ボスのところにつながっていそうなワープに入ってから10秒くらい。猛烈な気持ち悪さを感じながら、オレたちはついにボスである暗黒だお?のもとにやってきた。
あたりを見渡しても……何も無い。ただただ広い地面が続いている。こんな所がアジトなの?
「だお竜人、これワープ先合ってる…?」
「さあな、だがまずは目の前をよく確認すべきだ」
誰もいなかったはずの目の前には、黒いモヤが存在していた。目を凝らして見ると、だおっぽい姿が映る。というか…オレと瓜二つな感じ!?
「やあやあ。会えて嬉しいよ、だおくんに、だお竜人。」
そのモヤ…いや、暗黒だおが口を開く。もう既にオレらのことは筒抜けのようだ。
「お前が…暗黒だおだな?」
「その通り。竜の団の頂点に立つのがこの、オレさ。」
ん……?ちっと待てよ。この声どっかで聞いたな……。
たしか、電話…。電話で聞いた声……?
「あなたもしや…依頼人?」
「ああ、そうさ。魔王だおの仇…とらせてもらおう。」
そのために竜の団を…!?なんて奴だ!
「じゃ………始めようか?」
暗黒だおが1歩踏み出すと、足元から同じようなモヤが溢れ出す。まあまあ綺麗な景色だったのに周りは黒色で埋め尽くされた。モヤと暗黒だおが同化して全く位置が掴めない。
「こ、ここだぁっ!」
勘で放つ拳はもちろん当たらない。だお竜人は相手の行動を待っている。きっとカウンターするつもりだろう。
「はぁっ!」
暗黒だおの声と共に、2つの光線が手から発射される。
後ろを取られたせいで2人とももろにくらってしまった。
「いってっ!」
「ぐはっ」
「あと…何発持つかな…?」
どうしよう……。自分から攻撃してもまず当たらないし、カウンターしようとしても近づいてこないからできない…!
まずはあのモヤをなくさないと…
「だお、お前ならコレをなんとかできんだろ」
黙ってただお竜人がやっと口を開く。なんとかするっつったって…。あぁ、アレか。オレの十八番。
「超絶モヤ晴らしだおビーム!」
自分の片足を軸にして360°にだおビームを撃つ。だお竜人は飛んでいるので当たらない。みるみるうちに黒いモヤは消えていく。
全範囲を元に戻したところで、暗黒だおの姿をとらえることが出来た。
「さすが、ここまで来ただけはあるな」
「ここからはオレたちのターンだ!」
気合いの1発を叩き込もうと暗黒だおに向かっていく。
「舐めるな」
右から暗黒だおの蹴りが飛んでくる。腕で抑えたが、ヤツにはまだ手が残っている…!ヤバイ、動けない…。
「喰らえ。」
目の前が真っ黒になるレベルの闇がオレを襲う。
「まだまだこれからだぞ」
一瞬で距離を詰められる。危機感を感じるのに、体は言うことを聞かない。
「待ちやがれ!」
だお竜人の声が響く。また任せっきりになる自分が情けないなぁ…。
「おぉ、怖い怖い」
「テメェ、俺の仲間を集めて世界征服なんてさせねぇぞ!」
「それはあくまで建前だ。お前らを倒したらすぐ、竜族なんて消すつもり。」
「………絶対許さねぇ」
だお竜人と暗黒だおの肉弾戦が続く。でもおかしい、あんな強いだお竜人が押し負けている…!まるで全てを読んでいるかのよう。
(ハァ…ハァ…くそっ、コイツ、速い…)
「自分が強いと思って慢心するなよ、だお竜人!今のお前なんぞその辺の………ザコと同じなんだよっ!!」
「ぐああぁぁぁっ!」
だお竜人ですら暗黒だおに対抗できない…。
残されたのは、オレ、だけかな。少し与えられた時間で考えた1個の策でなんとかできるか不安だな……。
いつもの怒りの…リミッター解除!
「おいっ!暗黒だお!」
「そういやもう1人いたっけ」
「今度は負けない…!怒りのだおのさらに上……」
「怒りのだおV2のチカラ!見せてやる!!」