グレモリー眷属との戦闘を終えた悠時は自宅である『クジゴジ堂』へと帰ってきた。
「ただいま」
「あっ、おかえり悠時!」
中に入ると先に帰ってきていた雪菜が二階から出てくる。
「大丈夫だったの?凄い時間かかってたけど・・・」
「あぁ、ちょっと予定外の出来事があったからな・・・そうだ、あいつらの事は一応雪菜にも伝えておこう」
「?」
悠時は先に荷物を部屋に置きにいき、雪菜にはリビングで待ってもらう。
・・・・・・・・・・・・
しばらくしてリビングへと戻ってくる悠時。リビングに置かれているテーブルには雪菜が用意したらしいお茶が2つ置かれていた。
「準備がいいな」
「こっちの方が落ち着けるでしょ?」
「・・あぁ」
悠時は雪菜と向かい合う形で椅子に座り、早速お茶を口にする。
「はぁぁぁぁぁ・・・・・うまい」
「良かった」
そう言って雪菜もお茶を口にする。二人がお茶をテーブルに置いた後、悠時が話を切り出す。
「さて、忘れない内に話しておかないとな。先に言うと、リアス・グレモリー達には気を付けろ」
「えっ・・と、どういう事?」
「元々この世界には、転生者以外にも異能の力を持つ者・・・さらには人外が存在していた。その中で最も人間と関わっているのが、悪魔・天使・堕天使の三大勢力と呼ばれている陣営だ。かつてこの三大勢力は戦争を行なっていてな、その結果どの陣営も人口が減少、さらには戦争中に行われた二天龍と呼ばれてる奴らの喧嘩に巻き込まれて争ってる暇はなくなった。しかも悪魔はそれで自らのトップである魔王を失ったんだ。それで・・・・」
「ちょちょちょっと待って!!色々情報量が多すぎてついていけないよ!!」
「・・・お前それでも女王か?世界のトップならあらゆる情報もすぐに理解できるぐらいにならないと・・・」
「いやまだ女王じゃなかったから!あくまでも次の王の座に着くのが私だったってだけだからね!?」
「だとしても王家の血筋だったわけだし、それなりの教養はあるんだからさ」
「確かにそうだけど!私の世界には悪魔とか天使とかいなかったよ!!」
「転生者はいたけどな」
「・・・いたけど・・・・」
「しかも王家の者は特殊な力も持ってたけどな」
「持ってるけど・・・・でもそれは悠時だって持ってるじゃん」
「・・・さて、話を戻すか」
「急に!?急に戻さないでよ、まだ理解仕切れてな「えーと、どこまでいったっけ?」聞いてよもう!!」
途中から話が逸れたが、まだ話は終わってないので続きを話し始める悠時。雪菜は自分の言う事を聞かない悠時に頬を膨らます。
「後で聞いてやる。んで、人口の減少、二天龍の喧嘩が原因で戦争を終了させた三大勢力は今停戦状態でな。今後の事次第では再び戦争が起こる」
「え〜と・・・でも人口が減ってるんでしょ?それじゃあ戦争しても、戦力が低下している内は戦争なんて起きないんじゃ・・」
「確かに人口は減少した。それに加え悪魔は出生率が悪いからな、そうそうに人口は増えない。そこで奴らは『
「・・・・やっぱついていけない・・」
あまりの話の壮大さに、いくら教養がある雪菜でも頭から煙が上がりかけている。
「・・・・やっぱ続きはまた今度にするか、とにかく今言っておくべき事は1つ・・・・リアス・グレモリーとそれ取り巻きの3人は全員悪魔だと言う事だ。それじゃ、明日は休みだしゆっくり休め」
「うん・・・・・・・って、えぇ〜〜〜〜〜〜!?」
・・・・・・・・・・・・・・
それから二日、悠時と雪菜は街に出ていた。理由は単純、ただの退屈しのぎだ。まぁあくまでも、悠時にとってはだが。
(悠時と二人で街にお出かけ・・・これってデデデデ、デートって事!?どどどうしようどうしよう!!)
雪菜はそれどころではなく、一人で慌てていた。そんな雪菜の気持ちなんて露知らず、悠時はあてもなくブラブラと歩く。悠時からしたら普段から一緒に生活している雪菜と二人で出かける事に抵抗感も緊張も全くなく、雪菜の気持ちは全く気づいていなかった。
「出てきたは良いけど、どこに行くか何も考えてなかったな・・・・雪菜!どこか行きたい場所あるか?」
「ふぅえ!?な、何!?」
「いや、だからどっか行きたい場所は無いかって・・・・あぁ、時間も良いぐらいだし、何か食いたいものでも良いぜ?」
「あ、あぁ、そうだね・・・・そうだ!昨日花ちゃんから聞いたんだけど、最近新しく出来たカフェがあるんだって、そこに行ってみない?」
「カフェか・・・・・そうだな、そうしようか」
「それじゃあ決まり!え〜と場所は確か・・・」
(・・・・・ん?)
雪菜が聞いた場所は思い出しながら歩き出したところで、悠時は人混みの中に1組の男女を見つける。
(あの男って確かあいつから聞いた・・・・・って事は原作が開始するって事か・・)
その男女、特に男の方を見ながらこれからの苦労を思い浮かべて思わず顔を歪める悠時だった。
・・・・・・・・・・・・・
「あ〜、楽しかった!」
「そりゃ良かった」
あの後、悠時と雪菜はカフェで昼を堪能し、その後も雪菜の買い物だったりと続けた。そんな事をしていると時間もかなり経ってしまい、時刻は夕方になってしまった。
「ごめんね?こんな時間まで・・・」
「気にすんな、俺のすきで付き合ったんだから」
申し訳なさそうに謝る雪菜だが、全く苦にも思ってないように返す悠時。因みに今回買った物はほとんどが雪菜の物だが、悠時が荷物を持っている。
「たまにはこうやって出掛けんのも良いな。また来ようか」
「あっ、それじゃあ私バイクに乗らせて欲しいな!」
「ツーリングか、それもありだな。それじゃあその内・・・・・・!」
公園の横を通りかかった瞬間、急に立ち止まる悠時。そんな悠時に雪菜も気付き、駆け寄ってくる。
「悠時?どうしたの?」
「これは・・・人払いの結界か。てことは堕天使か?」
「堕天使?・・・って、確か三大勢力の内の1つの・・・」
思い出すように呟く雪菜。その間悠時は結界が張られた公園内で何が起こっているのかを推測する。
「・・・雪菜、お前はこれ持って先に帰ってろ」
「・・・・・この中で何が?」
「多分、堕天使に人間が襲われてる。俺は今から中に行ってくるから「だったら私も行く!」・・・雪菜?」
突如自分も行くと言い出した雪菜。悠時は戸惑いながらも雪菜の目をしっかりと見る。
「・・中に入って、お前も無事でいられる保証は無い。それでも良いのか?」
「私だって自分の身を守るぐらいの力はあるよ。それに、いざとなったら悠時が守ってくれるって信じてる!」
変わらず雪菜の目を見据える悠時。瞬間、沈黙が訪れたがすぐに悠時がその沈黙を破る。
「・・分かった。だが、危ないと思ったらすぐに逃げろ、良いな?」
「うん」
「よし、行くぞ」
悠時がそう言うと、二人の目の前に灰色のオーロラが出現、二人を飲み込んでいき、すぐに消えていった。
次回から堕天使の登場!ライダーは何を出そうかな?