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どれくらい、経ったのだろう。俺は、死んだのか?
だが息をしている感覚はあるし、足もある。
様々な考えが頭の中を渦巻いている中、俺は重い体を起こすことに成功した。
「………ッ!」
身体中が酷く痛む。少なくとも今はまともに動けないな…。
徐々に冷静になってきた俺は、自分がいる場所が自分の寝室であることに気づいた。じゃあ今までのは夢だったのだろうか?宿敵に負ける夢なんて縁起が悪いな、と思うと安心感が体を覆うのがわかった。
「冗談じゃないぜ、ホントに………。」
今日は休ませてもらうかと、もう一眠りしようとした。
その時自分の手に何かが握られていることに気づいた。
これは………紙か?
送り主不明の手紙らしきものを読んでみた。
『補習として、もう一回だけチャンスをあげよう。
覚悟ができたら、またおいで。あのバカの目の前で消してあ
全てを読み終わる前に、気づけば俺はそれを破り捨てていた。夢じゃ、なかったのかよ……。
全てを理解してしまった瞬間、俺の視界がぼやけはじめていた。
「俺じゃ…。今の俺一人じゃ、勝てない……。」
目から自分の弱さ、情けなさを証明するものが流れていく。
「俺一人の問題って、決めたのにな……。だおがいなきゃ目の敵一人すら倒せないのかよ、俺は」
「…………んー?」
今何時だろ……。眠い目をこすりながら時計を見る。まだ朝6時だ。オレにしては珍しく早起きだなぁ。だお竜人ならもう起きてるんだろうな、まだ眠いけど支度すっか………。めんど………。
「おはよぉーー………。」
まだ早起きになれていないマイボディーを動かしながら部屋を出る。あれ?おかしいな。いつもだったらだお竜人が毎朝のコーヒータイムに突入しているんだけど。まだ部屋にいんのかな?
「だお竜人ー?」
部屋でコーヒータイムしてるかと思ったが、そこには布団の上でうずくまっているだお竜人がいた。
「えっ?あ……え、どうしたの」
予想のはるか79°をいくだお竜人の姿に、朝なのに大きい「えっ」が出てしまった。だお竜人もオレに気がついたみたいで、目が合った。
けっこうな大粒の涙を流している……。
「……だお…………。俺、どうすれば………。」
いつもの感じとは程遠い、弱々しい声が聞こえた。これには朝とか関係なく目が覚めた。
「どうすれば…って、一体何があったのさ」
「俺…情けない奴だよ、一人じゃなにもできねえよ……。」
「ちょ、ちょっと、落ち着いてよ。ゆっくり、少しづつ、何があったのか教えて」
今のだお竜人に落ち着くなんて無茶を言っちゃったけど、だお竜人は深呼吸してぽつりぽつりと説明をしてくれた。
……正直聞いてる時にわかには信じがたかったけど……。
この涙と声に、嘘はないはず。
竜人のあったことを改めて整理すると、ツノだおさんはずっとオレたち二人を利用していたってことになる。
あんなに優しくしてくれたのも、イロハを教えてくれたのも、全部全部、計画のため。
オレの人生を変えるための転機は、ツノだおさんに潰された…。
ツノだおさん、いや魔王の全てがわかった瞬間、
オレの堪忍袋の緒が切れた。