だおがたり   作:だおくん

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語り手 だおくん


だおがたり 2-1 「人生詰む詰む?」

ボロッボロになった体で浮かんでくる最悪のシナリオ。

なんてこったい、ゲームクリアどころかゲームオーバーじゃん!

ニートに逆戻りの上、魔王だおが言ってた「アイツ」にも備えないといけない……。言い出しにくいけど仕方ない…。

「ねえ……、ちょっと思ったんだけどさ」

「なんだ?」

一息ついてゆっくりと伝える。

「オレらさ…。魔王だおというかリーダー?倒しちゃったから……。」

1番大事なところを言う前にだお竜人の顔がみるみる青くなる。

「……………あぁー………………………。マジか?」

「動かす役いないとどうにも……ねぇ。」

一見仕事を入れるのは簡単って思ったけど、どういうルートで入ってきてるのかが分からない。

2人ともPCとか使えないし。んーどうすっかな…。

「まあ…。ここにいてもしょうがねえ、明日考えようぜ」

「そうだね」

家に帰ってからも、モヤモヤが止まらなかった。

どう考えても2人っきりで職場を動かすのはキツい。

「だお竜人……。もし働けなくなったらどうするの?」

「そうだな…。どこか別のところで活動するかもな」

「えっ!?」

やべ、オレ特有の突然の大声が出てしまった…。

「働けなくなったらの話だ。それに、正直この家気に入ってるんだぞ」

「そっか…。働き続けられたらいいなあ…。」

まだだお竜人と出会って1ヶ月ちょっとだけど、わりかし仲良くできてると思ってる。強いし、職場にはだお竜人が必要不可欠。

あれこれ考えて目が覚め続けて、

結局6時間しか寝れなかった。

 

 

ああ……。来てしまった次の日…。

なんかの間違いで超平和な世界に戻ってないかなぁ。

ないかあ。渋々体を起こし、部屋を出る。

リビングに目をやるといつも通りだお竜人が毎朝のコーヒータイムに突入していた。変わってなさそうでいいなぁ…。

「おう、起きたか」

「おはよー…。なんかあんまり気にしてなさそうだね」

「そうか?これでもけっこう焦りを感じてるんだ、ほら」

だお竜人が指をさしてコーヒーを見せてくる。

中身はブラックコーヒーだった。

「ちゃんと目ぇ覚まして…現実受け入れないとだろ」

そう言うと竜人はグイッとコーヒーを一気飲みする。

「おおー」

一種のパフォーマンスと頭が思ったのか、自然と声が出ていた。飲み終わった現実直視竜人を見ると、…まあそういう顔をしていた。レアな表情ゲットだぜ!

なんてことを思ってる場合じゃない。

いよいよ職場に向かわなければ…。職場跡地の可能性もあるけどね。

 

着いた。まず第1フェーズとして、職場はある。存在している。

「ここからが問題だよね」

「さて、どうなるかな」

面接の時以上にドアノブを握るのが怖い。手汗が出ているのを感じながら、ゆっくりと、ドアを、開いた………。

ガチャリという音が聞こえたのと少し遅れて声がする。

「ん、だれか来たみたいだよ」

「あー、あの2人でしょ、たぶん。自己紹介の準備して」

「第一印象大事だから心配だなぁ…」

 

恐る恐る声の方へ顔を向けると、真っ白な顔と、真っ黒な顔。そして棒のような手足……。

いわゆる棒人間が立っていた。

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