だおがたり   作:だおくん

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語り手 だおくん


だおがたり 2-9 「戦うしか能がない族」

か、かかか、幹部?幹部っつったよね?昆布じゃないよね?

なんかよくわかんないけど、これで目的を達成できるかも…。

幹部登場に静まり返る野次馬ども。この世界だと相当偉いんだな、あのうるささが0になったよ。

「こんなところで話すのもなんだから、移動しようか」

「あぁ、はい。お願いします」

返事をするなり幹部さんは、オレを掴んでその場を飛び去って行った。後を追う形でだお竜人も飛ぶ。

「おい、どこに行くつもりだ」

「すぐそこさ」

競争的な感じで飛んでいると、いつしか人気のない場所に到着していた。そこには鬼のような姿の竜族と、DO-DR。また見た事ない姿だ。これで合計6体だよ。多くね?

「さぁ……てと。」

場所が変わったからか、さっきまであった温厚な感じがなくなった気がする。

「知ってるかな、竜の団。名を言うならば、おれは幹部のファイターだお。右にいるのはオニだお。左は…一応幹部のDO-DR マークX。」

「あー…はい。自己紹介どうも?」

「じゃ、そっちの君も自己紹介してもらえるかな」

ファイターだおの視線がだお竜人をロックオン。

「…だお竜人だ。」

「相変わらず冷たいもんだね。次、なんもない君。」

なんもない君ってオレ!?初対面の割にひどいなこの人。

「だおくんって言います、だおって呼んでくださ…」

最後まで言い切る前に、鋭い爪が目の前に迫ってくる。

「おわっ!?」

反射で避けたけど、それでも爪はオレの右頬をカスった。

「おお、命中しなかった。慣れてるね」

「テメェ…最初からそのつもりだったな」

だお竜人の声が怒りで震えている気がする。

「ここは竜族、そしてDO-DRのみ存在していい竜の楽園。それ以外は壁のシミにでもなってもらうのが掟なんだよ」

「そして……。そいつの味方をするなら君も同罪だ」

「痛がってる場合じゃないぞ、だお。来る」

「わかってるさ…。このぐらい平気」

数分前まであった空気はどこへやら、穏便に済ませられないことが確定してしまった。

「GO。」

ファイターだおの合図とともに、仲間の幹部も襲いかかってきた。鬼の方は棍棒が痛そうだし、DO-DRに至っては何してくるかわからない。

割かし本気で行かないとマズイ…。怒りモードON!

「オラァっ!行くぜこの野郎ー!」

手始めにガラクタをぶっ壊す。鋼鉄ボディには打撃が効かないことは学習済み。ここはアレで倒す!

「怒りの…だおビーム!!」

「ナ、ナ二ィィィ!?」

辺りを整地させる威力を持っただおビームは、DO-DRに致命傷を与える。このままの勢いで数的有利を作りたい!

「勝テルト思ウナ!弱点サーチ起動!」

煙が上がるDO-DRのネジ部分から光が放たれる。別にダメージはないが、きっとここからが…キツい。

眩しさに一瞬攻撃の手が緩む。流石ロボット、その数フレームを見逃さない。

「隙ヲ見セタナ、『光』ガ貴様ノ弱点ダッ!」

敵の腕からファイターだおのような爪が生えてくる。

「クロスエックスラッシュ!!」

噛みそうな技名と共に無数の連撃が目の前を覆う。ガードには間に合ったけど、1発が地味に重いから時間の問題だ…。

だおビームを撃とうとしても、もうお腹には何も残っていない。どこだ…どこをぶん殴れば大丈夫なんだ…?

自分のHPと引替えに有効打を探し出す。しかし探すのに気が入りすぎてガードがお留守になっているのに気づけなかった。

「あ、ヤベ………。」

「バカメ、コレデ終ワリダッ!!」

最後の一撃を叩き込もうと腕を大きく振りかぶるDO-DR。

確かにHPはもうキツい…。でも、今やっと。

鬱憤を拳に込める時が来た。

 

「そこだあぁぁぁぁっ!!!」

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