だおがたり   作:だおくん

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語り手 だおくん


だおがたり 2-2 「ゆうぼう&くろすけ」

2人の棒人間が立っている……。それだけだが、少なくとも

オレは安心感に包まれた。オレら以外にいる…!勝ったな。

「ねぇ、これ勝ったんじゃね?」

小声でだお竜人に勝利を共有する。

「棒人間にいい思い出はない……。信用するには早すぎる。」

あら、さすが一筋縄ではいかない男、だお竜人。

気づくと、双方言い出しにくい雰囲気が漂っている。

切り出しができる男、だおくん。行きます。

「えぇーーーっと………。どなたであらせられますか?」

「来たよほら、自己紹介タイム。そっち先やって」

「やだよなんで僕が?第一印象大事って言ったの君でしょ」

いざこざがすごい。ずっと順番で言い争っている。オレも少なからず警戒心が表れたが、白い方が折れたっぽい。

「はぁ……。じゃ、僕から。名前はゆうぼうって言うんだ。ここのリーダーがいなくなったから来たよ。これでも前いたところでは最前線を務めてたから、よろしくね。」

さ、最前線だと!?ひょろっちい体の割にかなりすごい人っぽい。

「じゃ、次は僕の番だね?」

ゆうぼうの方をみてると、黒い方がぬっと現れた。

「僕の名前はくろすけ!事務・研究・開発担当!戦闘は苦手だけど、その分頭脳は期待していいよ!よろしく!」

「来た理由はなんだ、白い方と一緒か?」

元気だなこの人と思っていると、だお竜人が久しぶりに口を開いた。まだ警戒してんの?猫かな?

「やだなぁもう、そんなに決まってるでしょ?ここには僕の技術が必要不可欠だからだよ」

「…ああ、そうかい。」

悪い人じゃなさそうだけど、ちょっと言葉を選んで欲しい。

「今世界中で使われてるそのスマホだって僕が作ったんだからね」

「「はっ?」」

突然の情報提供のあまり、だお竜人とハモってしまった。

「マジで言ってるんですか、それ」

あまりにも信じられないので疑い93%の目でくろすけを見る。くろすけは得意げに答えた。

「マジマジ。調べれば出てくるって」

疑い96%で調べた結果、疑い0.1%まで下げることとなった。

「あ、そうそう。君らのことは知ってるよ。だおくん、それにだお竜人だね」

「え?あ、はい。正解です」

なんで入って1ヶ月ちょっとで俺らの名前が…。

「実は同業者の間で、『潜んでいた悪を倒した』って話題なんだよ」

「へぇー……そうなんすか」

3人もいる手前、冷めたリアクションをしたが、実際はウハウハだった。この職場最高だぜ。

「ささ、長話もこのくらいでいいだろう。早速なんだけど、仕事がひとつ入ってる。2人なら、やってくれるね?」

話をぶった切ったゆうぼうは、1枚の依頼文をオレらに見せてきた。

「ん?ちっと待ってください。オレとだお竜人だけなんですか?棒人間のお二方は?」

「まずは噂に違わぬ実力があるかを見ないとね」

「うんうん。」

なんでこういう時は息が合うんだこのガリガリ棒人間!

思わずだお竜人に助けを求める。

「なんか…めんどいことになったね……。」

「ニートに逆戻りよりマシだろ、やるぞ」

 

味方が誰もいない中、嫌々オレは依頼文を覗き込んだ…。

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