「なんだ?また休みとか言うのか?」
残念不正解〜!正解は、今回のレジェンドライダー紹介の前にゲストの紹介をしようと思ってね。
「ゲスト?」
「祝え!私が前書きに初登場した瞬間を!!」
「ウォズ、お前か。てか久しぶりに聞いたな、それ」
と、言うわけで今回のゲストとしてウォズを呼びました〜。
「やぁ我が魔王、ここで話すのは初めてだね」
「あぁそうだな・・・てかなんで急にゲスト?」
いや、今まで悠時と二人だけだったじゃん?さすがにそろそろつまんなくなってきたから、ゲストで誰か呼べばもうちょっと賑やかになるかな〜って。
「あっそう・・・・まぁいいや。それで?今回はどいつを紹介すんだ?」
今回はこのライダーだ!ウォズ!
「はいはい」
『クイズ!』
仮面ライダークイズ、オーマジオウが倒された世界線で2040年に誕生した仮面ライダーだよ。
「能力も今までのライダーにはない力を持っていて、それが○×クイズだ。クイズが出す問題に間違えると、強力な電撃攻撃を食らうことになるぞ」
「そして、そのクイズの力が宿っているのがこのクイズミライドウォッチだ。これが私が使えば、仮面ライダーウォズ・フューチャリングクイズになれる」
フューチャリングクイズもクイズ同様、○×クイズを出してくるぞ!
「今回はここまで、それじゃあ本編に進んでくれ!」
ゾルダがグールと戦っている間、ウォズもまたグールと戦っていた。
「ふっ!はっ!」
ウォズはジカンデスピア鎌モードを巧みに使い、グールの槍を受け止めては弾き飛ばし、丸腰のところを横に一閃したり、時にはグールの影に入り込んで下から攻撃を加えたりする。
「ふぅ・・ぐぅ!?」
影から出てくるウォズ。その瞬間を狙われ、グールの槍の一突きをまともにくらってしまう。そのまま倒れ臥すウォズ。その光景を見てグールは両手を上げて喜んだりしながら倒れるウォズに近づく。そして、その内の一体が異変に気づいた。確かにウォズを貫いたはずだが、槍が刺さっているのはフューチャリングシノビのアーマーをつけている藁人形だった。慌てふためくグール達。そんなグール達の背後に、どこに隠れていたのかウォズが姿を現す。
『ビヨンドザタイム!』
「はっ!」
『忍法分け身の術!』
ウォズの分身がグールを取り囲むように出現し、同時にジカンデスピアを振り下ろして斬撃を飛ばし、グールを一掃した。
「これでグールは終わりか・・・」
「ウォズ!」
「我が魔王、そちらも?」
「あぁ、あとは・・・・あいつだけだ」
合流したゾルダとウォズはファントムの方に顔を向ける。一方ファントムはグールを一掃されていても特に慌てる様子はない。
『やっぱりグール共じゃこの程度か。ならば、俺がお前達を葬ってやる』
「できると思っているのか?」
『当然だ!!』
ミノタウロスファントムは巨大な斧を持ち、それをゾルダとウォズへと向ける。それを迎え打とうとするゾルダだったが、その瞬間体に一瞬の違和感を感じる。
「今のは・・・」
「時間の停止・・・だが、なぜ今?」
「まさか・・」
ゾルダが向ける視線の先にはリアスとイッセーが向かったはずの旧校舎が存在する。ゾルダを数秒の沈黙ののち、旧校舎へと足を向ける。
「悪いウォズ、あいつは任せていいか?」
「は?」
「行かなきゃ行けないとこができた」
決してウォズの方は見ていない。だが、その口調から真剣になっているだろうことが、ウォズには想像できた。
『はっ!逃すと思ったか!?お前の相手はこの俺だ!!』
ミノタウロスファントムが逃さんとばかりにゾルダに詰め寄ってくる。しかし、その間にウォズが割り込む。
「外道が・・・貴様ごときの相手など我が魔王がする必要なんてない。この私で十分だ」
そのままミノタウロスファントムと交戦を開始するウォズ。それを確認したゾルダは旧校舎に向かって駆け出す。
『ちっ!・・・・まぁいい、テメェをやったあとであいつも殺るだけだ!!』
「残念だが、それが叶う未来は永遠に来ない」
『あ?』
ウォズは左手に装着されているホルダーからオレンジのウォッチ『クイズミライドウォッチ』を手に取り、起動する。
『クイズ!』
そして、ビヨンドライバーに装填しているシノビミライドウォッチと入れ替え、カバーを開く。
『アクション!』
「これを使うのは久しぶりだ」
『投影!フューチャータイム!ファッション!パッション!クエスチョン!フューチャリングクイズ!クイズ!』
頭部にはクエスチョンマーク、両肩には赤と青の四角いパーツがついており、そこにもクエスチョンマークが記されている。そして、複眼には『クイズ』の文字が。
「問題、君は私を倒し、我が魔王に追いつく。○か×か?」
『あっ?ふざけてんのかテメェ!!』
「正解は・・×」
左肩の青いパーツが開き、×のマークを見せる。その瞬間、ミノタウロスファントムの上空に暗雲が立ち込め、落雷が発生する。
『ぐぉおおおお!?』
『ツエスギ!』
ジカンデスピアを鎌モーどから杖モードに変え、そのままミノタウロスファントムを薙ぎ払い、叩き、殴る。
「さらに問題、君が持つ力は最強の力である、○か×か?」
『んなの、○に、決まって・・・!』
「答えは、×だ」
再び左肩のパーツが開き、ミノタウロスファントムを落雷が襲う。
『ぬあぁああああああ!!』
「これが最後の問題だ」
『フィニッシュタイム!』
ジカンデスピアのタッチパネルにあるカメラアイコンをタップし、タッチパネル全体をスワイプする。すると、ツエの先からクエスチョンマークが飛びかり、ミノタウロスファントムを囲む。
「君は手に入れた力を全く使いこなせないまま私によって倒される、○か×か?」
『ば、×!×だ!!』
「答えは、○だ」
ウォズがジカンデスピアを振り回すと、クエスチョンマークはミノタウロスファントムの周りに回り出し、徐々に狭まっていきやがて拘束する。
「はぁ!!」
『不可思議マジック!』
『ぐぁああああああ!!!!』
ミノタウロスファントムは爆発を起こし、後には一つの魂だけが残った。
「む?あれは・・・」
ウォズはすぐさまそれを回収し、逃げられないようにする。
「情報は確かだったか・・・。さて、我が魔王と合流するとしよう」
役目を終えたウォズは旧校舎に向かって歩き出した。
・・・・・・・・・・・・・・・
キャスリングを利用して旧校舎へと気づかれずに侵入することに成功したリアスとイッセー。二人はなるべく慎重に、けれでも急いでギャスパーがいるはずの部屋へと向かっていた。
「妙ね・・・」
「どうしたんですか、部長?」
「静かすぎるのよ。まぁ、確かにあの子の場合対抗なんてできるとは思えないけど、魔術師も一人で来てるわけがないわ。複数人いるはずよ。でも・・・ここまで来ても声一つ聞こえない」
今二人がいるのは件の部屋がある階の階段。部屋まではほぼ一直線な場所で様子を窺っている。
(それに魔術師の気配も感じない・・・けどこの気配は何?魔術師のものではないし、私が知らない気配なんて・・・・)
「部長、さっさと行きましょう!早く助け出せればあいつらの計画も阻止できるんですから!!」
「イッセー・・・そうね、行きましょう!!」
慎重になんてかけらも無く、二人は颯爽と部屋の前まで行きドアを開く。
「ギャスパー!小猫!」
「二人とも、大丈夫か!・・・・って、え?」
中に突入した二人だったが、眼前では予想外の光景が広がっていた。予想では複数人の魔術師が屯していると考えていたのだが、そこにいたのは動かなくなっている小猫と、不気味な気配を漂わせているギャスパーだけだった。
「どういうこと?なんで魔術師がいないの?」
「まぁいいじゃないですか!おいギャスパー、早く時間を動かしてくれ!!」
「・・・・・」
しかし、ギャスパーは何かをブツブツ呟いており、イッセーの言葉は耳に入っていないようだ。そもそも下に俯いているため、二人が来ていることにすら気付いていないのかも知れない。
「?おいギャスパー、聞いてんのか?」
イッセーがギャスパーに近づこうとした瞬間、どこからか青い狼、緑の半魚人、紫のフランケンが姿を現し、イッセーに対して攻撃を開始した。
『ふん!』
「うぉ!?な、なんだお前ら!!」
咄嗟に籠手を出し、防御したイッセーは少し後退し、彼らに問う。
『我らはキバをサポートする者』
「キバ?何よそれ!その子は私の眷属よ!!返してもらうわ!!」
リアスはそう叫ぶと、滅びの魔力を纏わせた魔法弾を放つ。しかし、その魔法弾は紫のフランケン・・・ドッガによって簡単に防がれる。
『ムン』
「なっ、なんでよ!なんで滅びの魔力が通じないのよ!!」
『ふふふ』
緑の半魚人・・・バッシャーは口から水は膨らませた弾丸を放つ。それは二人の視界を一瞬だけ逸らすことができた。
『はぁ!』
その一瞬の隙をつき、青の狼・・・・ガルルが詰め寄り、二人を壁を壊して旧校舎の外へと蹴り飛ばす。
「うぉ!?」
「きゃ!!」
外に出されたリアスとイッセーだったが、そんな二人ののあとを追うようにギャスパーがゆっくりと歩き出す。
「ギャ、ギャスパー?」
「すごい・・・・自由に時間を停められる・・・・僕の意思で神器を扱える・・・!今の僕なら、あの人も戦ってくれるはず!」
『キバ・・・・』
次の瞬間、ギャスパーは黒い蝙蝠に身を包まれる。その蝙蝠が消えると、そこにはギャスパーでは無くステンドグラスのような顔を持つ一体の怪人・・・アナザーキバが立っていた。
『はっ!!』
アナザーキバが手を前に翳すと、リアスとイッセーの首元に爪のようなものが出現し、二人の首に・・・・・・・。