当たれば勝ち確、外せば負け確。
こっちの腕もタダじゃ済まないレベルで放った拳。
「うおりゃあああぁぁぁっ!!!」
……オレの拳は、ヤツのネジ部分をめり込んでいた。
「オレの、……勝ちだ。」
「ガ…ガガ……」
きっと内部の大事なとこが壊れたんだろう、DO-DRは小爆発を起こし正真正銘のガラクタになってしまった。
「あー、もうしばらくロボットと戦いたくない…」
さてこっちは片付いた。だお竜人…大丈夫かな?オレが突っ走ったせいで2対1の不利な感じだけど。でも見た感じ結構優勢っぽい。オレは疲れたし右腕痛いし参戦はムリ…。
「くそっ、コイツ1人の癖に隙が少ないぞ!」
「ただ戦ってるわけじゃないんだよ」
だお竜人は避けては一撃を入れ、避けては一撃を入れる。
格ゲーなら友達がいなくなる戦い方だけど、今はそんなこと言ってられない。せめてオレが回復するまで耐えて…!
「そら」
だお竜人がお得意の竜人波を放つ。だおビーム並の広範囲の前には、避けるすべはなかった。
「な、なんだそr」
かませみたいなセリフを言いながら竜人波を喰らうファイターだお。幹部なだけあり、ダメージが蓄積していたにも関わらずまだ立っている。
「おれはそろそろマズい…。オニ……。頼むぞ」
「………………。」
さっきからオニだおは全く喋らずチャンスを狙うばかり。
竜族って戦闘センス高いのかもしれない。
「うおおおっ!負けるかぁあ!」
鋭い爪を光らせながらだお竜人に攻撃を仕掛けるファイターだお。今まで以上に単調な攻撃に、だお竜人は軽く呆れているような顔をした。
「もういい……。ご苦労さん」
避けるどころか、だお竜人は敵の懐に潜り込む。
そして猛烈なラッシュが入るわ入るわ。連続で聞こえてくる殴る音には耳を塞ぎたくなった。
トドメの一撃を叩き込まれたファイターだおは、壁によりかかって倒れた。
「終わったぞ」
一仕事終えた感じでだお竜人と久しぶりに顔を合わせる。
「え、でもまだ」
言い切る前に背後から今まで隠れていたオニだおの棍棒がだお竜人の頭めがけて振り下ろされる。
「だお竜人!危n…」
オレが警告すると同時にだお竜人はオニだおの顔面に裏拳を喰らわせていた。
「気づいてたの…?」
「俺達は魔王を倒したんだぞ。こんなヤツらに負けちゃダメだ」
確かに魔王レベルの敵ではなかった。とりあえず勝ったはいいけど、このまま帰ってもしょうがない。どうしよう。
敵は全員倒れてるし…。ん?いやちょっと待って。
「ぐ、ぅ………。」
まだ倒れてない!ファイターだおはまだやられていなかった。弱々しく歩くファイターだおは、小さく口を開いた。
「暗黒だお様……。お願いします……。」
そう言うと、ファイターだおの目の前に紫のワープホールが現れた。
「だお竜人!なんか、なんか出た!」
「落ち着け。今がチャンスだ、アレに入るぞ」
「え」
またあの地獄を見る必要があるってことかぁ……。
腹をくくらずして、未来は救えないって言いたいんだね、だお竜人。そんなに言うならやるしかないね、うん。
「どけどけどけぇーー!」
ワープめがけてダッシュする。ファイターだおが立ち塞がっているが、ボロボロの体は壁にならなかった。
「じゃ、お前のボスぶっ倒しておくぜ」
「ボスのもとにレッツゴー」
「……………。」
なんやかんやあったけど、やっと元凶にたどりつけそう。
さぁ待ってろよ暗黒だおとやら、絶対に負けない!
………って意識が飛ぶ2秒前まで考えてました。