時の魔王の歩む道・・・   作:蛇廻

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今回の、レジェンドライダー紹介!

「今回は、え〜と・・・・・これじゃなくて、これでもなくて、これだ」

『ゲンム!』

「当初は黒いエグゼイドとも呼ばれていたライダー、仮面ライダーゲンム。時には自転車を背負い、時にはゾンビになったライダーだ」

最初の頃のキャラはどこへ行ったのか、途中から色々と凄いキャラになってたね。どんなにシリアスでも、彼のおかげでそんな空気はどっか行くから。

「途中からゲームではお馴染みの『コンティニュー機能』も手に入れて、合計99個のライフを持って戦い始めたからな。あのコンティニュー土管は正直一度使ってみたい」

まぁ・・・・・・今回の話とは全く関係ないんだけどね!

「ねぇのかよ!!」



第二十八話

三大勢力の和平から数日が経ち、世間は夏休みを迎えた。多くの学生が休みを満喫している中、悠時と雪菜の二人は携帯で誰かと話しながらある場所へと向っていた。悠時の手には二つの大きな荷物が抱えられている。

 

「つーわけで、悪いが夏休み中に暇がなくてな。海とかそういうところに行けそうにない」

 

『あ〜、じゃあしょうがねぇか。にしても驚いたな、まさかお前達が部活・・・・それもあのオカルト研究部に入るなんてな』

 

「俺たちだって不本意だ」

 

『まぁそうだろうな、あんな断り続けたくせに今頃入るんだから、それ相応の理由があんだろ?』

 

「まぁな。悪いがーーーー」

 

『おーっと皆まで言うなって!無理に話さなくて良いさ、前にも言ったろ?』

 

「・・・・サンキュー、垣間」

 

『良いってことよ、それじゃあまた今度な!』

 

「あぁ、その内連絡する」

 

話もひと段落つき、携帯をしまって駅の中へと入っていく。まだ朝早く、夏休みということもあってか人の数も少ない。

 

「あれ・・・・二人とも、早いですね」

 

「あ、小猫ちゃん」

 

二人と同じように駅の改札口へとやって来た小猫は、荷物を置いて待っている二人に気づき声をかける。

 

「・・・すいません。お二人は人間なのに・・・・」

 

「塔城が謝ることじゃないだろ。お前は基本、あいつ(リアス)には逆らえないだろうし」

 

今回に駅へとやってきたのは部活動の一環だ。夏休み中はオカルト研究部の恒例となっているらしいリアスの実家、つまり冥界へと眷属一同で行くことになっている。部員であっても眷属でない二人が行くことになったのは、冥界で特訓を行うとのことだからだ。とはいえ、いつもの二人が突っかかってくることは変わらないだろう。せめてもの救いは、他のグレモリー眷属はそうではなく、むしろ友好的な態度をとってくれてることだろう。

 

入部した直後、木場が彼らの前に立ち塞がったことがあった。おそらくコカビエルの時にエクスカリバーを容赦無く破壊したことで文句を言いにきたのだろうと思っていたところ、彼がとった行動はその逆だった。冷静になってから、悠時が自分の命を救ってくれたことに気づいたとのことだ。

 

そんな木場の態度、それに加えギャスパーの懐き具合から悪い人ではないという考えに他のグレモリー眷属は至ったのだ。しかし、そんな彼らの話を聞いても一向に考えを変えようとしない困った(リアス)がいるのだが。

 

 

 

 

 

それから数分経ち、オカルト研究部がアザゼル含め全員駅に到着した。会って早々睨みかかってくる一誠のことはスルーしながら、リアスの案内のもとホームに入っていく。

 

「それじゃあまずは、イッセーとゼノヴィア、後二人もね。ついてきなさい。私と先に降りるわよ」

 

「降りる?ここより下はないはずだが」

 

「普通は入れないわよ。朱乃、残りのメンバーは任せたわ」

 

「了解ですわ」

 

頭に?を浮かべながら、言われた通りにエレベーターへと乗り込む。扉が閉まると、リアスはスカートポケットからカードらしきものを取り出し、電子パネルへと当てる。

 

ピッと言う電子音が鳴ると同時に、本来ありえないはずの地下へとエレベーターが向かい始めた。

 

「なるほど、魔法を使った特殊空間か・・・」

 

「えぇ、人間を乗せるのは初めてだけど」

 

しばらくしてエレベーターが停止し、扉が開く。目の前に広がるのはかなり広い人工的な空間。とても普段過ごしている街の地下にこんな広大な空間が広がっていたとは思いもせず、雪菜は口を大きく開けて惚けてしまう。

 

エレベーターの前で待機していると、しばらくして残りのメンバーが同じようにエレベーターに乗ってやってくる。

 

「全員揃ったことだし、3番ホームまで行くわよ」

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

汽笛を鳴り響かせ、列車は動き出す。

 

リアスがいるのは列車の一番前の車両、眷属であるメンバー+αは中央から後ろの車両に乗っている。そのあたりは色々と仕様があるらしい。イッセーは残念がっていたが。

 

中は列車の割には広く、とても豪華な仕様になっている。各々が好きな席に座り、優雅な一時を味わっていた。

 

「わぁああ!」

 

年甲斐もなく隣ではしゃぐ雪菜を見て思わず微笑んでしまう。が、そのよそ見が命取りになってしまった。

 

『GAME OVER』

 

「あっ!?」

 

「悠時先輩、僕よりできてませんよ」

 

「・・・もう一回、もう一回だ」

 

手元にあるゲーム機が死亡を告げる。冥界までは一時間ほど掛かるとのことなので、悠時はギャスパーがやっていたゲームを借りたのだが、如何せんヘタなのだ。すでに三回もGAME OVERを迎えている。しかし、ここで諦めるわけにはいかない。こうなりゃチートでも何でも使ってクリアしてやるぜ!と意気込み始める。

 

「ははは・・・」

 

炎が幻視できそうなほど燃えている悠時に苦笑いを浮かべる雪菜の視界の端に、小猫が映る。心此処にあらずと言った様子で外を眺めていた。そんな小猫の様子が少し気になり、雪菜は席を立って小猫の隣へと移動する。

 

「小猫ちゃん、どうかしたの?」

 

「中村先輩・・・・いえ、何でもありません」

 

一瞬だけ雪菜を見るが、すぐにそっぽを向いて窓の外へと視線を移す。ただ、その雰囲気は明らかに何かがあると物語っている。とはいえ、その原因が何なのかを知るすべは、今のところ雪菜にはない。せめてこの空気を変えられないか・・・・・・。

 

「小猫ちゃんってさ、兄弟とかいる?」

 

「っ・・・・・・なんで、ですか?」

 

「ちょっと気になって・・・・私、まだ小猫ちゃんのこと何も知らないから」

 

「・・・・姉が、一人・・・・」

 

「じゃあ小猫ちゃんも妹なんだ!」

 

「も?」

 

「うん、私はお兄ちゃんがいたんだ」

 

兄のことを思い出したのか、少し寂しそうな表情を浮かべる雪菜。しかし、すぐにそれを振り払う。

 

「小猫ちゃんのお姉さんって、どんな人?」

 

「・・・・・あの人は・・」

 

徐々に騒がしくなっていく列車の中で、二人の会話は続いていった。

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・

 

 

 

『まもなく、グレモリー領に到着します。お荷物の忘れ物のないようご注意ください』

 

しばらくしてアナウンスが流れ、外の景色が晴れる。普段とは違う紫の空以外は地上とは大して変わらない大自然。すぐ近くには山があり、その奥の方には町が見える。

 

どこかで見たような光景に、悠時は目の細める。

 

「なんか・・・・・私の世界みたい」

 

「・・・気になるか?あの世界の人々のこと」

 

「・・・・ううん、あの世界にはお母さんやお父さんもいる。きっと大丈夫」

 

「そっか」

 

もう二度と帰ることがないはずの世界に残した家族のことを信じながら、列車は目的地に到着したことを告げた。

 

 

 

 

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