か、かかか、幹部?幹部っつったよね?昆布じゃないよね?
なんかよくわかんないけど、これで目的を達成できるかも…。
幹部登場に静まり返る野次馬ども。この世界だと相当偉いんだな、あのうるささが0になったよ。
「こんなところで話すのもなんだから、移動しようか」
「あぁ、はい。お願いします」
返事をするなり幹部さんは、オレを掴んでその場を飛び去って行った。後を追う形でだお竜人も飛ぶ。
「おい、どこに行くつもりだ」
「すぐそこさ」
競争的な感じで飛んでいると、いつしか人気のない場所に到着していた。そこには鬼のような姿の竜族と、DO-DR。また見た事ない姿だ。これで合計6体だよ。多くね?
「さぁ……てと。」
場所が変わったからか、さっきまであった温厚な感じがなくなった気がする。
「知ってるかな、竜の団。名を言うならば、おれは幹部のファイターだお。右にいるのはオニだお。左は…一応幹部のDO-DR マークX。」
「あー…はい。自己紹介どうも?」
「じゃ、そっちの君も自己紹介してもらえるかな」
ファイターだおの視線がだお竜人をロックオン。
「…だお竜人だ。」
「相変わらず冷たいもんだね。次、なんもない君。」
なんもない君ってオレ!?初対面の割にひどいなこの人。
「だおくんって言います、だおって呼んでくださ…」
最後まで言い切る前に、鋭い爪が目の前に迫ってくる。
「おわっ!?」
反射で避けたけど、それでも爪はオレの右頬をカスった。
「おお、命中しなかった。慣れてるね」
「テメェ…最初からそのつもりだったな」
だお竜人の声が怒りで震えている気がする。
「ここは竜族、そしてDO-DRのみ存在していい竜の楽園。それ以外は壁のシミにでもなってもらうのが掟なんだよ」
「そして……。そいつの味方をするなら君も同罪だ」
「痛がってる場合じゃないぞ、だお。来る」
「わかってるさ…。このぐらい平気」
数分前まであった空気はどこへやら、穏便に済ませられないことが確定してしまった。
「GO。」
ファイターだおの合図とともに、仲間の幹部も襲いかかってきた。鬼の方は棍棒が痛そうだし、DO-DRに至っては何してくるかわからない。
割かし本気で行かないとマズイ…。怒りモードON!
「オラァっ!行くぜこの野郎ー!」
手始めにガラクタをぶっ壊す。鋼鉄ボディには打撃が効かないことは学習済み。ここはアレで倒す!
「怒りの…だおビーム!!」
「ナ、ナ二ィィィ!?」
辺りを整地させる威力を持っただおビームは、DO-DRに致命傷を与える。このままの勢いで数的有利を作りたい!
「勝テルト思ウナ!弱点サーチ起動!」
煙が上がるDO-DRのネジ部分から光が放たれる。別にダメージはないが、きっとここからが…キツい。
眩しさに一瞬攻撃の手が緩む。流石ロボット、その数フレームを見逃さない。
「隙ヲ見セタナ、『光』ガ貴様ノ弱点ダッ!」
敵の腕からファイターだおのような爪が生えてくる。
「クロスエックスラッシュ!!」
噛みそうな技名と共に無数の連撃が目の前を覆う。ガードには間に合ったけど、1発が地味に重いから時間の問題だ…。
だおビームを撃とうとしても、もうお腹には何も残っていない。どこだ…どこをぶん殴れば大丈夫なんだ…?
自分のHPと引替えに有効打を探し出す。しかし探すのに気が入りすぎてガードがお留守になっているのに気づけなかった。
「あ、ヤベ………。」
「バカメ、コレデ終ワリダッ!!」
最後の一撃を叩き込もうと腕を大きく振りかぶるDO-DR。
確かにHPはもうキツい…。でも、今やっと。
鬱憤を拳に込める時が来た。
「そこだあぁぁぁぁっ!!!」