とりあえずこれでも読んで。
「あ?・・・・第一回『レジェンドライダー紹介』?何だこれ?」
名前の通りだよ?今回から前書き、後書きのどちらかを使って、お前がこの話中で変身するレジェンドライダーの紹介を行うことにしたんだ。今までの前書きはすごいさっぱりしてたからねぇ。
「ふ〜ん・・・それって前書きよりも後書きでやった方が良くねぇか?そっちの方が読者の人たちもワクワクしながら読めると思うんだが」
あ、やっぱり?前書きじゃなくて後書きに統一した方がいいかな?
「ま、それはとりあえずやってみてから、読者の人達の反応を確認すればいいんじゃね?最初は何とも言えないぞ」
う〜ん・・・・とりあえず今回の紹介でもしようか!
「あ、話逸らしやがったこいつ。はぁ、とりあえず今回俺が変身したライダーは『仮面ライダー王蛇』だ」
仮面ライダー王蛇、紫色のスーツでコブラをモチーフにしているライダーだね。本来の変身者は凶悪な殺人犯で、仮面ライダー史上最凶のライダーとも言われているよ。
「契約モンスターとして巨大な紫のコブラ『ベノスネーカー』ってモンスターと契約しているな。他にも二体ほど契約しているが・・・ま、それはまた別の機会に紹介しようか」
それでは最新話、どうぞ!!
「・・・そう言えば今回ライダーってほとんど出てきてねぇけど?」
・・・・・どうぞ!!
「聞け!!」
「ふん!!」
「ぐぅあああああ!!」
「はっ!!」
「うわぁああ!!」
コカビエルとの戦いから数日、悠時とウォズは協力して転生者の魂を回収していた。
『ファイナルベント』
『ビヨンド・ザ・タイム!タイムエクスプロージョン!!』
悠時は変身したライダー、王蛇の必殺技を、ウォズは仮面ライダーウォズに変身しこちらも必殺技を発動する。
「「はぁ!!」」
「ぎゃあああああ!!?」
二人のキックが決まり、転生者は肉体が崩壊して魂だけになる。その魂を近くで待機していた雪菜がバグヴァイザーに吸収し、回収する。
「回収完了!!これでどのくらい回収したの?」
「今現在いる転生者の内、その半分くらいの魂が完了した。おそらく、そう遠くない内に全ての魂の回収ができるだろう」
「そう簡単に済めばいいんだがな・・・」
「何か気になる事でもあるのかい、我が魔王?」
「・・・・いや、なんでも無い。帰るか」
悠時の言葉を合図に、3人はクジゴジ堂に向けて歩き出した。
・・・・・・・
歩く事数十分、3人はクジゴジ堂に到着したのだが、その手前で足を止める。クジゴジ堂の扉の前で金髪のシスター服を着た少女が立ち往生し、何やらオロオロとしている。
「・・・なんだ?」
「彼女は確か・・」
「あの〜、どうしたんですか?」
「ひゃう!!」
雪菜が声をかけると、彼女は驚きの声をあげてゆっくりと振り返る。長い金髪の髪に緑の瞳、彼女の顔を見た瞬間、ウォズは納得したように顔を頷かせた。
「やはり君だったか」
「あっ、ウォズさん!お久しぶりです!!」
「ウォズ、知り合いか?」
「あぁ、彼女の名は『アーシア・アルジェント』。回復系神器『
ウォズが少女の紹介をすると、少女は頭を下げる。悠時はウォズの紹介を聞き、前に聞いた事を思い出した。
「アーシア・アルジェントに
「そう、彼女はある事件をきっかけに教会を追い出されてしまい、そこを神器を狙っていた堕天使レイナーレに目をつけられたんだ。幸にも我が魔王が対処したため彼女が巻き込まれる事もなく、事件は解決したのだが・・」
「ねぇねぇ、とりあえず中に入らない?家の前にいるのにずっと外で話すのも」
「それもそうだな、とりあえず中に入ろうか」
雪菜の提案に賛同し、一同はクジゴジ堂へと入る。ひとまずリビングに行き、他の3人にはテーブルに座ってもらって悠時は人数分のお茶を用意する。
「・・っと、アーシアさん、緑茶よりも紅茶の方がいいかな?」
「あ、だ、大丈夫です!!お気遣いなく!!」
「そうか?それじゃお言葉に甘えて・・・」
アーシアの返事を聞き、悠時はそのまま緑茶の四人分淹れる。それをテーブルまで運び、みんなの前に置いていく。
「さて、どこまで話したっけ?」
「えぇ〜と、確かウォズがアーシアさんについて説明をしている最中じゃなかった?」
「あぁ、そうか。それじゃあウォズ、続きを」
「・・・続きをと言われても、大体は話終えたのだが」
「あれ?そうだった?」
ウォズは持っていた本をテーブルに置き、アーシアを見る。
「それでは、彼女がどうしてここに来ているかを聞こうじゃ無いか」
「その前にさ、ウォズとアーシアさんはどうやって知り合ったの?」
ウォズの話を遮って、雪菜はある疑問を口にする。
「そういえばそれはまだ聞いてなかったな」
「そうだね・・・知り合った理由といえば、我が魔王なのだがな」
「え?」
予想外の言葉に、悠時は首を傾げる。少なくとも悠時はアーシアと会ったのはさっきが初めてであり、名前と神器に関しては以前戦った堕天使レイナーレの口から聞いたぐらいだ。
「我が魔王は堕天使レイナーレとの戦い後、彼女の口から聞いたアーシア・アルジェントの保護を考え上へと連絡しただろう?」
「・・・そういやそんな事してたな」
「我が魔王からの報告を受け取った彼は、丁度降りてきていた私に彼女の保護をするように指示を出したんだ。我が魔王の考えだと言われれば、私が断る理由は無いからね」
「それでウォズが彼女を保護、上に連れて行ったのか?」
「あぁ、彼女と会ったのはその時が最初で最後だ」
ウォズの説明を聞き、納得したように頷く悠時と雪菜。そこまでの話を終え、ウォズは再びアーシアへと視線を移す。
「それでアーシア君、君はどうしてここに来たんだい?」
「え、えぇとですね、フォリオさんからの伝言です!!『数日前にこの世界に時空の歪みが観測された』・・とのことです。何のことでしょう?」
「時空の歪み・・?」
アーシアは言いながら首を傾げるが、悠時とウォズは伝言の内容を理解し、すぐさま思考する。
「時空の歪みということは・・・我が魔王」
「あぁ、俺達以外の何者かがこの世界に侵入した・・・ということだろう。だが誰だ?転生者というわけじゃなく時空の移動ができる奴なんてそう多くは無い・・・」
「とにかく、警戒はしておくべきだね」
「そうだな、ありがとうアーシアさん。伝えに来てくれて」
「い、いえ!!これぐらいは全然!!そ、それでは頼まれたことはこれだけですので、失礼します!!」
アーシアは椅子から勢いよく立ち上がり、頭を下げた後にクジゴジ堂から出ていこうとする。が、すぐに何かを思い出したのか立ち尽くす。
「どうした?」
「・・・あ・・あの〜・・・どうやったら帰れるんでしょう・・・?」
「「「・・・・は?」」」
・・・・・・・・・・・・・・・
「ふぅ・・・連絡がついたよ」
携帯を置き、届いた内容を伝えようとする悠時。アーシアは一度ウォズに保護された後はある場所で過ごしていたのだが、アーシア自身にその場所に行く力は無い。悠時やウォズにしても、その場所は滅多に行くこともなく、行く時は向こうから迎えが来るために行き方を完全に把握しているわけではなかった。
「それで、あの人はなんて?」
「元々アーシアさんはこの世界の人間だ。それだったら、あっちにいるよりも人間界で暮らしていた方がいいだろうから、クジゴジ堂に住まわせろだとよ」
「え、えぇ・・?」
「幸いまだ空き部屋はあるが・・・・いや、あいつもそれを分かってて言っているか」
「えぇと・・私はどうすれば・・」
「・・・向こうが勝手に決めたことだから別に従う必要もないけど、正直な所居てくれるとありがたい。俺たちの中には回復系の能力や力を持っている奴はいないからな。ま、アーシアさんの好きにしたらいいさ。ここに残って暮らすのもよし、別の場所で暮らすのもよし。全て君の自由だ」
悠時は強制することなく、アーシアへと問う。どこへ行こうにも、何をしようにも、それは全てアーシアの自由なのだ。
「・・・ここに、いてもいいんですか?」
「あぁ、君がそれを望むなら」
「それでしたら、ここに居させてもらえませんか?」
「歓迎するよ、アーシア」
ここに居させてもらおうと、頭を下げるアーシアに悠時は微笑みながら名前を呼ぶ。敬語ではなく、同じ立場にいる事を表現しているようにタメ口で。
「はい!!よろしくお願いします!!」
「やった〜!!これからよろしくね、アーシアちゃん!!」
「は、はい!!」
「良かったのかい、我が魔王?」
「あぁ、これが彼女の選択なんだからな。それに・・・・・」
「どうかしたのかい?」
「・・・いや、なんでもない」
一度アーシアの方を見た悠時はその後ウォズを見たが、何も言わずに話し合ってる二人の方へと移動する。
「よし、アーシアの歓迎会でもしよう!今日はすき焼きだ!!」
「え!?すき焼き!?やった!!」
「それじゃあ俺は材料を買いに行くから、その間に雪菜はアーシアを部屋に案内してやってくれ。空き部屋ならどこでもいいから」
「わかった!」
頼んだぞと、悠時は雪菜に頼んだ後支度をし、すき焼きの材料を買いに出かけた。こうして、クジゴジ堂に新たな仲間が加わった。
前書きのレジェンドライダー紹介、どうでしたか?ライダーが出て来る回は絶対に紹介しますが、ライダーが出ない回はどうするか分かりません。(多分紹介するかな?)