そんなにもたくさんの方が見てくださっているとは思っていませんでした!
ありがとうございます!とてもモチベーションが高まりました!
評価もなぜか高いですし、感謝感激です!
あと、誤字報告とても助かります、ありがとうこざいました!
これからも頑張りますので、よろしくお願いします。
さてさてー結果はどうなったかなー?
果たして回廊結晶を使うことになるのか!? それとも勝手に死んでいてくれるのか!?
どっちだ!?
……生きていますね、残念。
まあ仕方ないです。だって自分が何もしなかった時とはレベルも階層も場所も何もかも違っていますからね。
仕方ないです。
……勿体無いなー、回廊結晶。
まあ、切り替えていきましょう。
それにしても、生きていますね、残念って、まるでやばい人の発言みたいですよね。
人が生きていることを残念がるなんて。
ヒースクリフさんが、まだ言ってませんが、
「仲間の命が助かる確率が1パーセントでもあるなら全力でその可能性を追え、それが出来ないものにパーティを組む資格はない」
ってことをいずれ言うんですよね。
いやー、いい言葉ですね。まさにその通り!
だから自分はパーティ組めないんですかね……。
はい。
さて、このまま何もしなければ、いつのまにかキリトさんはアスナさんとは別の女性と付き合ってしまうため、リセットです。
では、まずはとある宿屋を借りて、回廊結晶の転移場所を登録しましょう。
で、キリトさんをボス戦に誘います。
はい。オッケー。
これで、キリトさんは本日、ギルドホームではなく最前線のとある宿屋に泊まるのですが、ここでギルドの人間が1人付いて来ます。
今日は2人で一緒のベッドで寝るそうです。
は? なんでキリトだけ? リア充爆破!
しかし、明日はボス戦。
すぐに帰ってくる的なことをキリトさんが言ったのかどうかは定かではありませんが、ギルドの人、ギルドホームには帰らず、明日もこの宿屋に泊まるんですよね。
キリトはボス部屋で仮眠ですが。
うーん、ここで2個回廊結晶使うなら、超高難易度ダンジョンの奥深くにもう一つの回廊結晶を登録しておくのですが、ま、今回は1個で行きましょうか。
きっと大丈夫です。
宿屋からストレッチャーで連れ出す時とか、他のプレイヤーに見つかったらお終いですが、大丈夫です。
だいたいどのルートを通れば人に見つかりにくいかは分かってるのでね。
オレンジプレイヤーの生息地も大体把握していますし、彼らをコロっとしても自分のカーソルがオレンジになることはありませんから。
彼ら、自分を見ると、アイテムよこせや! って言って取り囲んで来るのですが、1人コロっとヤっちゃえば、言うことを聞いてくれるようになりますからね。
オレンジプレイヤー、ゲットだぜ! 的な。
まあ、その日のうちに処分しないと変な噂が立つかもしれないので、使い捨てですが。
オレンジプレイヤーのゲットは、ボス部屋から抜けた後に行います。
時間に余裕はあるのでね。
……いや、もしオレンジプレイヤーがうまく見つからなかったらリセットか。
ちょっと怖いかなぁ、一応念のため隠しダンジョンの奥深くに回廊結晶登録しておきましょうか。
別にここで使わなくとも、処分したい相手がいるときに容易に処分できる札にはなるので、保険でやっておきますか。
ちょっと上手くいきすぎてるいるんで、リスクが怖くなってきましたね。
さて、これが吉と出るか凶と出るか。
はい、登録完了です。
……え? やっていることが外道? クズ? ゴミの所業?
何を言ってるんですか!
ここはネトゲの中ですよ? やっちゃいけないことは、最初っからシステム的に出来ないようになってるに決まっているでしょう? ってことは、やれることはなんでもやっていい……そう思いませんか?
某プーさんの言葉です。
いやー! 実にいい言葉ですね! まさにその通り!
それに、HPバーがゼロになったプレイヤーを殺すのは殺人装置たるナーヴギアと計画者たる茅場晶彦であって、自分じゃありませんから。
全て茅場が悪いのです。
さて、ではボス戦に参りましょう。
「頑張りましょうね、ヒー君!」
「ああ」
さーて、頑張りましょう。
はい、ボスの体力が全然減っていかないですね。
では、ここで提案をしましょう。
おそらく、このペースだと1日、いや2日間ほどかかる可能性があるから、隊を4つに分けて1班ずつ6時間の仮眠を取りながら戦おう、と。
ここで提案すると、ディアベルさんが隊を分けた後、自分のいる隊がいつ休憩を取れるかを選択できるので、ギルドの人が確実に宿屋で眠っている時間、夜はずっと寝ないでキリトさんの帰りを待っているのですが、朝になると眠気に負けてぐっすり眠ってしまいますので、それに仮眠の時間を合わせましょう。
「ヒー君と私は一緒の隊ですよね、ディアベルさん?」
「いや、サツキさんは」
「一緒の隊、ですよね?」
「だが」
「で・す・よ・ね?」
「わ、わかった、分かったから」
「やった! ヒー君! 私とヒー君は一緒の隊みたいですよ!」
ん? あれ? サツキさんって、確かC隊だった気がしたんですが、今回は自分と同じD隊なんですね。
珍しい。
いや、むしろここで同じ隊になることは初めてなのでは?
ま、たいして関係ありませんがね。
「これでまたヒー君と一緒に眠れます、ふ、ふふふ、また、呼んでくれますか、お姉ちゃんって」
では、提案者特権で時間を勝ち取りましょう。
はい、オッケーです。
では、時間までボス戦を頑張りましょうか。
「C隊が戻って来たな、じゃあD隊は休憩に入ってくれ!」
では、ディアベルさんに伝えにいきましょう。
「すまないが、今日、はじまりの街に用事があるんだ、仮眠が終わる時間までには戻ってくるから、少し抜けていいか? 本当にすまない、まさかここまでボス戦に時間がかかるとは思っていなかったから」
「そうか、いや、誰もここまでボス戦が長引くとは思っていなかったからな、仕方ないさ、行っていいぞ、だけどヒャッカ、仮眠を取らないで大丈夫か? もし辛かったら、俺の仮眠時間で眠ってくれ」
「いや、しかし」
「眠たい状態で戦って、もしミスしたら自分だけじゃなく味方だって危険に晒すことになるんだ、だから俺の仮眠時間でゆっくり休め」
まだこのゲームが始まって一睡もしていないんですがね。
「だが、それだとディアベルが」
「大丈夫だ、俺は3徹までなら余裕だからな」
自分は千徹までなら余裕ですよ。
ディアベルさんの好感度が高いと、こういったことがあるので嬉しいですね。
しかし、この時間をレベリングに、とかは出来ませんので、ボス部屋に帰ってきたら久し振りにゆっくり眠りますか。
「ヒー君! 今から一緒に寝ましょう?」
サツキさんに誘われてしまいましたね。
でも今はやることがあるのでお断りです。
「いや、すまないが俺は今から少し抜ける、はじまりの街に用事があるから」
「では、一緒に行きましょう?」
……はい? いま、なんて?
一緒に行く、と聞こえたような気がしましたが、気のせいですよね。
だって今までこんなこと、1度だってありはしませんでしたから。
「私もヒー君と一緒に行きます、いいですよね、ディアベルさん?」
「いや、だがそうなると、サツキさんの仮眠時間が」
お! そうだ、言ってやれディアベルさん! ここでサツキさんについて来られると不味いんですよ!
「いいですよね? ディアベルさん?」
「いや、だがなぁ」
「い・い・で・す・よ・ね? あのこと、皆さんにお教えいたしますよ? 」
「そうだな! いいぞ! 行ってきてくれ! ボスは俺に任せろ!」
えぇぇ!!? なんで!? なんでディアベルさん許可してるの!?
なんでサツキさんついてくるの!?
「やった! では、参りましょう? ヒー君」
ぎゃぁぁぁぁ!!! リセットになるぅぅぅぅ!! いやぁぁぁぁぁぁ!!
やばい! やばいよ! なんでぇ!?!?
今までこんなこと一度もなかったヨォオォォ!!!!!
どうする!? どうすればいい!?
そうだ、はじまりの街に着いたら速攻でサツキさんを撒けばいいんだ!
まだオレンジプレイヤーの生息地に行ってオレンジプレイヤーゲットしてないけど、ある程度は時間に余裕があるし、すぐに撒くことが出来れば大丈夫なはず。
落ち着いて急ぎましょう。
最悪保険がありますしね。
「「転移! はじまりの街!」」
さて、一応アリバイ作りのために、本当に少しだけはじまりの街に用事を作っているので、先にそれをすませましょうか。
はじまりの街で人に会ってアリバイを作っていないと、キリトに疑われる原因になりますから。
キリトは今回の件、超高額を払ってアルゴに情報収集を依頼します。
そして、アルゴの情報収集能力は、今回はギルドを作らせたので強化してしまいましたから、気をつけましょう。
「ヒー君、どこに行くのですか?」
「ちょっと人と会う約束をしていてな」
「……女性ですか?」
「ん? よく分かったな」
今回会うのは、あのドラゴンテイマーのシリカさんです。
シリカさんには毎週行われるキバオウさんとの決闘で司会をやってもらっているので、その打ち合わせを行います。
因みに、キバオウさんが決闘で負け続けているので、勝ち負けでは賭けにならない、ということで最近は自分のHPがどれだけ減らされるか、もしくは決闘の時間はどれだけかかるか、という賭けに変更されています。
「……ボス戦を抜けてまで会いに来る女性、ヒー君がボス攻略より大切に思っている、女性……ふ、ふふふ」
ん? おかしいですね、もうすぐ4月なのに寒気を感じます。
確かに朝早くはありますが、えっと、こういうのってなんて言いましたっけ? 春なのに冬を感じること。
……忘れました。
「おはようございます! ヒャッカ君! あ、サツキ様! おはようございます!」
「あらあら〜、シリカちゃん、おはようございます、ふ、ふふふ貴女が……」
サツキさんとシリカさんはお知り合いなんですよね。
あ! 閃いた! サツキさんをシリカさんに押し付けよう!
それしか無い!
とりあえず、まずはシリカさんと今後の段取り等を軽く話し合いましょう。
「で、ここで、こうすると良くないか?」
「いいですね! ヒャッカ君! 凄いです!」
シリカさんに手を握られてブンブン振り回されています。
ああ、やわらけぇ。
「……(ピキッ、ピキピキッ)」
「で、だ、ここでこれをすると、さらに、ほら」
「わー! 凄いです! ヒャッカ君!」
シリカさんに頭を撫でられました。
「こ、子供扱いはやめてくれ!」
「私よりヒャッカ君は子供です!」
「お、俺は13歳だ! シリカより大人だ!」
「……シリカ、呼び捨て、ふ、ふふふ……」
「嘘です! だってヒャッカ君はこんなに小さいんだもん、私の方がお姉ちゃんですー!」
「……(ピギッブチッ)」
ん? 今何かが切れるような音が聞こえたような?
「……ヒー君のお姉ちゃんは、私だけ」
気のせいですね。
「私のこと、お姉ちゃんって呼んでくれてもいいんですよ?」
シリカさんが無い胸を張っていますね。
微笑ましい。
「……シリカちゃーん? ちょっとお姉さんと、
お! マジで!? やったー!!! サツキさんがいなくなったぁぁぁぁ!!! ナイスー! ありがとうシリカ! マジで助かった!
「はい! サツキ様!」
「じゃあ、俺は他にも用事があるからもう行く、2人ともゆっくり話し合っていてくれ」
「では、また後程、はじまりの街の転移門前で集合しましょう?」
えー、ま、いっか。
「分かった」
さて、ではまずは、オレンジプレイヤーをゲットしに参りましょう。
……
「シリカちゃんは、ヒー君のことが、(異性として)好きなんですか?」
「え? ヒャッカ君のことですか? 当然(弟として)大好きですよ!」
「……へぇ」
「サツキ様? どうしました?」
「いいえ、なんでもありませんよ?」
「ヒャッカ君、可愛いですよね! あの背伸びしている感じとか特に、あ、そうだ! この間あたし、ヒャッカ君と一緒に……」
「……へぇ……一緒に、私はまだ……そうなんですね……ふ、ふふふ」