ダンジョンでブラフマーストラを放つのは間違っているだろうか 作:その辺のおっさん
A.アムリタに比べたら大したことはない(震えながら)
???「どぉして比較対象が『薬であり劇毒でもある』なんですかぁ?」
カルキ「‥‥‥‥‥」(目反らし)
‥‥‥‥やっと書けた
「団長ぉ!!今度は【マグニ・ファミリア】から救援要請が来ましたぁぁぁ!?」「シャクティ団長!駄目です!モージ様とマグニ様の殴り合いが止められません!」「救援に入った【黄金の四戦士】が吹き飛ばされましたぁ!?」「巻き込まれた【白妖の魔杖】の眼鏡が割れた!」
【ガネーシャ・ファミリア】の本拠は、モンスターの地上進出騒動以来、毎日のように、一部のファミリアからの緊急支援要請に追われていた
「手の空いた2班と5班を【マグニ・ファミリア】に回せ!【ロキ・ファミリア】にも救援要請を出せ!!他の所はギルドと最悪、【ヘスティア・ファミリア】に頼れ!!以上、散れ!!」
そんな慌ただしい報告を受けるシャクティは額に青筋をわずかに立てながらも、的確に団員たちに指示を出し続ける
…………が
「【猛者】と【剣姫】行方不明だそうです!」「またメレンから手薄になった城門を破ってアマゾネス達が入ってきました!?」「ギルドの豚が胃に穴空いて血ぃ吐いて倒れたそうでーす」「ちくわ大明神」「ヘスティア様のバイト誰か替わりに入れる奴いる!?」「わぁ……ぁ………ぁ………」「【ディアンケヒト・ファミリア】の協力得られました!」
「はぁ」
シャクティの口から大きなため息が漏れ、頭を抱える。
発端はカルキの体を使ったインドラとソーマの………否、オラリオの住民のことなど一切考慮せずに戦ったカルキとタケミカヅチの『手合わせ』
ほとんどの神や人々がその戦いを恐れる中で、一部の神々がその『熱』に当てられたらしく、神会が始まる前から、こういった被害がちらほら出ていたのだが、神会終了後、さらに酷くなっている
「オレが止めに行こうか!?その方がいいと………思うのですがダメでしょうか………」
シャクティの隣で椅子に縛り付けられているガネーシャが嬉々として提案するが、シャクティににらまれ、だんだんと語気が弱くなっていくが、そんな主神を無視して
「冒険者はともかく市民に被害は決して出すな!!我々は【ガネーシャ・ファミリア】だ!」
「「「応っ!!」」」
団長の檄に、団員たちは大声で応え、本拠を飛び出していく
その様は正しく『都市の憲兵』に相応しいものであった
「あれ?オレは…………?おーい、シャクティー?」
その場に取り残された主神の呟きは誰もいない無人の本拠に虚しく消えていったが
※※※
『すまない………ティオナ、また我々の団員が暴走して………』
「あはは………バーチェも大変だね」
申し訳無さそうに肩をすぼませ、小さくなる【カーリー・ファミリア】団長の片割れの姿にティオナも苦笑いしかできない
その奥では、バーチェとティオナの双子の姉が小人の貞操をかけて、殴り合いを始めてしまっている
『アルガナは変わった…………只人の男には恐怖するのに、子供か小人にしか発情しないようになってしまった………』
神々でいうところの『しょたこん』なるものになってしまった姉を遠い目をしながらポツリと漏らすバーチェにティオナも同情してしまう
「でもさー、どうしてアルガナはあんなになっちゃったのさ」
『カーリーが言うには「死への恐怖がアマゾネスの本能を上回った」らしいが………』
笑いながら話すカーリーからの証言では、アルガナは、ティオネと戦っていたガレオン船を放り投げたカルキと、ティオナ達が意識を失っていた間に戦ったらしい
が、カルキに手も足も出ず、顎を手を足を砕かれ、体のあちこちに風穴を開けられ、失神し、命を失いかけたらしい
そして、その度にカルキが懐から取り出した小瓶に入っていた液体をかけられては、再生されて………ということを僅か数分の間に、7回繰り返したのである
結果、アルガナの心は完全に折られ、カルキに対する感情はアマゾネスの本能である強い雄に発情するどころか、屈服や畏怖を通り越して、恐怖へと変わったというのである
そして、メレンへ救援に来たフィンに紳士的な対応をされた結果────小人族でしか興奮できないレベル6のアマゾネスが出来上がったのである
『ああ!フィン!抱いてくれ!子供を作ろう!私達の愛の結晶を!!』
「ふっざけんなぁァァァァ!!」
アルガナの叫声とディオネの怒号が【ロキ・ファミリア】の【本拠】に響き渡るのを、互いの双子の姉妹はどこか遠い目をして眺める
『…………空が青いな』
「うん………そうだね」
ご近所から騒音苦情を受けたから来たのであろう【ロキ・ファミリア】の【本拠】に向かってくる疲れ果てた表情の【ガネーシャ・ファミリア】の団員達を見ながら、ティオナとバーチェは心の声が一致する
『ウチの姉がすみません』と
※※※
「‥‥‥‥うん、良い業物だ」
「あら、武神の貴方にそこまで言われるなんてね」
神会終了後、【ヘファイストス・ファミリア】本拠の主神の部屋で、男神と女神が向き合っていた
それも【ヘファイストス・ファミリア】の団員たちに人払いを命じ、神2柱だけでの密会───普通ならば、ロマンスでもはじまりそうだが、そんなことはなく
「始めて持つのに手に馴染み、刀身に歪みなく‥‥‥流石は天界随一の鍛冶神だ、ああ、武器に拘りを持たない俺だが、これは良い」
「‥‥‥」
ヘファイストス自ら打った刀を軽く振り、鞘へと戻したタケミカヅチの気持ち悪い位のべた褒めにヘファイストスは何処か居心地が悪そうに腕を組む
「それで、『銘』はどうするの?せっかく『武神』の貴方が持つんだもの、それ相応の『銘』は必要でしょう?」
「あー、その事だがな‥‥‥『無銘』でいこうと思う」
「‥‥‥‥ハァ!?」
わざわざ自分に無償で打たせた刀に銘をつけないと言い出したタケミカヅチにヘファイストスは眦を上げて詰め寄り、タジタジになりながら武神は目を真っ直ぐに見つめ返す
「私の打った刀には銘をつける価値がないっていうの?」
「違う!そうじゃない!!‥‥‥まぁ、あれだ『この刀が何か成した時に銘を付けよう』そう思った」
「‥‥‥‥」
極東に『雷切』という刀が伝わっている
元々は別の『銘』があったが、千年以上前、とある武人が空から落ちてきた雷を一刀のもとに切り裂いたことからそちらの『銘』で呼ばれることとなったという伝説が今のなお残っているのだ
「しかも、その
だからそれにあやかりたいとタケミカヅチは刀身を光らせ、子供のように純粋な瞳で笑った
「あ、そ‥‥‥‥」
普段から『我らの『業』は武器の良し悪し関係ない』と公言し、実際、ぐーたら女神、月女神、鍛冶神の目の前で天界にある大瀑布を切り裂くという、神業を見せた武神の凄まじさを知っているヘファイストスは肩をすくめ、団員が持ってきてくれた飲み物を飲もうとすると
「あ、それとついでにだが、廃棄する鉄兜をいくつかくれないか?」
「あら?何に使うわけ?」
「何、この後コレで様物をしたいと思ってな、桜花や命達だけでなく『猛者』と『剣姫』も来るというから、多めで頼む」
「はいはい‥‥‥って何で猛者と剣姫がでてくるのよ!?」
何事もないようにタケミカヅチが言ったことに、動揺を隠せないヘファイストスは再び噛みついた
「‥‥‥昨日、朝はやくに突然、『たのもー』という言葉と共に本拠の扉が叩かれてな、何事かと思ったら剣姫が立っていて、話を聞いていたら猛者がやってきてな」
話を聞くに、両者ともに『強くなる』ために【タケミカヅチ・ファミリア】の門戸を叩いたらしい
そしてに2人揃って、それぞれの主神や幹部達にも黙って来たらしく、そのことを問えば、2人揃って「「あっ‥‥‥」」などと供述する
にも関わらず、眼の前の武神は『そういうことならば』と2人の相手を丸一日行い、今からその続きをするというのだ
「それをよく許したわね‥‥‥普通だったら問題の原因よ、他所の【ファミリア】しかも幹部どころか首領を鍛えるって」
「なに、問題はない。よく言うだろう『バレなければ問題じゃあない』と」
「その言葉を言ってバレ無かった例がないのだけれど?」
「ははは‥‥‥‥何とかなるだろう‥‥たぶん」
乾いた笑いを上げるタケミカヅチであったが、結局、天然娘と不器用猪では、誤魔化すことができず、バレてしまうのは、千里眼を持たない只人の身でわかるはずもなかった
※※※
「も、もう嫌だぁーーーーー!!」
激動の一日が終了した夜、とある酒場でこの数日、散々に【ガネーシャ・ファミリア】に連れ回され心の底から出た言葉を叫ぶロリ巨乳女神が一柱
「ま、あんたの気持ちもわかる」
「うむ、既に噂になっておるぞ『死んだ顔して連行される女神』とな」
ダンッ!と酒の入った木製のジョッキを机に叩きつけ、突っ伏したヘスティアの姿に心から同情するヘファイストスとミアハ
せっかく『神会』で無難かつ名誉を損ねない名前を愛する眷属に付けれて、いち早く教えてあげようと、バベルを出た瞬間に最後の希望を見つけたような目をした【ガネーシャ・ファミリア】の団員を見た瞬間、死んだ魚の眼をしたヘスティアをヘファイストスは忘れられないだろう
「もう嫌だ‥‥‥ガネーシャの所の子を見るのが辛い」
この数日、オラリオにいる武闘派な神が暴れるたびに自神のバイト先に『ヘスティア様ぁ!!』と泣きついてくるその神の派閥の眷属や【ガネーシャ・ファミリア】に泣きつかれ、引きづられればこうもなろうと友神は憐れむ
「もうこれは仕方あるまい、私やヘファイストスでは止められないし、子供たちではほんの僅かな神威で動けなくなる」
「それに、どの神もアンタの言うことなら聞くからこうなっているんだしね」
そう言って励ますが、当の本神は肩を震わせたかと思うと次の瞬間に爆発した
「そんな慰めはいらないよ!ミアハやヘファイストスに分かるかい!?ボクが止めたら止めたで『チッ、ヘスティアかよしゃーねーなぁ止めるか』みたいな顔するバカ共を見させられる気分がぁ!」
ヘスティアの脳裏に浮かぶのは普段なら注意されてもヘラヘラ笑って反省の意度など微塵も感じられない軽薄な神ではなく
天界に居たときのような不満タラタラな身勝手極まりない不貞腐れた態度の神である
「そりゃあ、子供達にはどうしようもないってことは分かるよ‥‥‥‥分かるけどさぁ」
ヘスティアが頑張って事態を収束させると、ヘスティアに感謝する派閥の眷属や【ガネーシャ・ファミリア】の団員だけでなく
主神同士では中の悪い双子のアマゾネスの妹が抱きついてきたり、そんな妹に呆れながらも頭を下げる姉、ぶっきらぼうながらも礼を言う狼人に、心からの感謝を述べる小人族と王妖精、ドワーフといった面々や
他の神には頭を下げることはないであろう女神の眷属や四兄弟の小人族、黒白黒妖精にまで頭を下げられ感謝されるのである
そんな姿を見てしまえば、ヘスティアとしては自分が頑張らなくてはと思い、求められればオラリオを東西南北せわしなく駆けずり回り、神々を説得し、時に神威で黙らせるのだ
‥‥‥‥‥‥が
『悪ぃ‥‥‥‥やっぱ辛ぇわ』というのがヘスティアの本音でもあるのだ
「どうして‥‥‥どうしてボクがこんな目に‥‥‥‥」
「それは‥‥‥ねぇ?」
「うむ、カルキ・ブラフマン、タケミカヅチ、ガネーシャ、ソーマ、インドラのせいだろうな」
「うわぁぁぁぁん!!カルキ君とタケミカヅチのアホー!ソーマとガネーシャのバカー!インドラはゼウスと一緒に去勢しろぉー!」
そんなヘスティアの心からの叫びがオラリオの夜に響くのだった
19巻の結果………おめでとう!武神ハッスル√(通称:妹猫処○喪失√)になりました(これにはインドラ様もコロンビア)
さ………色々書き直すか
マハーデーヴァ「え?ボクの出番は?」
フレイヤ「そんなものはないから帰って?」