時の魔王の歩む道・・・   作:蛇廻

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みなさんお待ちかね!オーマジオウの活躍をどうぞ!!








ちゃんと活躍できたかな?


第十二話

赤く光る『ライダー』の文字。徐々にそれを取り巻く砂煙が晴れていき、その全身が顕になる。黒いスーツに金色の外装、左肩から右腰に向けてかけられている金色のバンド、右肩には黒いウォッチのような形状をした物がいくつも嵌められていて、背中には巨大な時計の針。今までのどのライダーよりも異質なその姿は、ゆっくりと動き出す。

 

「この姿になるのも久しぶりだな。だが、やはり一番しっくりくる」

 

慣らすように手を握っては開き、握っては開きを繰り返す。だが、その身体から醸し出されるオーラは依然変わりなく、この場を支配する。

 

「な、なんなのだ貴様は!!この尋常ならざる気配は、人間が出していいものではないぞ!!」

 

「ん?あぁ、そうだな、折角だし教えてやる」

 

両手を横に広げ、堂々と名乗り始める。

 

「俺の名はオーマジオウ、全ての時空を支配する時の王者・・・最高最善の魔王だ」

 

「魔王・・だと!?」

 

魔王という言葉に反応するコカビエル。彼に限らず、この場にいる人物達にとって魔王とは悪魔のトップである四大魔王の事であり、オーマジオウでは無い。

 

「人間が魔王を名乗るですって・・・何様のつもりよ!!」

 

リアスがオーマジオウに向けて叫ぶ。だが、オーマジオウは聞いていないのか全く反応を示さない。

 

「っ!!」

 

「あ、待ってリアス!!」

 

仲間である朱乃の静止の声も全く聞かずに、リアスはオーマジオウに突撃してくる。オーマジオウは後ろから迫っているリアスの方へと振り向く事なく、足に少しだけエネルギーを溜め、校舎まで蹴り飛ばした。

 

「部長!!てめー、よくも!!うぉおおお!!」

 

「待つんだ、赤龍帝!!」

 

リアスがやられた事にイッセーが憤怒し、これまたオーマジオウに向けて突っ込んでいく。オーマジオウは全く慌てずにウォッチを起動する。

 

『龍騎!』

 

「ギャァアアアア!!」

 

「な、なんだこいつ!?あっち!あちち!あっち!!うわぁ!?」

 

「あ、赤い龍だと!?だがなんだこの龍は!!」

 

何処からか出現した赤い龍『ドラグレッダー』がオーマジオウに向かっていくイッセーに向けて火球を数発放ち、最後には弾き飛ばす。コカビエルは突如出現したドラグレッダー驚愕の表情を浮かべながら見る。

 

(なんだあの龍は・・・奴からはかつての二天龍以上の力を感じるぞ!!にも関わらず未だかつて見たことがない・・・しかもあの龍はオーマジオウとやらに従っている、つまりあいつはあの龍以上の強さを持っていると言うことか!!)

 

決して口には出さないが、冷静に分析して焦るコカビエル。事実、ドラグレッダーは神器に封印される前の二天龍より強大な力を保有している。

 

「ドラグレッダー、もういいぞ」

 

オーマジオウにそう言われたドラグレッダーは頷き、何処かへと去っていく。

 

「・・・なぜあの龍を帰した?あいつがいればもっと楽に俺を始末できただろうに」

 

「何、貴様程度、俺一人で充分なだけだ。だが・・・」

 

オーマジオウはそう言うと、腰の装着されている金色のベルト『オーマジオウドライバー』についている二つのスイッチの内の片方だけを押す。

 

『ディケイドの刻!』

 

「まずはその術式からだ」

 

『ファイナルアタックライド!!』

 

オーマジオウの目の前に巨大なカードが幾つも重なって出現し、術式に向かって真っ直ぐ伸びる。オーマジオウは飛び上がると、そのカードを通って術式へとライダーキックを繰り出す。オーマジオウの攻撃が当たると、術式は最も容易く砕け散った。

 

「な。なんだと!?」

 

「ディケイドは破壊者の力・・・その程度の術式を破壊するなど容易い」

 

術式を破壊したオーマジオウは立ち上がり、コカビエルの方へと体を向ける。今この瞬間、二人は力だけでなく精神にも大きな差が生まれた。術式が破壊されたため時間を全く気にしないですみ、大方の相手の能力も把握しているオーマジオウと、それとは対象に作り上げた術式を破壊され、相手の能力も力も何もかもが全く未知の存在と相対しているコカビエル。

 

「次はお前だ。人間を巻き込もうとした罪、今ここで裁いてやろう」

 

「っ・・・ケルベロス!!」

 

コカビエルは魔法陣を出現させ、三つ首の獣・・・ケルベロスを二匹出現させる。おそらく、敵わなくとも多少は体力を減らせるだろうと考えての行動だろう。

 

「行け!!」

 

コカビエルが指示を出すと、ケルベロス二匹はオーマジオウに真っ直ぐ向かっていく。すぐに一匹がオーマジオウの元に辿り着き、そのまま空中に吹き飛ばされた。オーマジオウはただ掌を向けているだけであり、一歩も動いていない。その間にもう一匹が両足で踏み潰そうとするが、オーマジオウはそれを片手で受け止め、もう片方の手を握って黄金のエネルギーを纏う。そこに一匹目が落ちてくるが、オーマジオウはそのまま二匹共殴りつけて胴体を貫いた。

 

「・・・な、に?」

 

コカビエルは何が起こったのか理解できなかった。多少でも体力を減らすために放った二匹のケルベロス、グレモリー眷属やゼノヴィア相手に時間を十分稼いでいたそれらは一瞬で葬られた。それもエネルギーを纏っているとはいえ、ただのパンチに。

 

「・・どうやら侮っていたようだな、俺の力を・・・・・ライダーの歴史を」

 

「っ・・うぉおおおお!!」

 

コカビエルは手元に光の槍を出現させ、オーマジオウに向けて投擲する。オーマジオウはそれを右手で軽々と弾く。

 

「一本で駄目なら、これでどうだ!!」

 

コカビエルが叫ぶと、校庭中に大量の光の槍が出現する。それらは全てオーマジオウに向けられており、コカビエルの意思でいつでも同時に放てる状態にある。

 

「ほう、さすがは聖書の名を刻まれる堕天使。やはり下級堕天使ごときとはレベルが違うな。だが・・・・」

 

「!!」

 

オーマジオウがゆっくりと見回していると、光の槍が一斉に動き始める。その全てが迫ってきているオーマジオウは全く慌てず、腕を横に軽く振るった。

 

「無意味だ」

 

次の瞬間、オーマジオウに向かっていた全ての光の槍が消失した。

 

「そ、そんな・・・・」

 

コカビエルは後ずさる。躱すことなど不可能だと思っていた大量の光の槍が、たった一回、腕を振るっただけで消失してしまった事に驚愕、そして恐怖を覚える。

 

(お、俺が恐怖を感じている・・!?こんな事、今までで一度もなかったのだぞ!それも・・人間に!!)

 

「今ので最後か?それなら、これで終わりだ」

 

『終焉の刻!!』

 

オーマジオウの全身に金と黒のオーラが纏われ、飛び上がる。コカビエルの周りには金色の『キック』の文字が囲むように出現、オーマジオウの背中にある巨大な針は左右に展開される。

 

『逢魔時王必殺撃!!』

 

「はぁああああああああ!!」

 

キックの文字が一つの集約し、突き出したオーマジオウに右足はコカビエルを貫く。コカビエルは力無く倒れ、やがて消滅した。

 

 

 




オーマジオウってやっぱチートだね。
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