だおがたり   作:だおくん

20 / 34
語り手 だおくん


だおがたり 2-7 「ここにはいない敵ども」

視力が落ちそうなくらいビッシリと文字が並んでいる。

とんでもない数の情報が詰まってたんだな…。

「たくさんあるように見えるかもしれないけど、故障のせいでいくつか正確に抜き取れないデータがあったよ」

「いや、悪い悪い。5対2だから手加減が難しいんだよ、な?」

だお竜人から圧力を感じる。とりあえず頷なかければやられるッ!

「で、なんかいい情報はあったのか?」

「僕が見てもわかんないし、君らで確認してね~」

正直どれを見ればいいかわかんないけど、1個1個確認すっか…。オレ地味な活躍しかしてないよ今回…。

「これで俺の聞き流したこと以上に何かわかるといいな」

そもそも聞き流さなければ問題なかったのでは、なんて言うのは野暮なことなのは知っている。

PCを見ると、それはまあ多種多様な情報の嵐。

食事に好きな物、材質やら作られた日。特にシステムや構造を見る時はめまいがした。

「これ…………意味あんのかな…。」

「頑張れ、いつしかアタリが出るはずだ」

画面をスクロールしていく間は、意識の半分は情報に目を向け、もう半分は早く一番下についてほしいという祈りを捧げていた。ほぼ地獄のような時間だったが、ちゃんと有益な情報をゲッツすることはできた。

いい感じの情報はだお竜人にメモを任せたので、完璧なはず。

「よっしゃ、これで全部…。ガチ疲れた…。だお竜人、説明よろしく」

「任せろ。1つ目、組織の名は『竜の団』。2つ目、目的は竜族を集め、世界の覇権を握ること。3つ目、ボスの名は暗黒だお。姿は不明。4つ目、これが大事だ。幹部がいて、そいつらは現在ではなく未来世界で計画を進めている。」

なるほどね…。未来かぁ……。ん?今未来っつった!?

「未来ってどういうこと!?」

「俺が分かるかよ、読み上げただけだぞ」

どう未来に行ったのかは知らないけど、ホントの話なら今なにやっても無意味になっちゃう……。

「僕をお忘れかな」

チッチッチって感じでウザイ動きをするくろすけ。

まさか……まさかね………。

「僕はそいつのありとあらゆるデータを手に入れたんだよ?その未来の行き方とやらも大体わかってる」

「でも、1部データが欠損してるんだろ?そんなんじゃキツイんじゃないのか」

「素材さえ分かってれば後はフィーリングさ。君らは上でお茶でも飲んで待ってて」

「……天才もここまでくると罪だな」

上に戻る際、だお竜人が小声で言っていたのはヒミツ。

 

「メロンジュースって美味いのか?俺メロン嫌いなんだよな」

「そっちこそ、苦いコーヒーをよく美味しく飲めるね」

回復&他愛もない話で時間を潰すこと2時間。

またもや地下室から声が聞こえる。

\ ぅおっしゃああああ! /

「終わったな」

「終わったね」

さてさて、一体何が待ち受けているのやら………。

本日2度目の地下室には、明らかに違和感のある渦が浮いていた。これにはさすがのだお竜人も息を呑んだ。

「フゥ、おまたせー。ワープホール式タイムマシン、完成したよ」

くろすけの技術に顎が外れそうだけど、何よりも恐ろしいことがただ1つ。それは…。

この奇妙な渦に入らなければならないということ。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。