だおがたり   作:だおくん

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語り手 だおくん


だおがたり 2-FINAL 「真紅のシャープマーク」

「うおおおおおぉぉぉ……!」

自分のチカラを制御できる限り解き放つ。

怒りの心を大きく燃やして、戦う姿。

それがオレ、怒りのだおV2だ!!

「ほう……。まだ余力があったとはな……。」

「いくぞっ!オレはアンタを色々許さない!!」

オレが戦えると分かると、暗黒だおは闇の玉を作り出し、大量に飛ばしてきた。でももうその手は食わない。

だおビームのエネルギーを噛み砕いて、いくつも飛ばす。

「だおビームならぬ…だおブラスト!」

オレの攻撃と暗黒だおの攻撃が相殺し合う。お互い無防備な状態だ。

「俺にできることっ!肉弾戦に肉弾戦だぁーっ!」

とにかく近づいて、とにかくラッシュをかける。

「芸がないな、怒りの力とやらは」

暗黒だおは慣れた動きで避けるが、これはそこまで重要じゃない。メインはこの攻撃だ!

「…………む……!?」

「超・怒りの…だおビーム!!」

顎が外れるくらいに口を開き、エネルギーを200%全力で発射する。

「ぐうううう…!!」

暗黒だおも闇を放って対抗してくるが、どんどんだおビームと暗黒だおの距離は縮まっていく。

「おりゃああああああ!」

「ぐああああああ…………」

またまた全てを出し切った。でも前の時とは違うところが1つある。

それは、敵がまだ倒れていないこと。

仰向けに倒れた暗黒だおがムクリと体を起こす。

「予想外だ…。ここまでとは。さすがだおくんとやら、ただものでは無いな」

「そっちこそ、まだ立ってるなんて」

「仮にも、ボスだからな……。弱いヤツについて行っても、何もいいことは無いなんて、誰でも知っている。」

そう言うと、暗黒だおの顔がだお竜人の方を向く。その瞬間、俺の怒りは加速した。

「だお竜人は…!だお竜人は、弱くなんかない!!強くて、頼りになる、オレの大事な仲間だ!」

オレの声と発するオーラは、周りの空気を震わせた。それと同時に暗黒だおの顔に焦りが見える。

「チィッ、単純なヤツめ…。そろそろ本気でやらないと、耳が痛くなりそうだ」

一瞬の静寂が訪れると、暗黒だおの闇の力が膨れ上がっていく。阻止しようにも、だおビームはもう出ないし、もちろんだおブラストだって出るわけがない。

なにかできることを探していると、背後から見覚えのある大きな光が放たれた。そしてそれは、暗黒だおの不意をつくには十分な速さだった。

「なにぃっ…!?グハァッ!」

お互いに状況が飲み込めず黙っていると、攻撃が放たれた方から声が聞こえた。

「俺を……。勝手、に……。殺すなよ………。」

「だお竜人!」

まだギリギリだお竜人に意識はあった。正直ウルっときそうになったけど、今はそんな場合じゃない。

「暗黒だお。……ケリをつけよう。」

オレが暗黒だおに近づくと、暗黒だおは笑みを浮かべた。

「『ケリをつけよう』……?ふざけたことを抜かすなよ、この友情ごっこめ!オレはこんなところでやられる訳には行かないんだよ!次は、最初から全力で捻り潰してやる………。」

暗黒だおは足元に攻撃を放ち、煙幕を作り出した。

煙幕が晴れると、…案の定、暗黒だおは消えていた。

「…ひとまず、事務所に帰らないと。だお竜人、立てる?」

「当たり前だろ。俺はまだまだ死ねん。」

オレたちがお互いに安否を確認していると、突然携帯が鳴り出した。くろすけから電話が来ている。

「もしもし、どうしました?」

「つ、繋がった…!2人とも、今どこにいるんだい!?繋がらないから心配したんだからね」

「あーー……。ボスと戦ってて気づきませんでした」

「ボス!?これはよく話を聞く必要がありそうだね…。待ってて、すぐ探し出してワープを足元に送るから!」

「今なんて言いまs」

 

今日何度目かのワープをしている中、だお竜人の顔がいつもより曇っていることに気づいた。

「俺は…俺はもっと強く……」

なにかブツブツ言っていたが、よく聞こえなかった。

そんなモヤモヤの記憶を最後に、意識は遠のいていった。

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