ダンジョンでブラフマーストラを放つのは間違っているだろうか   作:その辺のおっさん

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FGOで清少納言が来てくれました‥‥‥ジャンヌは来なかったけどなぁ!!


お気に入り登録が3500件を超えましたぁ!?ありがとうございます!!



ダンまちを読み返すとベル君だいたい4ヶ月でレベル4になって、もうレベルアップ間近って……いくら成長を飛躍させるスキルがあるからって速すぎん?


第37話

カルキがギルド本部に到着したとき、ギルド本部のロビーは阿鼻叫喚の巷と化していた

 

「(ふむ、『下層』から種族がバラバラの武装したモンスターが攻めてきたか……これは異端児(ゼノス)の仕業ということか‥‥?)」

 

ギルド本部のロビーで壊滅したという『リヴィラの街』から命からがら逃げてきた冒険者たちが話している内容を聞き耳を立てつつ整理していきカルキはそう判断する

 

「(しかし…誰もモンスターの移動ばかりに眼がいっていて、少し考えれば感じる違和感に気付いていないのは少し愚かとしか言いようがないな)」

 

床に座り込む負傷者、窓口に向かって怒鳴り散らす冒険者、その間を慌ただしく動き回るギルド職員を眺めながら嘆息していると、金髪の少女剣士と白兎を彷彿とさせるカルキが目つけた少年を見かけた

 

「ぁ――――――――エイナさん!」

 

ギルド本部を走っている担当アドバイザーを見つけたベルがアイズと共に駆け寄るのを見て、カルキは気配を殺しつつ、こっそりと盗み聞きすると、どうやらギルドは『武装したモンスター』の対処を【ガネーシャ・ファミリア】に一任し、その他の【ファミリア】は各本拠(ホーム)で待機させ、状況次第で動かすということらしい。言外にここにいては邪魔になるエイナから告げられたベルはアイズと顔を見合わせ頷き、アイズが一足先に【ロキ・ファミリア】の本拠(ホーム)に戻るために走り出し、ベルも続こうとエイナに会釈し、走り出そうとしていると

 

「――――――えっ!?」

 

「?」

 

ベルの後ろで、不安そうな顔のミイシャから何事か耳打ちされたエイナが驚いた声を上げ、その声にベルが反応し振り返ると、愕然とした姿のエイナがベルを引き留め、何事か伝えた後、ベルがギルド本部の奥に向かうのを見て、やはり異端児(ゼノス)もしくは【イケロス・ファミリア】が今回の騒動だと確信したカルキはベルを不安そうに見送るエイナとミイシャに音もなく近づき声を掛ける

 

「ウラノス神はベルに何と?」

 

「うわひゃあ!?」

 

「ブ、ブラフマン氏!?」

 

突然背後に現れたカルキにミイシャが変な叫び声をあげ、エイナは大きく肩をはねさせ、いつのまに…と呟きズレた眼鏡を直すとすぐにギルド職員の顔になり

 

「…………ブラフマン氏、放送の通り、貴方もダンジョンに入らず【ガネーシャ・ファミリア】の本拠(ホーム)で待機していてください」

 

「そう言われてもな、自分は【ガネーシャ・ファミリア】の団員ではないので冒険者ではない、それにオラリオ市民でもないからな」

 

「えっと……つまり?」

 

「ギルドの警報は聞くつもりはないということだ」

 

「っ!?しかしっ!」

 

ギルドの警告を聞く気などさらさらないと言わんばかりのカルキにエイナは柳眉を吊り上げ、流石のミイシャもカルキに何か言いたげであったが、カルキは詰め寄るエイナの前に手を出し、彼女達の機先を制して

 

「自分がどのように動こうがウラノス神は口出ししないだろう…………それに今回の騒動は異常事態(イレギュラー)でもなく、一部の人間の行いのせいだろうしな」

 

「「えっ……?」」

 

「一度落ち着いて考えてみろ、本来武装するはずのないモンスターが人間の作った武器を装備している、それはつまりモンスターに理せ…いや、何者かがモンスターを捕えていて調教(テイム)していて、そのモンスターが逃げ出した……と考えられないか?」

 

「そ、そんなこと…」

 

「しょ、証拠はあるんですかっ!?」

 

片眼を閉じ、小首をかしげ腕を組んで聞いてくるカルキにエイナは愕然とし、ミイシャは動揺を隠せず大声を出してギルド本部中の注目を浴びてしまい、気恥ずかしそうにただでさえ小さい体を縮こませる姿にカルキはため息をつきつつ

 

「証拠というなら、この状況そのものが証拠だ。いくら冒険者が『恩恵』を貰っていて逃げ慣れているとはいえ、街が壊滅したのに怪我人ばかりで死人が少なすぎる」

 

「た、確かに、前回のリヴィラの街が壊滅したときは偶々【ロキ・ファミリア】がいたから犠牲は出ませんでしたが……」

 

「で、でも今回は逃げ遅れた人もいて…その人たちはもう……」

 

「その『逃げ遅れた冒険者』が今回の騒動の原因だろう、先程、【ディアンケヒト・ファミリア】の治療院に連れていかれたエルフがギルド職員に話していたぞ『怪物共はまるで誰かを探しているようだった』とな、獣でさえ人間の顔を覚えるのだ、モンスターであるなら自分達を捕えていた人間の顔ぐらい覚えるのではないか?」

 

「わ、私、班長に報告してきますぅ!」

 

「あ!ちょっとミイシャ!?ああ、もうっ!すみませんブラフマン氏、失礼しますっ!」

 

慌てて彼女たちの班長である犬人(シアンスロープ)の班長に報告しに行くミイシャと彼女を追いかけるエイナを横目に、カルキはやれやれと首を振ってもう得られる情報もないと判断しギルド本部から去った

 

***

都市は揺れ動いていた

 

竈の女神から理性を持つモンスターについて聞いていた薬師の神、極東の武神、鍛冶の女神は険しい顔となり、【群集の主】を標榜する象面の神は慌ただしく眷属達が行きかう前庭で佇んでいたところに、使い魔のフクロウが運んできた密書を見て口をつぐむ。美の女神は風のように縛られることもなく自由に『バベル』へと眷属である猪人(ボアズ)を従者のように従えながら向かい、道化の女神は蚊帳の外に置かれていることを少し気に喰わないとしつつも、自分達が追っている事態のきっかけになるやもしれないと思うのと同時に何か起きることを期待し、うっすらと眼を開け口端をわずかに吊り上げる

 

「ひひひひひっ………!!しくじったのかぁ、ディックスゥ…………!」

 

期待、不安、興奮、神々が三者三様の反応を示す中で『ダイダロス通り』にあるひときわ高い建物、街並みを一望できる場所で眷属の『獣の夢』を見ることに愉悦を覚える男神は愉快そうに笑う

 

今日が下界で過ごす最後の日になることも知らずに

 

そして神々はこのオラリオに真の規格外がいることを知ることになる

 

「ベル君を18階層の討伐隊に組み込むぅ!?」

 

「「「はぁ!?」」」

 

「はえっ!?」

 

【ヘスティア・ファミリア】本拠(ホーム)『竈火の館』でリヴィラの街壊滅の一報を聞いた【ヘスティア・ファミリア】の面々は、21階層で聞いた異端児(ゼノス)達の『願い』、即ち人類との共存とは何だったのかと疑問に思うが、ヘスティアが異端児(ゼノス)を狙う密猟者が何らかのかかわりがあることを口にし、密猟者が異端児(ゼノス)の逆鱗に触れる何かが起こったと確信する

 

が、いつまでたっても団長であるベルが戻ってこず、皆が不安を覚え始めた時、ギルドから派遣された職員が指令書を持ってきて、ギルド本部でベルがエイナから聞いた強制任務(ミッション)の最低限の情報――――――――各【ファミリア】は本拠(ホーム)で待機していることという指令にいらだちと不安を隠せない中、ヘスティアだけが指令書に巧妙に隠された【神聖文字(ヒエログリフ)】を大声で読み上げ、リリ、ヴェルフ、命が声を揃え、春姫だけが遅れて肩を跳ね上げる

 

「何を考えているんだ、ウラノス……!」

 

「恐らくはウラノス神はベルを見極めるつもりかと」

 

「「「「!?」」」」

 

ヘスティアの独り言に【ヘスティア・ファミリア】以外の人物の声がしたことに驚く面々をよそにいつの間にか本拠(ホーム)に無断侵入(命がギルドの人間を応対している間に勝手に入った)していたカルキに「どういうことだい?」とヘスティアが険しい顔で問うと

 

「ウラノス神はベルがただ状況に流されているだけの子供か己の意思で己の道を切り開く者か、そして人と異端児(ゼノス)達の架け橋のような存在になれるかどうか……それを見極めるために討伐隊に組み込んだかと」

 

「…………それは君もウラノスと同じ考えということでいいのかな?」

 

普段の親しみのある雰囲気とは違い、高い神格を有する神独特の何処か荘厳な雰囲気のヘスティアに普段ならばベルについて何かとヘスティアにかみつくリリやその姿を見て笑うヴェルフ、命、春姫がその姿に呑まれ何も言えなくなる中

 

「正確に言えばこの自分は本体が秘術で作った分身ですが、そのように考えてよろしいかと」

 

「そうかい‥‥‥ベル君はもうダンジョンに出発しているかい?」

 

「いえ、ですが、もうそろそろダンジョンに向かう頃かと」

 

「わかった、教えてくれてありがとう‥‥‥皆、行こう!」

 

「「「「はいっ!」」」」

 

カルキの分身と問答したヘスティアはすぐに顔を上げ、眷属達と共に戸締りも忘れ総出で本拠(ホーム)を飛び出す。そして彼らを見送ったカルキの分身はまるで空気に溶け込むように消えたのであった

 

***

「来たか」

 

強制任務(ミッション)を受け、『バベル』の警護と討伐隊…異端児(ゼノス)保護のためにダンジョン18階層に派遣されたため眷属が誰もいなくなった【ガネーシャ・ファミリア】の本拠(ホーム)に一柱だけ残り腕を組みながら何事かを考えていたガネーシャが呟くと音もなくカルキが現れ、ガネーシャの前に来て恭しく跪く

 

「今回の騒動…裏にいるのは【イケロス・ファミリア】だな」

 

「はい、どうやら異端児(ゼノス)の我慢が限界になったか、逆鱗に触れたか…そのどちらかかと」

 

「だが、異端児(ゼノス)には仲間を思いやるという心があることがこの一件で明らかになった……これを喜ぶべきかどうか分らんがな」

 

そう珍しく自嘲した笑みを浮かべ「【群集と怪物の主(ネオ・ガネーシャ)】への道は遠いな」と呟いたガネーシャはカルキに向き合い

 

「お前は今回どう動く?」

 

「一応はベルがどう動くか、自分の信念を曲げずに貫けるかどうか見極めようかと、そして本当に異端児(ゼノス)に理性が、人の心があるのかどうかも見極めるべきかと」

 

2日前は残念ながら見極め損ねましたのでと言うカルキに

 

「おいおい、そんなことを言うとまたシャクティに正座させられるぞ!俺が!!」

 

とガネーシャは笑って返した後、真剣な顔になり

 

「見極めにダンジョンに行くついでだ………カルキよ、ただ『獣の夢』に身を任せ己の快楽に興じる愚かな【イケロス・ファミリア】と眷属が堕落していくことを止めぬ主神イケロスをこのオラリオから間引け‥‥ヴィシュヌからの命令だけでなくこのガネーシャも許す……好きにしろ」

 

普段の明るく朗らかなガネーシャからは想像できない程冷たい声を出し、ガネーシャを知っている者がその場にいれば本当に今この場所にいるのはあのオラリオにいる神々の中でも屈指の『善神』とされているガネーシャなのかと恐れおののくであろう声と下された指令を受け

 

「ガネーシャ神その命令、このカルキ確かに承りました」

 

カルキは淡々とガネーシャに答え、一陣の風と共にガネーシャの前から消えるのであった




クリシュナがハーレムの奥さんたちを満足させるために分身するんだから一人くらい分身したっていいじゃない!!




カルキ「分身すれば力が半分になる?そんなわけないだろう?そんな欠陥のある術を誰が使うものか」

???「…………いっそ殺せっ!!」
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