時の魔王の歩む道・・・   作:蛇廻

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番外編
特別編 〜正月の悠時〜


「・・・・ん・・・・・じ・・ん・・・」

 

「ん、ん〜・・・」

 

「悠時さん!!」

 

「んぁ!?」

 

クジゴジ堂のリビングに置かれている一つのソファー、そこで眠っていた悠時はアーシアの声によって起こされる。

 

「いつまで寝てるんですか?せっかくのお正月ですのに」

 

「んん〜?・・・あぁ、もう正月なのか」

 

すでにテーブルの上には様々な料理が並んでおり、アーシアは窓側の席につこうとしている。

 

「ふぁああ・・・・あれ?雪菜とウォズは?」

 

「二人でしたら、やる事があるとかで数分前に出ていきましたよ」

 

「ふ〜ん・・・・・あ、そうだ、まだ新年の挨拶をしてなかったな」

 

「あ、そうでした!」

 

二人は持ちかけていた箸を一旦置き、両手を腰に置いて新年の挨拶をする。

 

「「明けましておめでとうございます!!」」

 

「今年もよろしくな、アーシア」

 

「はい!2021年もよろしくお願いします!」

 

「・・・・ん?2021年?」

 

「はい、そこのカレンダーにも」

 

そう言って指差す先にはカレンダーが。そこには確かに2021年と書かれていた。

 

「え?」

 

 

 

・・・・・・・・・・・

 

 

 

「本当に2021年なのか・・・」

 

外へと出た悠時は真っ先に周囲を確認する。街中には色々な所にポスターが貼られているが、確かにそこには2021の文字が記されている。

 

「俺の記憶だと次の年って2020年だった気がするんだが・・・・あれ?これなんか前にもあった気がする」

 

過去の記憶を思い返そうとする悠時だったが、それは背後に現れた集団によって中断される。

 

『グルルル・・』

 

「なっ!?ワームだと!?・・・と、後あれはなんだ?」

 

緑色の体をした虫のような怪物と、それとともに現れた顔部分を銀色のマスクで覆われている人型のロボットと思われる集団。それらは悠時を視界に収めると、一斉に襲いかかってくる。

 

「うぉっと!!ったく、危ねぇな!」

 

悠時はポケットから一つのウォッチを取り出し、起動しようとする。が、それは見覚えが無いウォッチだった。

 

「ん?何だこのウォッチ?・・・・2019?」

 

2019と書かれているそのウォッチは悠時が今まで見たことのないライトイエローのウォッチ。

 

「ん〜・・まぁいいや!」

 

『ゼロワン!』

 

少し迷った末にウォッチを起動させる。すると、腰に黒いベルトが巻かれ、右手には電子キーを模したクリアイエローのアイテムが握られる。

 

「ん?うぉ!?」

 

瞬間、悠時の精神は周囲に青い文字が羅列している白い空間へと飛ばされる。戸惑う悠時だったが、目の前にデータが出現してそれを読む。

 

「なるほど・・・これらはそう使うのか」

 

全てを読み終えた悠時は元の空間へと帰還する。時は進んでおらず、ワームや人型ロボットが襲いかかってきている。

 

「ふっ・・・ラーニング完了」

 

『JUMP!』

 

『オーソライズ!』

 

右手で持った電子キー『ライジングホッパープログライズキー』を起動し、腰に巻かれた『飛電ゼロワンドライバー』にスキャン、認証を完了させる。すると待機音が鳴り響き、どこからか機械仕掛けの体のバッタが出現し、悠時の周囲をピョンピョンと飛び回る。その間にも悠時はプログライズキーを展開させ、顔の横まで持ってくる。

 

「変身!」

 

『プログライズ!』

 

展開したプログライズキーをドライバーの横から挿入する。

 

『飛び上がライズ!ライジングホッパー!』

 

バッタが空中で分解され、様々なパーツに別れ悠時を包んだ黒いスーツの上に装着されていく。

 

『A jump to the sky turns to a rider kick』

 

黒いスーツにライトイエローのパーツが装着されたライダー『仮面ライダーゼロワン』へと変身を遂げた。

 

「ヘ〜、これが仮面ライダーゼロワンか。よし!なんかいける気がする!」

 

ゼロワンは向かってくるワームをすれ違いざまに蹴り飛ばし、人型ロボットは変身が完了した際に出現したアイテム『アタッシュカリバー』を剣に変形させて迎え撃つ。相手も武器を持っているが、それは短くリーチの長さではゼロワンが有利だったため、相手の攻撃が届く前にアタッシュカリバーで切り伏せていく。

 

「ヘ〜、中々使いやすいな、これ。ほっ!」

 

アタッシュカリバーの使いやすさに感心しながらワームを切り捨てる。

 

「よっし!そろそろ終わりとしますか!!」

 

『ライジングインパクト!』

 

ドライバーに挿入してるプログライズキーを再度押し込みジャンプするゼロワン。右足にはエネルギーが溜まり、そのままワームや人型ロボットを貫いていった。

 

「ふぃ〜、一体何だったんだ?あいつら?」

 

変身を解除した悠時は、突如現れた未知の敵や手の中にあるゼロワンウォッチの事を考えるのだった。

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

「っていう夢を見た」

 

「「「・・・・え?今の全部夢の話?」」」

 

「うん」

 

至極当たり前というように頷く悠時。長々と話を聞いていた雪菜、ウォズ、アーシアは結局のオチが夢だった事にガックリときている。

 

「こんなに長々と話して、結局ただの夢って・・・」

 

「まぁ見ちまったもんはしょうがないだろ?さて、俺の話は置いておいて・・・・・せーの!」

 

「「「「新年開けまして、おめでとうございます!!」」」」

 

「今年も俺たち共々『時の魔王の歩む道・・・』をよろしくな!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、今回は長々と我が魔王が見た夢の話だったわけだが・・・・これを読んでいる君はすでに気付いているんじゃないか?彼が見たものがただの夢ではないという事を。オーマジオウの力は時空を創造できる力・・・・さて、彼が見た夢は今後この世界にどのような影響を与えるのか・・・・お楽しみに」

 




開けましておめでとうございます!

今年も『時の魔王の歩む道・・・』をよろしくお願い申し上げます!!
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