だおがたり   作:だおくん

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語り手 だおくん


だおがたり 3-9 「絶対に怒らないでください」

だーーー!もう!

こんな気持ちになってる場合じゃない!

オレも3日後に備えて準備しなきゃ……。全力のだお竜人には、全力でぶつかるのがスジってやつだし。

とはいえ、何しようかな?だお竜人の言ってた通り、今まで大したトレーニングとかやったことないからなぁ。

ド素人ができることと言ったら……。やっぱ基礎固め?

肉離れとか筋肉痛になってもイヤだし。このくらいが身の丈にあってるよね。

数秒でスケジュールを計画したオレに、だお竜人が話しかけてきた。

「……だおー。」

「?」

だお竜人は腕をぶんぶん振りながらオレを呼ぶ。なになに?何が言いたいの?

「腕が使えないぜー。」

あぁ、なるほどね。完全に理解した。

「ごめんごめん。包帯巻きすぎたよね、少しとる?」

「いや、このままでいいからなんか食わせてくれ。」

「えっ?あーんってしろって?」

「その言い方やめろ」

 

 

………というわけでなんかまぁ色々あったけどだお竜人は無事に回復した。食事の時だお竜人にフェイント入れるのめっちゃ楽しかったんだけど2日で治っちゃった。いや喜ぶべきなんだけどさ。

だお竜人は怪我が治ってすぐ、修行に向かったみたいだ。

見るからに気合い入ってたし、負けてらんないな。………そうは言っても基礎トレーニングぐらいしかできないけど。まぁだお竜人だって似たような事してるし、やることは合ってる……よね?

「……………48…、49…、50!っと」

ヒィー、ちょい疲れた。休憩含め3時間ぐらいやったのかな?いちいち休まんとやってられないわー。

ってかもう昼か。1日の8分の1をトレーニングに使ったのか、オレ。これが有意義なのかはよくわかんない。少なくともオレはご飯食べてる方が幸せかなー。

「今日の昼どうしよ……」

冷蔵庫を開いてとりあえずなんか食えるものがないか探す。うーーーん………。うーん………?あれっ?

「……少なくね?」

おっかしいなー。まだ色々あったはず……。

まぁ、引き出しの中にもお菓子あるし。昼食とはちょっと違うけど仕方ないか………。

次の食料を求めて引き出しを開ける。

中身は……なかった………。

「ッスーーー………。」

なぜ?どうして?昼食とれないんだけど。そう考えると空腹はさらに加速する。信じたくなくて冷蔵庫をもう一度開ける。するとあることに気がついた。

「……おっ?」

だお竜人のコーヒーを置くスペースのコーヒーがガッツリ減っている。間違い探しLv1ぐらいの差がある。

その瞬間、憶測は疑いに変わり、ついには確信に至った。

「だお竜人…………………。」

たぶんきっと、だお竜人は弁当替わりに食料を持ってったんだ。コーヒーが減っているのは水分補給かな…。

無意識に怒りモードになりそうになったが、一応まぁ食えるものはあるのでなんとかはなる。ギリね。

だお竜人との決着がついたら、料理を教える必要があるかもしれない。次こんなことが起きたら、怒りモードV100ぐらいになってしまいそうだから。

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