youth so immature   作:束白心吏

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youth so immature 5

~江戸川楽器店~

 

「あれ? パスパレの皆」

「あ、まりなさんじゃないっすか」

「お疲れ様です」

 

 店に入ると、ばったりまりなさんと会いました。

 まりなさんはライブハウス『CIRCLE』のスタッフの一人で、昔は高校生バンドをやっていた私達の大先輩にあたる方です。

 まあ、過去の話を聞き出そうとするたび、逃げられているので、バンド活動していた。ということしか、知りませんが。

 私達は出入口の横にある休憩スペースで話を続ける。

 

「全員でお買い物? 珍しいね」

「はい。今日は──」

 

 千聖さんが説明していく。

 こういうとき率先して動けるのって、すごいっすよね。

 

「──なるほど。麻弥ちゃん、まずはおめでとう」

「あ、ありがとうございます」

 

 改めて褒められると少し照れますね………少しくすぐったいような気持ちです。

 

「それにしてもイコライザーねぇ………題材としてはいいと思うけど、麻弥ちゃんとしては文字数が物足りないとか?」

「はい。うまくまとまらなくてですね………」

 

 伝えたいことが多くて………けれどその一回で完結させられるような文………うー、難しいっす。

 

「それなら、少し見方を変えてみるのはどうかな?」

「見方………?」

 

 別に私はコラムとか書いたことないけどね。と前置きして、まりなさんは説明を始める。

 

「別に楽器の紹介をするためのコラムじゃないよね。

 私も一回読んだけど、別に楽器紹介のためのコラムじゃなかったし」

「まりなさん読んでいたんすか!?」

「見つけたのは私じゃないけどね」

 

 し、親しい人に読まれていたとか………普通に恥ずかしいですね。

 けど、そうですよね。

 私が勝手に楽器紹介のコラムにしていたのも少しは理由です。

 ………でも、イコライザーやりたいんですよね。

 

「素人の感想だけど、麻弥ちゃんの情熱はしっかり伝わってた。

 きちんと向き合えるってことは、どんなことにおいても重要だからね」

 

 そうっすよね………。

 私が物思いに耽っていると、突然日菜さんが立ち上がる。

 

「それじゃあ、皆別々に見ていかない? 少し気になることがあったら麻弥ちゃんに聞くってことで!」

「私も賛成!」

「いいわね」

「賛成です!」

 

 は、はやい、さすがは日菜さん。

 

「じ、ジブンも賛成です!」

「それじゃあ、行こう!」

 

 私達は席をたつ。

 何か少しだけ、心にゆとりが出来たらような気がします。

 

「まりなさん。相談にのってくれて、ありがとうございました」

「大丈夫。困った時はお互い様だよ」

「………はい!」

 

 私は少しだけ先に行ってしまった皆さんに、小走りで追い付いていった。

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