地味に重いロボット…DO-DRだっけ?をズルズル引きずって職場まで戻る。にしてもなんで持ち帰るだなんて考えに至ったんだろう…。
「よく誰かのロボットを持ち帰るなんて真似ができるね」
「戦ってる時思ったんだよ、ほら、あの黒いヤツは頭がいいらしいからな。口だけじゃないことを証明してもらいたい」
「とことん警戒するね、まだ信用しないの?」
「仕方ねーだろ、前も言ったが棒人間にはいい思い出がない」
そうとう魔王だおのことがトラウマになってるんだなあ……。
「あ、ちなみになんで襲われてたの?悪口でも言った?」
「ちげーよ、いろいろ竜の団について説明を受けて…まあ8割聞き流したが。最終的に勧誘されたが、断ったら豹変したんだよ」
「宗教じゃん?」
「ヤツらはとにかく竜族を集めるのが目的らしい、その後何がしたいのかは聞いてなかった」
「それけっこう致命的なミスでは…?」
「お前は心底興味無い話を最後までちゃんと聞けるのかよ」
「申し訳ねえ」
こう見るとだお竜人ってホント自由だなぁ…。悩みとかなさそう。
そんなこんなで話していると、職場に着いた。引きずりすぎてDO-DRが前よりボロボロになっちゃったけどね。
「ただいま戻りました」
「戻ったぞ」
戻っていきなりゆうぼうが席を立つ。
「え、もう終わったのかい!?」
「いや、お前の相方に用がある」
「僕?」
くろすけがボロボロのDO-DRを見て小さくため息をはく。
「なるほど、修理?それとも解析?」
「話が早くて助かるぜ。てっきり自分の力で頑張れとでも言うかと思ったが。こいつの持ってる情報が欲しい」
「ちょっとくろすけ…!」
約束と違う、という顔でくろすけとだお竜人を交互に見つめるゆうぼう。
「どうやら君からの信用を得ないといけないらしいからね…。地下室、借りるよ」
そう言うとくろすけはDO-DRを持ち上げ、地下室へと降りていった。
「…で、竜角山でなにか掴めたんだね?」
あ、オレはなーんも知らないんでだお竜人、お願ーい。って目で合図を送る。
「竜角山に大穴を見つけたんで軽く調査をして来た。まず今黒いのに渡したロボット。合計5体いた。あとはどこかと繋がっていそうなPCもあったが、攻撃で壊れちまったよ」
「…大きな手がかりは、くろすけに頼むしかなさそうだね」
「どんぐらいで終わるんだ?さすがに何週間も待つのはゴメンだぞ」
「そろそろじゃない?」
「「は?」」
まただお竜人とハモって声が出た。今そろそろって言ったよね?ガチならくろすけ様って呼ぶはめになるんだけど。
噂をすればなんとやら、地下室から声がする。
\ 終わったよーー /
「ほらね」
「おたくの所の技術はすごいもんだな」
若干の不信を抱きながら地下室へと降りる。
そこには椅子の高さを変えて遊ぶくろすけと、大量のケーブルに繋がれたDO-DRがいた。
「いやぁ、なかなか面白い情報が手に入ったよ」
「…自称するだけあるじゃねえか」
「舐めてもらっちゃ困るね、僕のすごさを本で出してもいいんだよ」
あたりの空気がエベレスト級に寒くなる。
「……………ゴホン、では解析情報をご覧あれ」
そばにあるPCには、大量の文字列が並べられていた。