「仮面ライダー牙王・・・時の列車デンライナーをジャックした強盗団の首領が変身する仮面ライダー。スペック自体は他のライダーとたいして変わらないんだが、変身者の戦闘能力が高いために仮面ライダー電王四人と仮面ライダーゼロノスを同時に相手取り無双できる強さを持っていた」
変身者である牙王の目的は全ての時間を支配できると言われていた太古の王が作り出した伝説の神の列車『ガオウライナー』を手に入れる事だった。この作品でもガオウライナー出す?
「出したところでいつ使うんだよ・・・・タイムマジーンだってあるんだぜ?」
時間越えも巨大生物の相手もタイムマジーンでつとまんじゃん。それじゃあ出す機会がないな・・・。
「無理に出さなくてもいいじゃね?そもそも時間越えはオーマジオウの力で出来るしな」
あぁ、そういえばそうだったね。
「ほら、今回はこのあたりで終わりにして・・・・最新話、どうぞ!」
どうぞ!!
「くそっ!!一体なんなんだよあいつらは!!」
この世界に生き残っている転生者。彼らは今ある廃工場に集まり、話し合いを行っていた。とは言っても話し合いとは名ばかりであり、やってることはただの愚痴の言い合いである。
「折角転生することができたのに・・・」
「このままじゃ俺達がやられるのも時間の問題だぞ」
近頃、転生者の間で語られている噂・・・仮面の戦士が転生者を殺して回っている・・・との話を聞き、普段はありえない彼らの集団ができたのだ。
「しかも聞いたか?今までは一人だったのに、今じゃ二人になってるらしいぜ」
「後、レイナーレとコカビエル、あの二人を倒してのも仮面の戦士らしい」
様々は情報が飛び交うその様子を一人の少女がじっと見ていた。やがて、この場にいる全員の意識が自分に向いていないと考えると、少女はこそこそとそこから出て行こうとする。
「おい」
「!」
「何勝手に出てこうとしてんだ、あぁ!?」
「きゃ!!」
転生者の内の一人が少女の動きに気づき、頬を殴り飛ばす。
「一体誰のおかげでお前が生きていけてると思ってんだ?家族を悪魔に殺されて一人ぼっちになっていたお前が!!」
「っ!!」
少女の髪の先から一筋の電撃が放たれる。だが、その電撃は勢いがほとんど無く、彼女を殴り飛ばした転生者に届く前に消えてしまう。
「たく、俺に逆らうなっていつも言ってんだろ?」
転生者はポケットから一つのスイッチを取り出し、それを押す。すると、突如少女が苦しみだして倒れる。
「くぅ!?・・はぁ・・はぁ・・・」
「おいおい、程々にしておけよ。死んじまったら後片付けが面倒だぞ」
「へっ!こいつだって転生者だ、そう簡単には死なねぇさ!!」
そう言って、転生者は少女を踏みつける。
「あぐぅ!?」
「全く・・・ん?」
その時、一人の転生者が入り口に一つの人影があることに気づく。その人影は真っ直ぐに転生者達の方へと歩み寄って来る。
「誰だ、君は?僕達と同類・・・かい?」
「生憎だが俺はお前達とは違う・・・だが、見方によっては同類だな」
「あ?何意味わかんねぇ事言ってやがる?」
「俺の目的はお前達を狙う仮面の戦士・・・ただ一人だ」
彼は胸元から一つのウォッチを取り出す。
「俺ならお前達に、今以上の力を与えられる。もし、俺と手を組むというのなら・・・」
「その力とやらを僕達に与える・・・ということですね?」
「察しがいいな」
転生者達は迷う。今までの事から、今の自分達の実力では仮面の戦士に敵わないだろう。だが、彼のいう力が全くの謎に包まれている。そもそもこの話を持ちかけた彼自体が謎に包まれている状況では、なかなか答えは出せるはずがない。ただし、それはしっかりと考える人物に限った話である。
「つまりお前と組めば、俺は今以上に強くなれるってことか?」
「あぁ」
「へへ、じゃあ答えは簡単じゃねぇか。その話乗ったぜ!!」
「お、おい待て!!」
「まぁまぁ落ち着け、力をもらった後であいつを殺っちまえばいい話じゃねぇか」
声を潜めながら話す転生者の一人。あまりにも簡単に考えすぎである。
「答えは決まったな」
転生者達の答えを聞き、青年は彼らに力を与えていく。その様子を、少女は苦しみながらも見続けていた。
・・・・・・・・・・・・・・・
「それじゃあ二人とも、学校行って来るから留守番頼むわ」
「行ってきます!!」
アーシアがクジゴジ堂に入居してから数日。悠時と雪菜は二人で学校へと向かっていた。因みにアーシアはまだ学校には通ってないが、本人の意思もあり数日後に編入試験がある。今はクジゴジ堂にてウォズに日本の勉強を教えてもらっている。
「アーシアもだいぶここでの生活に慣れたみたいだな」
「良かったね」
「ま、学校に入ったらまた慣れるまでの日々が続くけどな」
「でも私達もいるし、しっかりサポートしなきゃね」
「あとはあの変態三人衆から守らないとな」
これから起こるであろう事、悠時と雪菜は予測可能な事柄を述べては対策をすでに考え始める。だが、それはあくまで人間として行動できる範囲でのことである。
「もし・・・グレモリー先輩達が接触してきたらどうする?」
「・・・」
悠時は答えない。アーシアは神器を持っているため、それ狙いでリアスがアーシアに接触して来る可能性は存在する。
「・・・・・アーシアが学校で神器を使わなければそう簡単にはバレないはずだ。それにアーシアは過去に教会にいたんだ。悪魔のあいつらではそこまでの情報を持てるはずがないさ」
ウォズに保護される前、アーシアは教会にて聖女と呼ばれていた。悪魔であり、この街から・・・というよりもこの国から出ていないリアス達ではアーシアの情報は何も持っていないはずだと悠時は考え、それを雪菜に伝える。雪菜は悠時の考えを聞いて、少し安心する。
「そうだよね、悪魔のグレモリー先輩達にはアーシアちゃんの事を知っているなんてこと・・・」
「教会の人間でもいない限りは気づかれないさ、その教会の奴らはコカビエルとの戦いの後に帰ったはずだしな」
「それ、フラグじゃないよね?」
「まさか!」
雪菜の言葉を悠時は笑い飛ばす。それが現実になるとは知らずに。
・・・・・・・・・・・・
「今日からこの学校に通う事になったゼノヴィア・クァルタだ。よろしく頼む」
「・・・・」
「やっぱりフラグだった・・・」
朝礼の際に悠時達の教室にて挨拶をする元エクスカリバー使いのゼノヴィア。本来いるはずのない彼女の姿を見て、悠時は開いた口が塞がらなかった。
「でも、一体どうして?」
雪菜は彼女が元々教会にいた人間だというのは悠時から聞いていたから知っていたのだが、その彼女が今ここに、しかも自分と同じ制服に身を包んでいることに疑問を感じ、小声で呟く。当然ゼノヴィア本人がその事について触れるはずがなく、結局悠時がリアス達グレモリー眷属がいる旧校舎に潜入することになった。
「はあ・・・何でこんな事に・・・」
『ウィザード!』
「んで、スモールのリングをっと」
『スモール!プリーズ!』
悠時の体を魔法陣が通り抜け、悠時は小さくなる。以前もこの方法で旧校舎に侵入した事があったのだが、実はかなり大変なために悠時としてはそこまで使いたくなかったのだ。
「え〜と、確かグレモリー眷属がいるのはオカルト研究部だったよな・・・・お、あったあった」
悠時は扉に近づき、盗み聞きする。どうやら中にはリアスと朱乃、イッセーにゼノヴィアがいるらしく、リアスがイッセーにゼノヴィアの事を説明している最中だった。その内容によると、どうやら神の死について上司に問い詰めたところ、異端者として教会を追放されてしまい、破れかぶれで悪魔に転生したらしい。因みにゼノヴィアの本来の得物はエクスカリバーではなく聖剣デュランダルなんだとか。
「神の死について問い詰めて追放って・・・・・あれ?もしかして俺のせい?」
もしかしなくとも悠時が原因である。
「ヤッベ・・・・雪菜怒りそうだなぁ〜・・・・ん?」
雪菜に伝えた場合どんな事が起こるのか。それを考えていると入り口の方から足音がし、どんどん近づいて来る。今は放課後、オカルト研究部にはまだ全員揃ってなく、誰かが来ても全く不思議は無い。
「まっず・・・・とにかくどっかに隠れないと・・・って隠れられる場所がねぇ!!」
今悠時がいるのはオカルト研究部の部室の扉前、つまり廊下である。しかもここは旧校舎であるため、廊下に小人となっている悠時が隠れられそうな場所は何もなかった。
「くそ・・・こうなったら!!」
『テレポート!プリーズ!』
悠時の体を魔法陣が通り抜け、その場から消える。その直後、曲がり角から小猫が姿を現した。
「今誰かの声が聞こえた気が・・・気のせい?」
・・・・・・・・・・
咄嗟にテレポートリングを使って転移した悠時。転移した先は暗闇に包まれたどこかの部屋だった。因みにスモールリングは外したため、悠時の体は元の大きさに戻っていた。
「ふぅ、寿命縮むところだった・・・・で、どこだここ?」
「ぴゃああああああああ!!?」
「うぉ!?」
突如暗闇の中から聞こえて来る叫び声。まさかこんな暗い場所に自分以外に誰かがいるとは思っていなかった悠時は驚き、後ろに振り返る。後ろも同じように暗かったが、よく見ると背が低い、女子用の制服の着ている子が涙目を浮かべながら縮こまっていた。
「だ、誰ですかあなたぁ!?いつからそこにいたんですかぁ!?」
「あ、いや、どっかから説明するばいいのか・・・・とりあえず、俺は悪いやつじゃないからさ、泣き止んでくれないか?」
このままだといずれ誰かが来てしまう。そう考えた悠時はとにかく目の前にいる子を泣き止ませようと近く。次の瞬間、どこか覚えのある感覚が悠時を襲った。
「ん?今のは・・・」
「な、何で動けるんですぅ!?」
その子は悠時が動けている事に驚愕し、余計に怯える。悠時はその言動、自分を襲った感覚からその子に落ち着いた声で問う。
「君・・・もしかして時を止める能力を持っているのか?」
「うぅ・・・」
答えは返ってこない。だが、悠時はほぼ確信していたため、特に返事がなくとも構わなかった。とにかくこの子が落ち着くまで待とうと思い、そこでようやく自分がいる場所が結界の中にいる事に気づいた。
「結界・・・・しかもこれはリアス・グレモリーのものじゃないな。あいつの実力じゃここまでの結界は張ることができないはずだ」
「う、ぶ、部長を知ってるんですか?」
「部長?・・・もしかして、君もグレモリー眷属の一人なのか?」
悠時の質問に今度は頷いて答える。
「で、でも、僕は神器を上手く扱う事が出来なくて・・・・それでここに・・」
「この結界は封印みたいなものか・・・君、名前は?」
「ギャスパー・・・ギャスパー・ヴラディですぅ」
まさかの登場ギャスパー・ヴラディ。ギャスパーは色々と共通点があるからね、悠時と接点持たせて置きたかったんだよねぇ。