ダンジョンでブラフマーストラを放つのは間違っているだろうか   作:その辺のおっさん

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気付けば50話………これからも頑張りますかぁ


今回、せっかく『下半神』って言ってたからと下ネタがあります

不愉快だと思われた方には申し訳ございません。何でもしま(ry






第50話

「(ヤバいヤバいヤバい…………)」

 

ヘスティアは目の前にいるカルキであってカルキでない神物との遭遇に内心焦りに焦っていた

 

「(もし、こんなところでただでさえ機嫌の悪そうなインドラの逆鱗に触れたりなんかしたら…………)」

 

最悪、オラリオが────否、世界が滅ぶ

 

『そうなったら創造神であるブラフマーが動くか神の誰かによって「世界の修正力」ってやつで『なかったこと』になるだろ』と目の前にいる神やガネーシャ、ソーマ、カーリーは嗤って答えるだろうが、そもそも、彼等は『世界を滅ぼす奥儀を同じ奥儀で相殺する』だの『ぶつかり合っている世界を滅ぼす奥儀をヨーガで止めた』だのヘスティアからすれば「……どういうことなの」と真顔になるようなことを平然と行うのだ

 

しかも質の悪いことに、『リグ・ヴェーダ』の神々は、このインドラという神も含めて、『戦場での挨拶代わり』などと言って、カルキがオラリオに多大な被害を与えた『奥儀』をポンポン頻繁に使用しているのである………そんな神がこのオラリオで暴れたらオラリオがどうなるかはお察し下さいと言うレベルなのだ

 

そんなバケモノじみた神々の中でも自己中心、他人の迷惑なぞ知ったことかという性格のインドラであるが、ヘスティアだけ被害が出ないようにするなら自神の司る権能や神格、相性、天界の頃の神づきあい諸々でどうにかなるかもしれないのだが、ヘスティアにとって守護すべき者達がいるオラリオに来ていること自体『最悪』の一言に尽きるのである

 

「い……いやいや!インドラ、ちょっと待とうよ!人間(子供達)は君のことを知らないんだ!文句を言うからって………!」

 

「は?何を言ってんだお前(ヘスティア)?」

 

「え………?」

 

てっきり、今もカルキに敵意や害意を向ける人間に対して自らの槍を落としてきたように手をかけるのではないかと危惧していたヘスティアであったが、どうも違うようだと分かると「じゃあ……4日前のあれは?」と思わずインドラに質問する

 

「あ?アレは『フレイヤとロキの【ファミリア】が()()』って戯言を言った馬鹿が神で、それをどいつもこいつも肯定しやがったからこいつ(カルキ)に命じて親切丁寧にその身に教えてやっただけだ………まあ、戯言をぬかしやがったそいつは1万年ぐらい会えなくしてやったが…………というか何で俺が有象無象のクソガキ共の言う言葉をいちいち気にしなきゃならねえんだよ」

 

「あ……そう」

 

「そんなことは当然だろうが」

 

サラっと『天界に還った神を殺した』というインドラにちょっと引くヘスティアであったが、「まあ、インドラだし」と無理矢理納得してから一息ついて

 

「じゃあ、何でこのオラリオに介入してきたんだい。ボ!ク!の!ベル君を見に来たわけじゃないんだろう?」

 

「ああ?、今日わざわざ天界からこいつ(カルキ)の体を借りてまで俺が足を運んだの訳だと?……………本当はソーマの奴に聞こうと思ってたんだが丁度いい、ちょっと小耳にはさんだから教えて欲しいんだがよぉヘスティア────────俺が認めた『闘争』に文句つけた()ってのはどいつだよ?」

 

***

────死んだ

 

5階層でミノタウロスに追いかけられた時、18階層で発生した異常事態(イレギュラー)で階層主ゴライアスの攻撃を受けた時、【アポロン・ファミリア】との戦争遊戯(ウォーゲーム)でヒュアキントスの魔法を受けた時、歓楽街でアマゾネスに追いかけられ(別の意味で)危機になった時、人工迷宮(クノックス)でディックスと闘った時、ベルは何度か死を覚悟したことがある

 

────────が、今回はそれらが全て霞むほどの明確な『死』をベルに実感させた

 

「かっ……うぁ………あぁ…………」

 

カルキという仲介があって発せられた武神の『殺気』───────武神にとってはほんの僅か、つい「うっかり」漏れ出た『殺気』

 

だがその『殺気』を真正面から浴びてしまったベルは呼吸を忘れ、目からは涙を、口からは吐瀉物を流しながら地面に倒れ痙攣していた

 

「インドラァ!!」

 

「おっと、悪いなヘスティア、『つい』洩れちまった」

 

突然倒れて痙攣しているベルと、ベルを慌てながら介抱するカルキに向かって人々が知らない名前を叫ぶヘスティア、ヘスティアを眺めながら苦笑しながら謝るカルキに先ほどから何処か奇異の眼を向けていた民衆も流石に「何事か」とざわついていると、そこにとある【ファミリア】の一団が現れる

 

────【ロキ・ファミリア】だ

 

────【剣姫】に【大切断(アマゾン)】、【怒蛇(ヨルムンガンド)】………【千の妖精(サウザンド・エルフ)】もいるぞ

 

────やっぱりここ(ダイダロス通り)にはなんかあるな

 

そう『ダイダロス通り』にいる民衆や冒険者達が現れた【ロキ・ファミリア】の第一級冒険者を前にそれぞれの想いをひそひそと小声で話しているにいも関わらず

 

「おいおい……この程度でこうなんのかよ、こいつ(カルキ)は14,5の頃に俺の殺気喰らってもその日一日中ゲロ吐くだけで倒れなかったてのによ」

 

「えぇ……カルキ君ェ……じゃない!君の殺気は神ですらビビるのに人間(子供)が浴びたらこうなるのは分かるだろう!?」

 

「あーはいはい、もうしわけございませーん」

 

「何だぁ!その棒読み口調はぁ!?」

 

「だ…だい……じょ…う……ぶ……です………か…み……さま………」

 

「うわああぁん!ベル君、ベルくぅうううん!!」

 

傍から見ればギャグにしか見えないが、何やら必死にベルを介抱しているヘスティアとそれを見ながらどこか呆れているような雰囲気のカルキがいた

 

「「……」」

 

「えっと、あれってアルゴノゥト君とヘスティア様」

 

「と……アイツね」

 

ベルに何か言いたげのアイズとレフィーヤ、カルキに対して敵意を向けるティオネがベル達に近づくと

 

「アイズ、さん……ティオナさんにティオネさん、レフィーヤさんも」

 

「………やあヴァレン何某君にアマゾネス君にエルフ君、申し訳ないけど今忙しいんだ……!(まずいこんな所でロキと会ったら………!)」

 

「ほぉ―ぅ…………」

 

今だ回復しきっていないベル、どこか焦っているヘスティアに第一級冒険者であるアイズ、ティオネ、ティオナは違和感を覚えるが、それ以上にどこか体を舐めまわすような目つきで彼女たちを見るカルキ(inインドラ)に、エルフであるレフィーヤが噛みつく

 

「ッ!何ですか貴方はッ!いくら貴方が私達よりも強いからってアイズさん達にそんな嫌らしい視線を向けてッ!!」

 

「あ?ああ、やっぱりエルフのその潔癖な所は良いなぁ、天界(あっち)に来た奴で何度かヤッたが、嫌がる奴を無理矢理組み伏せて俺の息子を穴にぶち込んだ時に喘がせがいがあるってもんだ」

 

『な、なななな………なーーーーーッ!!!!!』

 

まさかのド下ネタセクハラ発言にレフィーヤだけでなく話を聞いていた【ロキ・ファミリア】、処女神(ヘスティア)初心な白兎(ベル)、話を聞いていた『ダイダロス通り』の民衆や冒険者の女性でさえ顔を真っ赤に(ベルは鼻から血を出した)する中、カルキは気にした様子もなく

 

「ヤッてみれば良いもんだぜ?『たとえ神でも私の誇りは汚すことは出来ません』って気丈に振舞ってた奴が数分後にはアへ顔さらして俺の息子を求めるようになるってのはよ………しっかし、誰の眷属か知らねぇが、後ろにいる連中含めて、まぁそそらせるいい体してんなぁ、残念な奴もいるにはいるが偶にはデカいのだけじゃなく小せえのを揉みしだくってのも乙なもんだ」

 

「(流石インドラ!ゼウス、ポセイドンに並ぶ天界の『下半神』ッ!!だが………そこに憧れるッ!!)」

 

話を聞いていた一部の神は天界でスーリヤや一部の神がインドラへの蔑称として使っている『下半神』とインドラを称しつつ、それだけ自由に振舞える実力を持っているということの証左であると称える

 

「さ……最っ低ですッ!!行きましょうアイズさん、ティオネさん、ティオナさん!!いくら強いからってこんな最低な人と話していたら耳だけじゃなくてもっと大切な所まで穢れますッ!!」

 

「おいおい……イクってよお、そういう意味か?エルフの小娘?」

 

「違いますッ!!」

 

「処女神として言わせてもらうけど流石に酷いよインドラ!?」

 

「うぎぃー!!残念ってどういう意味だぁー!!」

 

次々と出てくるド下ネタの数々にレフィーヤだけでなく処女神として注意するヘスティア、巻き込み事故に遭ったティオネまで騒がしくなり、収拾がつかなくなる中

 

「なんや?皆そんなに騒いでどうし………」

 

遅れてロキがやって来た瞬間、カルキの姿が掻き消え、ロキの顔面に蹴りがめり込み、『ダイダロス通り』の建物が飛んでいったロキによって崩壊した

 

***

「(あ゛ー、スラー酒を飲みすぎたな………二日酔いだ)」

 

【タケミカヅチ・ファミリア】の本拠(ホーム)の長屋の中庭にある石の上で座禅を組み精神統一を行いながら、タケミカヅチは昨日、カルキから誘われスラー酒をガネーシャと共に夜遅くまで飲んでいたことを反省していた

 

「しかし……スラー酒は美味かったな、インドラが好んで飲むのもわか……チッ、インドラの奴め、カルキ・ブラフマンに憑依したな」

 

一瞬、ほんの僅か感じられた殺気に反応したタケミカヅチが得物を持って飛び出しかけたが、インドラの神威は感じられず、カルキに憑依していると判断した

 

「一戦交えるなら憑依ではなく本神と心ゆくまで戦いたいもの…………フッ、いかんな、どうにもあの『闘争』をしたせいか抑えが効かなくなっている………天界ではないというのにな」

 

そう自虐的な言葉を吐きつつも、壮絶な笑みを浮かべるタケミカヅチは再び座禅を開始し、そこにいるのかいないのか分からない程に周囲と同化していった

 

「やれやれ………あれ程『カルキやヴィシュヌにも言われてるから最低限でしか暴れない』と言っていた癖に暴れるのか」

 

まあインドラらしいといえばそこまでだがとガネーシャは嘆息する

 

「昨日の酒宴でうっかり『形だけでも』とカルキとタケミカヅチを罰しようとした神がいると言ってしまったのをインドラが聞いていたのは予想外だったな………ま、俺には関係ないか」

 

今、まさに『ダイダロス通り』でとある女神がボロ雑巾になっっていることを感じながらガネーシャはニヤリと嗤う

 

***

「おいヘスティア、昨日偶々聞いた俺が認めたのにこいつ(カルキ)を罪に問おうとした神ってのはこいつだよな?いや、こいつだな」

 

カルキが片手で顎を持ちながら掴み上げているのは、両手足を砕かれダラリと力なく項垂れているロキであった

 

「こ……の声……インド……ラ……」

 

「『様』をつけろやコラ」

 

「ガアッ!」

 

『ロキィ!!』

 

不機嫌にロキを地面に叩きつけるカルキに【ロキ・ファミリア】の団員だけでなく、このままではロキが殺されると判断した冒険者達が助けようと駆けだそうとするが

 

「駄目だッ!」

 

「神様!どうしてッ!?」

 

「あのままじゃロキが………」

 

それを先ほどから必死にヘスティアが止め、ベルが思わず何故止めるのかと叫び、アイズがヘスティアに詰め寄るが、「いいから!」と無理矢理抑えこみ、キッと決意した表情でカルキに向き合うと

 

「違うよインドラ、ロキはカルキ君を罰しようとはしていない」

 

「……………チッ、どうやらその眼、嘘はついてねえな」

 

「「「ロキ!!」」」

 

仕方ねえと吐き捨てたカルキは掴んでいたロキを無造作に投げ捨て、「しばき損じゃねえか」と舌打ちしながら言って、何処かへと行こうとすると、アイズが前に立ち塞ぐ

 

「どうして…………?」

 

「ああ?どうしてだと?…………決まってんだろ俺がこの雑魚(ロキ)が気に入らねえからだよ」

 

「そんなことで…………」

 

「ハッ、クソみてえな神の【ファミリア】が『最強』って言われててこんなカスが『次代の英雄』ってか………マジでこのオラリオってのは俺を不愉快にさせんな」

 

『!?』

 

たった一言でその場にいた人間は呼吸を忘れ立ちすくむ

 

第一級冒険者が、第二級冒険者が濃厚な死の気配に身をすくませ、武器を構えることも出来ずにただ立ちすくむ

 

────────が、彼等は死ななかった

 

「あ?」

 

次の瞬間、カルキに誰も反応できない速度で矢が飛んできたからだ

 

「…………んだよ、お前かよ」

 

音を置き去りにする矢を軽々と掴んだインドラは古い知人に会うような雰囲気でその矢を放った神に向き合う

 

「カルキいや、インドラ……貴様、俺の酒蔵を壊したらどうなるか分かっているだろうな……………」

 

そこには弓矢を持ち、激怒したソーマが立っていた

 

 





インドラ対タケミカヅチかと思った?残念、ソーマでした!!


前回のあとがきについてですが、実は「番外編で他の世界にお邪魔したことあるってかいたから小説検索の横にある作品群を全部書き出してあみだくじして5個ぐらい適当に決めたろ!」と思い付きで書いたんですよねぇ

結果としてはBanG Dream!、シンフォギア、ダンまち(抜くの忘れたアホ作者)、プリキュア(!)、ロクでなし(以下略)になり、消去法で歌でぶん殴る世界になりました

…………ZENRA局長は犠牲になったのだ……作者の思い付きの犠牲にな………






次回『ぐうたら女神の本気』


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