ダンジョンでブラフマーストラを放つのは間違っているだろうか 作:その辺のおっさん
苦手な方はスルーして下さいね、申し訳ございません
「よし!話は纏まったな!!…………じゃあ、インドラお前は帰れ!!」
「はあ!?なんでだよ!」
ビシィッ!という効果音付きで、天を差したガネーシャにインドラがツッコミを入れる
「何でって………話は纏まったんだから、カルキに体返して天界に戻るのが道理だろう?」
「いや、その理屈はおかしい」
何を当たり前のことをと言外に伝えるガネーシャになおもインドラは食い下がる姿を見て、タケミカヅチが「こほん」とわざとらしく咳払いをして尋ねる
「………本音は?」
「ついでだから適当な女数十人見繕って、数十発ヤッてから帰りたい」
『『『『(最っ低の答えだぁぁぁぁぁああ!!???)』』』』
タケミカヅチからの問いに、親指を立て、とても清々しい笑みを浮かべ、最低な答えを答えたインドラに、その場にいる神々だけでなく、人間達の心も一致する一方で
「…………」
「か、神様……顔が!顔が!!」
「「「ヘ、ヘスティア(ドチビ)の顔がまるで腐敗した生ごみを見るような目に!!?」」」
『ダイダロス通り』の建物で、『神の鏡』を通して、成り行きを見守っていたヘスティア達は、インドラの答えに表情が無くなり、真顔を通り越して女神にあるまじき顔になったヘスティアを中心に大混乱になっていた
────が、当のインドラは、気にした様子もなく
「いやぁな、せっかく下界に来て、ロキのクソアマをしばいて、ソーマの野郎と久しぶりに愉しめ、面白れぇクソガキがいた…………じゃあ、最後は別の『お楽しみ』と洒落こむのは当然だろうよ」
肩をすくめ、一々説明させるなと言わんばかりの雰囲気を醸し出すインドラに
ヒクヒクと口角を歪め、「お前やゼウスがそんなんだから『雷』を司る俺まで……」と呟くタケミカヅチや、蟀谷に手をやり、深く大きなため息をつくガネーシャや、目を閉じ何とも言えない表情をするウラノスたちを無視し
「特に………うん、そこの、ガネーシャの近くにいる青い髪の女と……そこの飯炊きの格好したエルフを抱きてぇ所だわ、なぁ、今夜「殺すぞ」……おおーっ、怖ッ」
顎をしゃくりながら、シャクティとリューを指名したインドラに対し、先程のソーマやインドラと全く引けを取らない程の殺気がガネーシャから発せられ、ヘラヘラと笑いながらインドラは肩をすくめる
「まあ、落ち着けよガネーシャ………俺にだって理由があらぁよ」
「ほォ………聞こうか………?」
『『『(こ、怖い!!!』』』
が、そんなガネーシャの殺気なぞお構いなしにインドラが話し始め、普段のハキハキとした快活な話し方でなく、のっぺりとした話し方となったガネーシャに誰もが恐怖心を抱く
「実はよ、7年前だったか?……あー、名前は忘れたな、まぁいいや、何かの手違いでよ、俺の領土に下界で死んだ小娘の魂が来てな?しかも人の姿を残してるときた!」
「もういい、分かった、死ね」
インドラの話を途中で遮り、ガネーシャが殴り掛かるが、その神々であろうが、一発で肉片と化す一撃をインドラは片手で受け止め「まぁ、最後まで聞けよ」と嗤う
「なんでもそいつは、格下のガキの自爆でくたばった挙句、体は崩れた建物に巻き込まれて潰れた蛙みたいになったんだが、さぞ清廉な心を持った奴だったのか、珍しくはっきりとした姿をしててな、せっかくだから楽しもうとしたんだがよぉ、カルキの奴から掻っ攫われてな」
「…………で?」
「しかも、カルキの奴は俺が差し向けた追手も振り切り、偶々見ていたヴィシュヌの奴のお節介で、その娘と組んずほぐれつしたってのに、最後まで手を出さずにヤマの奴に渡して、輪廻の輪に戻しやがってよぉ」
「そうか……」
「魂の色を見るに、そこの女はその小娘の身内………姉か?まあ、あれだ………『妹でやりそびれたから姉でいいかな』って思ったからよ」
「タケミカヅチぃィィイ!!今すぐオレの首撥ねろ!!天界に戻ってこのクソ野郎下半神と戦争だぁぁアアアアアアアアアア!!!!!」
「「「お、落ちつけ(いて下さい)ガネーシャ(様)!!」」」
親指を立て、いい笑顔でのたまうインドラに割とガチ目にキレたガネーシャが叫び、タケミカヅチやウラノスをはじめとした神々や、【ガネーシャ・ファミリア】の団員達が、自殺しようとするガネーシャをおさえ、暫くその喧騒が続いた
***
「インドラ、お前帰れ、いや、帰ってください、マジで」
「えー」
疲れ果てた表情で、もはや懇願に近い形でウラノスがインドラに向き合い、その後ろでは
「あ、そこ緩い、もっときつく」「もう少し鎖が欲しいわね……椿、持ってきてくれる?」「布はこれくらいでよかろう」「流石にこれだったら大丈夫だろ………?」
そう神々が指示しながら、がっくりと気絶したガネーシャを階層主でも縛るのかと言わんばかりの極太の鎖や荒縄で縛り上げ、口には舌を噛み切らないように布を大量に詰めていた
────余談だが、ガネーシャを気絶させたのはタケミカヅチであり、暴れ狂うガネーシャのうなじに、誰もが反応できない程の速さで峰打ちを当て、無理矢理黙らせたのである
「折角、下界に来たんだから、天界に戻る前に、ちょっとばっかしつまみ食いしたっていいだろうがよ…………あぁ?」
「?」
突然、片方の眉を上げ、訝し気な声を上げたインドラに、ウラノスが疑問に思うが、インドラは、ウラノスを無視し、固唾をのんで見守る、民衆の方へ向かって歩き始め、人々は自然とインドラから離れる
「ぅう~~ん………?」
「ヒッ……」
やがてその足は、一人の女性ギルド職員の前で止まり、ジロジロとベルの時と同じように無遠慮に頭からつま先まで視て、ミイシャは普段のどこか別の場所を見ているカルキの視線とは違う、好色じみた視線に身を強張らせると
「ック………ハハハハハ!!おいおい!カルキの奴!この娘にオレの『矢』を渡したのかよ!?」
「…………はぇ?」
突然腹を抱えて笑い出したインドラにミイシャだけでなく、その場にいる誰もが呆けていると
「あー、いや、この娘を馬鹿にしているわけじゃあねえ、しっかし………パッと見小柄で可愛らしい雰囲気だが、出てるとこは出てて、引っ込んでるところは引っ込んでて……しかも『膜有り』ときた!!ゥハハハ!カルキの奴『いい趣味』してんじゃあねえか!」
「「「な、なな…なぁーーーー!!!???」」」
恐らく、否、間違いなくカルキがこの場にいれば、即刻否定することをインドラは腕を組み、ニヤニヤと好色的な笑みを浮かべながら宣う
「あの野郎、7年前のガネーシャの所の小娘といい、5年前にアストレアのクソアマの眷属の時といい、俺やヴィシュヌが背中押さなきゃ手も出さなかったのになぁ………そうかそうか、こういうのが好みだったか!クハハハハハ!!」
「ぁ……あ……!……あ?」
片手を顎にやり、どこか下衆な笑みを浮かべる神に、ミイシャは顔を真っ赤にし、パクパクと口を動かすことしか出来ず、エイナをはじめとしたギルド職員達は「えっ、下心はないって言ってたけど昨日のアレってそういう……!?」とカルキがいれば「違う」と否定するであろうことを誤解する
「ま、楽しみにしとけよ?カルキの奴も俺程じゃあねぇが夜のアレは『上手い』からよ?」
「~~~~~~~~ッッ!!!????」
音もなく近づき、肩に手をまわして、ミイシャを抱き寄せて、耳元でささやくインドラの言葉に限界を迎えたミイシャは顔を真っ赤にして「キュウ…」と呟き、ゆっくりと倒れ「「「、「ミイシャぁ(フロットぉ)ーーー!?」」」」とギルド職員が慌てて介抱していると
「ん?ああ…?」
突然眉をひそめ、けげんな顔をしたインドラであったが、ニヤリと不敵な笑みを浮かべると、ウラノスに向き合い
「良かったなぁ、ウラノスのジジイ、俺はもう戻るわ」
「「「何ッ!?」」」
先程までと打って変わって、天界に戻ると言い出したインドラに、ウラノスだけでなく、タケミカヅチやミアハ達まで驚きの声を上げる
「なんでもイシュタルの阿呆が精霊引き連れて、
そう楽しそうにインドラは笑うと、「あ、そうだ」と呟き、オラリオの民衆に向き合い────とある酒場のエルフを見据えながら
「ああ、ついでだ!イイ事教えてやる!………元々、ヴィシュヌやアイツにここの情報を渡してたのはルドラの奴でな!どこぞのクソ女神の眷属がルドラの眷属ぶっ殺して、ギルドがルドラを天界に還したから、その後窯としてカルキが来たってわけさ!────恨むんならそいつらを恨むこったな!!」
エルフの顔が歪むのを視界の端に入れつつ、ひとしきり嘲笑した後、フッと意識を失い倒れ、誰も近づくことが出来ず、遠巻きに見ている中
むくりと目の色が赤から黒に戻ったカルキが起き上がり、服についた埃を払い、首や肩を確認するように動かしたカルキは周囲を見渡してから
「あー………すまないが、何があったか教えてもらえないだろうか」
少しバツの悪そうにそう告げた
***
「申し訳ない」
「いえいえ!カルキさんじゃないわけですし、顔を上げて下さい!?」
ある程度のあらましをタケミカヅチや意識は取り戻したが、がんじがらめに縛られているガネーシャから聞いたカルキは、同じく復活したミイシャに対し、一切の無駄を省いた無駄に美しい所作で素晴らしい五体投地をしていた
「おいおい……どういうことだよ」「あの男をひれ伏せさせるって……」「え?まさかあのギルド嬢ってめっちゃヤバいとか?」
…………ただ、その状況を見て、さらにミイシャに変な勘違いが起こっているが、当の本人たちは一切気にせず、ただただカルキは地面に頭どころか全身を投げ出し、ミイシャはあわあわと慌てていることを暫く続けていた
「で?
ようやく、拘束から解放されたガネーシャがカルキに問うと、カルキは僅かに首を傾げつつ
「えぇと、あまり理解が出来なかったのですが、要約すると『女性に武器を送るとは何事か、女心が分かってない』ということでしたね」
「?なんだそれは?」
「さぁ?」
「「「「(駄目だこいつ等!?」」」」
「あとは、こちらに戻る際にブラフマー神から『今回の件は「なかったこと」にしてやる、あと、暴れたいなら、世界の狭間に『
「「マジで!!??」」
「はい」
カルキの報告にテンションの上がるガネーシャとタケミカヅチをよそに、他の神々は「え?アレ
「よし!では!ブラフマーの奴のために踊るか!!」
「「「は?」」」
「そうですね……いいかもしれません」
「「「いや、なんでだよ!!??」」」
ガネーシャの突拍子もない発言に誰もが困惑し、その馬鹿馬鹿しい提案にまさかのカルキまで賛同したことに、思わずオラリオにいる誰もがツッコむが
「よし!今回はオレがセンターでいくぞ!………では!ミュージック、スタァーーーートッ!!!」
そのガネーシャの掛け声とともに、何処からか音楽が聞こえてきて、ガネーシャやカルキだけでなく、妹のことで呆けていたシャクティをはじめとした【ガネーシャ・ファミリア】の団員達、何処からともなく現れたソーマと【ソーマ・ファミリア】の団員…………………だけでなく
「おい!リリスケ!?何やってんだ!?」
「リリ殿ォ!?」
「はわわ……」
「私だって分からないですよ!体が勝手に動くんですっ!」
「うわぁ!ティオネさんとティオナさんが踊り始めたっす~~~!?」
「「「何故ッ!?」」」
「あぁ………2人とも元【カーリー・ファミリア】やったからか………」
「「いや!止めてくだ(な)さいよ!ロキ!!」」
と、一部の【ファミリア】を巻き込みながら、|とても理解はできないが凄くキッレキレの動きで踊る《いんどフレンズ・インド人類は繁栄しました・おジャ魔女カーニバル2020》ガネーシャ達を見て、3日前も似たような光景を見せられたベルは『神の鏡』を見ながらつぶやく
「…………なんで踊るんだろう?」
「ベル君………それは彼らが『リグ・ヴェーダ』の連中だからさ」
その呟きに答えたヘスティアにツッコむ者はおらず、ただ、背後で
「踊りを止めようとした
と大惨事から目を背けながら『神の鏡』に映る光景を遠い目でみていた
なんでも数千年前、『異世界』から『アヌンナキ』を名乗る偽物がやってきて、その偽物が下りたところに領地が近かったガネーシャを中心に37564したとかどうとか
なお、その偽物が流れてきた『異世界』にいったカルキ曰く、「歌いながら戦う痴女がいた」とのこと
Q、カルキの『初めて』は?
A.インドラ神から下賜されたアストレア神の元眷属11人………を(分身して)一晩で相手した
Q,な‥…ぜ………?by覆面エルフ
A.はっきり言って、いらなかったが、『一発やらないと輪廻の輪の中に戻れない呪い』をインドラ神がかけていたから仕方なく………いや、互いに同意はあったぞ?
Q.貴方……覚悟は出来てる?by正義と天秤の女神
A.いったい何の………?ぐふゥ!?(女神のフォークリフトを喰らった)
────天界────
イシュタル「あの男の魂が天界にいる!?よっしゃ!『神の力』全開で精霊引き連れてぶっ殺したる!!」
インドラ・アグニ・ヴァーユ・ヤマ・ヴァルナ・スーリヤ・ヴィシュヌ・スガンダ「「「「「「「「おう、楽しませろや」」」」」」」」
イシュタル「アイエエエぇえええええええ!?」