youth so immature   作:束白心吏

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youth so immature 6

~江戸川楽器店 1F~

 

「大和さん?」

「あ、友希那さん」

 

 たまたま一階を見ていた時、同じ羽丘の同級生である(みなと)友希那(ゆきな)さんに会いました。

 友希那さんもRoseliaというバンドでボーカルをやっています。

 歌姫と呼ばれるほど、その歌唱力は凄まじいものです。

 

「久しぶりに来たのね」

「はい。パスパレの皆と来ました」

「珍しいわね」

 

 確かに、あまり休日に全員揃ってお出かけってことはないっすからね。

 そもそも、休日が揃うこともあまりありませんし。

 ちなみに今皆さん思い思いに気になる物を見ています。

 というか、ジブン以外二階の方を見ています。

 

「はい! 友希那さんはどうしたんですか?」

「ああ、今日はリサと………」

 

 丁度、入店音が鳴る。

 入ってきたのはRoseliaのベースをしている今井リサさん。

 お二人は幼馴染みで、最近はよく一緒にいるところを校内でも見かけます。

 

「友希那、待たせた?」

「いえ、私も今来たところよ」

「おはよう麻弥。麻弥も買い物?」

「おはようございます。リサさん。ジブンは………」

 

 ………と、言いかけて、口ごもる。

 これはジブンの問題で、他人をあまり巻き込んではいけないもの。

 パスパレの皆さんも、本来は──

 

「──同じです。少し用事があって、パスパレの皆と………」

「そうなんだ! じゃあ一緒に見ない?」

「はい! ………ですけど、いいんですか?」

「大丈夫大丈夫。そこまで急ぎのことかでもないんだからさ」

「そうね。大和さんがいれば楽器への知識も深められるし、賛成よ」

 

 友希那さんもそう言い、ジブンが思案している間に一緒に見て回ることが決定しました。

 

「ところで、お二人は何を見にきたんですか?」

「ベースの弦を見に来たのよ」

 

 友希那さんとリサさんの話によると、どうやらリサさんのベースの弦の予備、そして最新の機材を見に来たのだとか。

 なら、ジブン自信ありますね。

 まあ弦はわかりませんが。

 

「アンプとかの知識なら大丈夫ですが………弦はジブンより千聖さんのほうが詳しいかもしれないです」

「大丈夫! 最新の機材はついてでいいから」

 

 リサさんはそう言っていますが………本当にいいんですか?

 千聖さん呼んできましょうか?

 友希那さんに目配せしますが、首を横にふる。

 

「私はリサの付き添いよ。問題ないし、気にしないでいいわ」

 

 に、逃げ道はなさそうっすね………いえ、逃げる気はないですけどね。

 

「わ、わかりました! ジブンのわかる範囲で、最新の機材をオススメします!」

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