「ふぁ~あ…。もう朝か、早いなぁ。」朝7時半。眠そうに階段を降りる俺。
俺はだおくん。みんなからはだおと呼ばれている。
最近は何も面白いことがない。テレビを見ても大抵同じようなことばっかり放送してるし、DaoTubeだって最新動画が全然来ない。
強いてあると言うならば、いつもポストから取り出す新聞の4コママンガくらいだ。
ぼんやりしながら、新聞を取ってソファーに座る。いつも通りパラパラと見ていく…。
「あーあ、ダメだ。マジで4コママンガくらいしかおもしろいのがない。することも無いし、どうしよう。」
その時俺は閃いた。新聞には必ずと言っていいほど、折り込みチラシがあるじゃないか!
俺はそれを読んでみることにした。
テキトーに目に付いたものを見ていると、「んん!?」となるようなことが書かれていた。
『これで人生イージーに!ヒーローとして活動しましょう!!』
そうだ、仕事だ。なにか新しいことを始めれば、このクソつまらない毎日とおさらばできる!!
早速俺はチラシに書いてある番号に電話した。
『はい、こちらヒーロー事務所です!どのようなご要件でしょうか?』
「今から行きます!!」
『え(ガチャン』
よし、今から行くことも伝えたし、早速レッツゴーだ。
10分後
「ここ……だよな」
なんという威圧感の事務所だろうか。
今すぐ帰りたかったが、このチャンスを逃す手はない。
「ごめんくださーい!」
俺は勢いよくドアを開け、入っていった。
「やあやあやあ!!電話くれたのって君で合ってるかな!?」
「え、ああ、はい、そうです、電話しました…」
な、なんなんだこの人。とんでもないテンションで喋ってくる。
それに見た目だってなんか怪しい。売れ残りのニット帽みたいなの被ってるし。
「おぉ~!嬉しいなぁ!僕はツノだおさんって言うんだ!さんまで名前だからね!」
これもまた怪しい…。自分からごめんくださいとか言っておいてなんだけど、
そもそもあのチラシを信じたことが最初から間違ってたかもしれない。
…いやいや。引き下がってはダメだ、オレ。人生変えるんだろ?楽しい余生送るんだろ?
「は、はい。分かりました。で、その…ここで働きくてきました。」
「ここで働くだってぇ!?」
「なんですか…?」
「君、この仕事をわかった上でその発言をしているのかい?この仕事はとってもキケンだ…精神的な意味でも、肉体的な意味でもね。怖いだろう?ここに来た人は今の説明で逃げ帰って行ったよ…。」
「だからどうだって言うんですか?」
ここで俺は少し強気に言ってみた。そろそろこのめんどくさい面接(?)を終わらせたい。
「ほう…。」
その言葉は聞こえにくかったが、確かに俺の耳はこの声をとらえた。耳ないけど。
あと、微妙に口調とか声色も違った気がする…。
「よしよし、君の覚悟はよぉ~くわかったよ!!ここで働くことを正式に許可する!」
こうして俺は新しいだお生の1歩を踏み出したのであった。