インフィニット・ストラトス-異端者(イレギュラー)ハ黄昏ル-   作:ライズ

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はじめまして、ライズと申します。
以前、別の作品を書いていたのですが、私生活が忙しくなり、一年近く更新出来ていませんでした。

なので心機一転、別の作品を書こうと思います。
二次創作は初めてなので、先ずは続けて書くことを目指したいと思います。更新ペースは1週間に一話の感覚で気長に見ていただければと思います。

また、原作知識はアニメ:1、小説:2、二次創作:7の割合なので、おかしな点もあると思いますがどうぞ暖かい目で見ていただければと思います。

前置きがそれなりに長くなりましたが、どうぞよろしくお願いいたしますm(__)m


プロローグ-転生と天災との邂逅-
ep1 始まりはいつも突然に


-現実は小説より奇なり-

こんな言葉を知っているだろうか。

元はイギリスの詩人の言葉だそうだが、今は置いておこう。何故なら、その言葉通りの事が今、目の前で起こっているのだから。

 

「あなたには、これから所謂転生をしてもらいます!」

 

と、女神の名乗る彼女は言い。

 

「はい?」

 

と、自分は間の抜けた返事を返す。

 

(ああ、本当に意味がわからない)

正直な感想はそれだけだった。

 

-遡る事、数時間前-

 

少し冷える様になった平日の朝、駅には多くの人が集まっており、狭いホームに並んでいる。

 

「うー、寒い…本当に急に冷えたなー、手袋持って来れば良かったかも…」

 

かじかむ手に息をかけすこしでも暖を取ろうとしていた時。

 

「おい、待て!逃げんな!」

 

「そいつ、痴漢だ!」

 

「チッ、クソアマが…!」

 

突然、怒声が響き三人の男が走って来た。

どうやら先頭を走る中年の男は、盛大にやらかしている様だった。

(というか、このご時世まだいるのかこういう奴。)

半ば呆れていると、中年の男が進路にいた子供突き飛ばした。

 

「えっ…?」

 

どうやら、子供は状況を理解できていない様だった。

 

『まもなく、5番線に電車がまいります。危ないですので、黄色い線の内側でお待ちください』

 

「マズイな…あれ確実に状況把握できていない奴だ!」

 

最悪なことに電車もホームに進入しかけているため、今から非常ボタンを押しても制動距離的に間に合うかはかなり怪しい。

荷物を急いで置き、走る。

せめて一緒にホーム下に転がれれば、助かる可能性があるはずだ。そう考え、褒められる方法ではないが線路に飛び降りる。

 

「痛いよぉ…怖いよぅ…ママぁ…」

 

「君!大丈夫か!」

 

「だれ…?」

 

「早く、こっちに!」

 

「むりだよぅ…!」

 

線路に落ちた子供はどうやら、思い切りからだをぶつけてしまっているようで、泣くことすら忘れている。

しかし、このままでは助けられない。

 

(しゃあねぇ、最悪なんとでもなる…か)

 

子供に駆け寄り、抱え、ホームに投げる。

そして、俺は

 

『プァーン』

 

電車に轢かれた。

 

-????-

 

「ふーん、あの子、なかなか良い筋じゃない。少し、賭けてみましょうか、世界の命運を」

 

-そして、冒頭へと戻る-

 

「もう一度言った方が良いかしら?あなたを転s」

 

「いや、大丈夫です。そこは分かっているので」

 

「じゃあ、その分けが分からないという顔は何よ」

 

「...理由...ですかね?正直何で転生させられるのかが、分からないです」

 

「ああ、なるほどね。端的に言うとあなたの勇気に感銘を受けたから」

 

「勇気、ですか。」

 

「ええ、それも運命をねじ曲げる程のね。」

 

「運命を、ねじ曲げる...?」

 

「ええ、あなたが助けたあの子供、本来であればあそこで命を落としていたのよ?なのに、あなたはあの子の運命を変えた。正に、」

 

異端者(イレギュラー)ね」

 

彼女の言葉を遮る。

言おうとしていた言葉を言われ、呆気にとられる女神。

 

「なんだ、分かってるじゃない。それがあなたを転生させる理由よ」

 

女神は話を続ける

 

「私たちは、多くの世界を管理しているの、何千何百何万とね。その中には、あなたの世界にあるマンガや小説、アニメの世界もあるの」

 

「でもね、その中のいくつかの世界で、原因不明の()()が発生しているの」

 

「バグ?」

 

「ええ、例えば、某機動戦士の世界では、開戦直後にとある大将(レビル)が戦死してすぐに連邦が降伏したり、某聖杯探索の世界では、最初の爆発で天文台(カルデア)がまるごと吹き飛んで、焼却が成功したりしているのよ」

 

「それは...結構深刻ですね

...」

 

(具体例が個人的に好きな作品だから理解できたけど、物語中の運による要素で問題が起きているのか...?)

 

「そこで、あなたにはこれらの世界の一つに跳んでもらうわ」

 

「マジですか...?」

 

「ええ、でも安心して。比較的安全な世界を選んであるし、あなたの世界の小説にあるような特典もつけてあげるから、そう簡単に死にはしないわ」

 

そう言って、空間にディスプレイを投影する。

そこに書かれていたタイトルは-

 

「インフィニット・ストラトス?」

 

「そう。あなたも知っているでしょう?」

 

「ええ、確かに知っていますけど...割りと危険じゃないですか?これ」

 

そう言って、画面を指差すと

 

「まあ、言いたい事はわかるけど、これが()()()()()なのよ...」

 

女神が気まずそうに、目を伏せていた。

 

「...分かりました。お引き受けします。自分の力で人を一人でも救えるのなら」

 

「...ありがとう」

 

そう、女神は微笑んだ。

 

自分が女神に出した特典の内訳は以下の通り

 

・容姿のキャラメイキング

・原作知識の引き継ぎと専用機の配備

・ISに関する基礎知識のインプット

・基礎能力(身体・知能・適正)の高レベル化

 

(正直、他の世界の例から考えるとこのくらいなければキツイはずだ)

 

「特典については承ったわ。でも、これは...」

 

「何か、問題が?」

 

「問題では無いのだけれど...まあ、良いわ。あなたにそういう考えはあまり無さそうだし」

 

女神はそう言って、ディスプレイに手早く登録を済ませていく。

 

「あー、そう言えばあなた、どうやって生まれる?」

 

「あっ」

 

(やっべ、すっかり頭から抜けてた)

 

「一先ず、()()のあなたに合わせたものにしておくわ。そっちの方が振る舞いは楽でしょう?」

 

「...ええ、お願いします。後、出来れば原作開始の一年位前に生まれたいです」

 

「分かったわ、それじゃあ準備が整ったから、そろそろお別れね」

 

「はい、ありがとうございます」

 

「あの世界を頼んだわよ。機体は必ず送っておくわ」

 

「分かりました。お任せください。」

 

「それじゃあね。昏人」

 

目の前が白くなり浮遊感に襲われる。

 

「行ってきます。」

 

そして、一つに白い光が高速で飛んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-とある研究機関-

 

 

 

 

「あーもう!一体何なんだよこれ!よく分からない資料ばっかりじゃないか!これじゃあ、どうやって彼を作ったのか束さんでも皆目検討がつかないよ!」

 

うさ耳のような何かをつけた女性が、周囲に散らばる資料を見て憤慨している。

彼女の名前は篠ノ之 束

ISの開発者であり、現在失踪中の「天災」である。

そんな彼女がなぜこんな所に居るかというと、始まりは2時間前に遡る。

 

 

-太平洋上空-

 

 

束が利用している移動式ラボ「吾輩は猫である(名前はまだ無い)」に一通の送り主不明のメールが届いた。

 

「あれー、何で束さんの所にメール届いてるの?しかも送り主不明だし、ま、いっか。面白そうだし読んでみよっと」

 

「なになに、『お前の存在に喧嘩を売っている研究所がある、所在地を示すから潰して欲しい。報酬は、その研究成果で良いだろう。』って、束さんに喧嘩を売ろうとは大した度胸じゃないか、その研究所もこれの送り主も」

 

所変わって研究所。

無事に研究所に侵入を果たした束は廊下を歩きながら、人が以内事に違和感を覚えていた。

 

「おかしいなー、何で誰も居ないのさ。おーい、この束さんがわざわざ、お前達有象無象の喧嘩を買ってやりに来たんだ、出てこーい!」

 

当然、声が響くだけである。

 

「むー、何か納得いかないけど目的地がもうすぐだから良いか。というか、何でこんなにこの建物の作りは単純なんだ?」

 

そう愚痴りながら進むと大きな部屋に当たった。そこには培養槽に入った少年と乱雑に置かれた書類

、さらにISと思わしき機体があった。

 

「これは...なるほど、確かに喧嘩を売っているね...束さんかなり激おこだよ」

 

そう呟きながら、机の中央にあった2枚の書類を手に取る。

 

「えーと、なになに?『戦乙女計画《プロジェクト・ワルキューレ》』『被検体no.999 乙女 昏人』?」

 

そこに書かれていたのは、その培養槽の中身の少年と思われるパーソナルデータと研究の概要であった。

 

「もうなくなったと思ってたんだけど、未だにちーちゃんの事を再現しようとしている連中っていたんだ」

 

そう言って、再び資料に視線を落とす。

要約すると、ISを使った大会「モンド・グロッソ」の総合優勝者である、織斑 千冬の能力を()()()で再現しようと言う計画だったのだ。

束にとって数少ない友人と呼べる存在を種にしているのだから当然気分も良くない訳で、束はその資料を握り潰していた。

 

そして時は戻り、培養槽の解放する前に、少しでも主犯格の情報を得ようと資料を漁っていた束だが、あることに気づいた。

その資料が全くの()()()()な言語と文章で書かれているのだ。

それもそのはずである、この研究所も資料も女神が作った物であるため、重要な書類以外は天界での言語で書かれていたのだ。

 

「明らかに重要そうな書類だけ読める言語で書かれていることが、本当はすっごく怪しいんだけど」

 

「まあ、気にしててもしょうがない。そろそろ起きる時間だよ?ねぼすけの王子サマ?」

 

束はコンソールを操作すると、培養槽から培養液が抜け、中にいた少年がだらりと崩れ落ちる。

それを母のように慈愛の満ちた笑顔で束は受け止める。

 

「よいしょっと、今日、今この瞬間から君も束さんの子供だ。らっくん」

 

そう言って、少年を抱き抱えた束はラボに戻った。

 

原作開始まで、後一年。

 

 

 




最後まで読んでいただき、ありがとうございますm(__)m

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