」
だが、地獄でも救いの手は差し伸べられる
「……貴神がイシュタル神か」
本来、『終末』の意味を冠する名をもつカルキがイシュタルの前に現れたとき、イシュタルにとって、この瞬間だけはカルキの存在が地獄に天から落ちてきた一本の蜘蛛の糸のように見えたという
***
「フ…レ…イヤ…さ…ま…」
「…クソ…がっ…」
「ぐっ、があっ…」
「う…ぁ…」
「「「「…」」」」
歓楽街を見下ろせる建物の屋上、ガネーシャ達が殺戮を眺めながら酒宴をしていた場所で、【フレイヤ・ファミリア】の幹部達は死屍累々となっていた
「まさか、お前ごときが私の楽しみを…酒の邪魔をして無事でいられるとでも思っていたのか……なぁ、フレイヤァ……?」
そして、その主神であるフレイヤの顔を地面に押し付け、頭を踏みつけながらグリグリと足を動かし、普段の雰囲気とは似てもにつかぬソーマがいた
数十分前、建物の上にガネーシャ、ソーマ、カーリーがいることに気付いたフレイヤがそこに向かうように眷属達に指示をし、向かったのは良かったのだが、そこにいたのは
歓楽街の惨劇を肴に嗤いながらソーマの神酒を飲み、此方には目もくれないガネーシャ、ソーマ、カーリーと自らの主神をどうすればよいのか分からずオロオロしている各々の眷属という光景が広がっていたのである
いくらフレイヤが声を掛けても全く反応しない3柱に、自分の主神を無視されるということへの我慢の限界を超えたアレンが3柱の持っていた杯を叩き落としたのだが、その瞬間、オッタルの腹がなくなり、アレンは両足の太腿を切断され、ヘグニとヘディンは喉を潰された挙げ句、両手足を切られ、ガリバー兄弟は上半身と下半身を分断されたのである
そしてそんな彼らの敬愛するフレイヤは大剣を片手に持つソーマによって地面に這いつくばらされているのである
「下界に降りて、『美の神』と『都市最強派閥』などと持て囃され調子に乗っているのか……その程度の神格で随分と偉くなったものだな?」
自分で戦う力も持っていない雑魚の神風情がと怒気を隠さないソーマから放たれる殺気にあてられ、先程までもがいていた【フレイヤ・ファミリア】の幹部とバーチェ、チャンドラ、シャクティは既に白眼を向いて気絶してしまっているなか
「(ここまでソーマが怒るのはいつ以来かの?)」
「(確か、新年を祝う神々の集りでインドラとスーリヤが誰が最初に料理を食べるかで喧嘩を初めて、その喧嘩の余波でソーマが持ってきた酒瓶が割られた時以来ではないか…?)」
「(あの時はどうやって収集をつけたんじゃったか…)」
「(あまりにも昔過ぎて覚えていないな…)」
怒れる神に祟りなしとフレイヤを助けようともしないカーリーとガネーシャはヒソヒソと話すが、このままではソーマがフレイヤを殺してしまうと危惧し、ここらでお開きにしようと提案する
「チッ…」
興が冷めたと舌打ちして不機嫌そうに去っていくソーマと、そんなソーマに苦笑しながら気絶した自分達の眷属を担いで去っていくガネーシャとカーリーをフレイヤはただ呆然と見送ることしか出来なかった
***
「お、お前は……?」
アグニの炎の中から平然と現れた男に驚愕するイシュタルは、【アポロン・ファミリア】を蹂躙した男は何者なのかと問いかける
「では、名乗りましょう。自分はカルキ・ブラフマン。ヴィシュヌ神からの命により、このオラリオに来た人間です。」
律儀に自己紹介をするカルキに、イシュタルは錯乱し、喚き散らす
「ヴィシュヌだと!?只の人間が天界にいるはずの神に会えるはずがない!アグニの炎に耐えきれる訳がない!つまらん嘘を吐くな!!」
「……神ならば人間が吐く嘘を見抜けるはずですが?」
あくまでも冷静に諭すカルキを見てイシュタルはカルキが嘘を吐いていないことに気付き、顔をみるみる青くさせていく
「ば、馬鹿な……嘘を吐いていないっ!何故オラリオにこんなバケモノがいる!何故アグニの炎の中を平然としていられる!何故こんな真似をした!私を、私を誰だと思っている!美の神イシュタルだぞ!!」
「では、一つずつ答えましょう。まず、自分は以前、試練の一つとしてアグニの炎に七日七晩焼かれるという試練を踏破し、アグニ神より炎を授かりました。次にオラリオに来たのは先程申し上げた通りヴィシュヌ神からの命令です」
イシュタルの問いに淡々と答える目の前の人間にイシュタルは今まで自分のしてきたことなど忘れたかのように「こんなことをされる覚えはない!」と叫ぶが
「貴神はこのオラリオの地下に潜む
最早、問答は必要ないと詰め寄るカルキに逃げようとするイシュタルであったが、勝ち誇ったように笑い始める
「ならば神である私を殺すか?出来るわけがない!!下界における人間による神殺しは大罪だ!それにお前は武器を持っていない!それでどうやって私を殺すというのだ!」
お前には何も出来まい、この後ギルドへと駆け込み、こいつを罰して貰おうと考えるイシュタルに
「生憎と、自分はヴィシュヌ神から『オラリオには増えすぎているので不要と判断した神を間引け』と命じられているので神を殺したとしても罪には問われません」
イシュタルの希望を潰したうえで
「それに…自分に
そういうとカルキは足元にある小さな瓦礫を一つ拾うと
「オーム ブラフマティー…」
真言を唱え、瓦礫を異形の矢へと変え、イシュタルに向けて投擲するように構える
「ハッ、ハハハハ…お前は真のバケモノだ…」
イシュタルは乾いた笑いしか浮かべることしかできず、諦めたように立ち尽くす
「では、ヴィシュヌ神からの命を果たさせて頂く・・・行け!ブラフマーストラ!!」
異形の矢をカルキが投擲すると、矢は真っ直ぐに飛んで行きイシュタルの首を落とす
胴体と首が泣き別れ、ゆっくりと地面へと落下していったイシュタルだったモノは地面に落ちると光に包まれ、ドンッと光の柱となって天へと昇る
歓楽街を支配していた女神はアッサリと天に送還されたのである
***
イシュタルを間引いた後、指を一つ鳴らしてアグニの炎を消すとカルキは眼下を眺め、囚われていた狐人の娼婦をと檻から救いだした白兎が抱き合う光景をを眺めていた
「娼婦とは英雄にとって破滅の象徴、それ故にどの英雄も娼婦を遠ざけ、ましてや、救おうともしなかった」
が、眼下にいる白兎は救ってみせた。誰も手を差し伸べようとも救おうとしなかった娼婦という存在を
「英雄とは、ただ強ければ良いという訳ではない…つまるところ、後世まで語り継がれるのは最初と最後の英雄だけ……フッ…ベル、お前はある意味で語り継がれる英雄としての資格を得たぞ……」
眺めている自分に気付いたのであろう。此方を見てくるベルに「良くやった」と口だけ動かし、踵を返すと、カルキは歓楽街だった場所を朝日に照らされながら去っていった
【急募】ソーマを原作ソーマに戻す方法
歓楽街が滅んだ後、つまりはソードオラトリア8巻、ベートと酒場でエンカウントして
「人間、どれだけ強くなろうとも、守れるのは目の前にいる1人多くて2人だ。ましてや、自分から守りたい者を遠ざけて、自分から遠ざけた先で守りたかった者が死んでしまったら何の意味もないだろう?」
と煽って、逆上したベートの攻撃を避けて
「何故怒る?・・・ああ、自分の考えを理解してくれていた女でも自分の手の届かない場所で亡くしたか?狼人?」
とカルキにはベートの地雷源でタップダンスして欲しい今日この頃