仕事が長すぎて書く時間が睡眠時間を削るか、仕事の休憩時間しかなかったので、時間がかかりました。
出来るだけ早く更新できるように頑張ります。
はい、今、親切な女性がいる隠しダンジョンに向かっているところなのですが、何か頭の片隅に引っかかっている感じがするんですよね。
この感覚は、そう、何かとても重要なものを忘れているような感じです。
絶対に忘れてはいけない何かを。
なんでしたっけ? こう、頭の隅にまでは出かかっているんですが、あー、忘れちゃダメなもの、忘れちゃダメなもの。
……分かりません、ダメですね、全然思い出せません。
うーん、ま、いっか。
忘れるということは、どうせ大したことじゃないのでしょう。
では、急いで親切な女性がいるところまで向かいましょうか。
で、着いたら食料で釣って、記録結晶で映像を撮りましょうか。
撮る映像は既に大体頭の中で固まっています。
楽しみですね。超大作映像を作り上げるつもりで頑張りましょう!
もうタイトルまで考えてあります。
これから撮る超大作映像のタイトルは、[君の
……あ! 思い出しました! ああ! そうだそうだ! これを忘れていたんでした!
絶対に忘れてはいけないもの、ずっと頭の隅に引っかかっていたもの、あー、全然大したことありました、これがないと何も始まらないのに、危ない危ない。
思い出せてよかったです。
超大作映像、[君の縄]を撮るのに、縄を忘れるなんて、あってはいけないことですから。
食料と記録結晶だけ持って、肝心の縄を忘れるとか、何しに行くのって話ですからね、セーフ。
じゃ、1度街に戻りましょうか。
……ん? 気のせいか。
はい、縄も持って親切な女性がいるところまで来ました。
とりあえず食料を渡しましょう。
いい食べっぷりですねぇ。
今の気分は家畜に餌を与えている感じです。
豚とか牛とかに餌をやったことありますか? 自分はあったはずです。
正直本当にやったことがあるのかは定かではありませんが。
さて、これで話せるように……ん? 今、あれ?
何故か、親切な女性が自分見たとき、一瞬顔を綻ばせていました。
すぐに表情を消しましたが、間違いなく親切な女性の顔には笑顔が浮かんでいました。
えっと、何故自分を見て笑顔を?
いくら食事を持ってきたとは言っても、自分が親切な女性をここに閉じ込めた犯人というのは伝えていますから、かなりの恨みを持っているはずなんですけど。
だって親切な女性、食事を渡す前は毎回精神崩壊してますからね。
何度も何度も精神崩壊に追い込む相手に、笑顔を浮かべるなんてありえませんよね?
しばらく寝ていないから、幻覚を見たのでしょうか?
でも、まだ幻覚を見るほどではないと思っていたのですが。
ちょっと休憩が必要、ですかね?
自分的にはまだまだいけますが、まあ、少しやりたいことが溜まってきたので、次回は遊び回にしますか。
そこでゆっくり寝ましょう。
あ、でも今回クリアしちゃうから、次回なんてないですね。
次回のこととか、そんな無駄なこと考える必要ないか! はっはー!
ちょっと想定外のことは起こっていますが、余裕余裕、今回クリア間違いなし!
そう思っておきましょう。
そういえば、先程親切な女性が浮かべた表情、どこかで見覚えがあったような、気がします。
あれは、確かちょうっと、考え事に耽っていたら親切な女性に呼ばれました。
はいはい、さて、では今から超大作映像、[君の縄]を撮りましょう!
ではでは、倫理コード解除してくださいねー。
はい、いい映像が撮れました。
これはいい! 自分の才能に惚れ惚れしますわー。
あー、またやりたいことが増えて来ました。
今度、[縄と雪の女王]とか、[風の谷の縄シカ]とか撮りたくなりました。
雪山とか、谷とかはSAO内にありますから、きっといいものが取れるでしょう!
次回は遊び回決定ですね。
……え? いや、まだ今回諦めてませんよ? 本当ですよ? 自分諦めが悪いっすから。
でも、こういう映像取るのって面白いですよね。
主演女優、親切な女性、監督、演出、作家、自分。
こう書くと、なんだかゴミ作品だと思われそうですが、これでも男どもに売り出したら超高額取引されること間違いなしです。
だって、彼らは基本的に溜まってますからね。
まあこれが合うかどうかは人それぞれ趣味趣向が違いますから分かりませんが。
さて、ではクラディールさんの動向を確認しに行きますかね。
[君の縄]を撮るのに結構時間を使いましたので、何かしら動きがあったらいいなー。
……え? そんな無駄な時間を使っている暇があったらすこしでもレベル上げしろよ、それをしないってことは諦めた証拠だろう、って?
そんな、違いますって! 冤罪です冤罪! まだ諦めてないですよ!
いけるいける!
ん? 親切な女性に呼び止められました。
食事がもっと欲しいのでしょうか?
残念ながら今回はそれしか持ってきていないので、諦めてください。
さて、では街に戻りましょう。
転移結晶でワープ、と行きたくはありますが、今一個しか持ってないんですよね、転移結晶。
その一個は緊急用にとっておきたいので、今回は歩いて帰ります。
さて、隠しダンジョンを抜けて普通のエリアに戻ってきまし……ん? モンスターの声が聞こえて来ました。
近くに人がいるのでしょうか?
自分は索敵を持っていないので、誰かが隠蔽していても発見できないのですが、モンスターの中には隠蔽が効きづらいやつがいます。
で、自分が見つかったわけではないのに、その隠蔽が効きづらいモンスターの声が聞こえてきましたので、近くに誰かが……アルゴさんがいました。
……ふぁ?
今、アルゴさんとバッチリ目が合いました。
……ふぇ?
その後、アルゴさんはモンスターを一瞬で倒しました。
まあ、この辺りの敵はもうかなり弱いですからね。
……まって、ちょっと落ち着きましょうか。
……ねえ、なんでここにアルゴさんがいるの?
え? 自分、もしかして付けられていた? なんで?
あれ? 自分いつの間にか結構アルゴさんに疑われていたりしたの?
いや、そんなことないと思うのですが。
もうだいぶ前に疑い晴れてなかったっけ? あれ? 自分の気のせいでしたか?
「ようヒー坊、こんなところでどうしたんダ?」
それは自分が聞きたいんですけどねぇ。
「俺は坊やじゃない」
ここでひと睨み。
「にひひ、悪かったヨ、ヒャッカ」
……あー、そういう事。
なるほど最悪だ、運が悪いですねぇ。
今のアルゴさんの顔と反応は、たまたま自分を見かけたから隠蔽でこっそり付いてきた時の反応です。
疑い度的には低くはありませんが、高くもありません、中間程度です。
この中間疑い度アルゴさんは、自分に常に張り付いている訳ではなく、自分の位置情報等が分かったり、街でたまたま見かけられた時に、アルゴさんに急ぎの用事がなければ隠蔽して付いてくる状態です。
正直、もうアルゴさんからの疑いはほぼ晴れていると思っていたのですが。
いつの間にそんな疑われていたんじゃい!
え? マジでいつ?
こういうのがあるから隠蔽持ちのキリトさんとアルゴさんは辛いんですよね、ほんと。
……あ、れ? ねぇ、アルゴさんがここにいるってことは、隠しダンジョンの存在がアルゴさんにバレたってことですよね?
ヤバイのでは? いや、待って、隠しダンジョンがバレただけ? 本当にそれだけ? 自分いつからアルゴさんに付けられていました?
もしかして、クラディールさん宅にお邪魔したのも、見られていた可能性、ありますねぇ。
で、クラディールさんかキリトさんに、これが家の中にいつの間にか置いてあったんだよぉ〜とか言っていたら。
そしてその2人の情報が合わさったら?
……あっ、しゅーりょー。
別にバレて攻略組を追い出されても、あとはキリトがヒースクリフを倒しておしまいだろ? 問題ないな!
と思いますよね?
残念、まだ攻略組にいないとまずいことが1つあるんですよ。
それは、75層のボス戦です。
あのボス、クッソ強いです。
で、攻略速度を上げているので、キリトさんとアスナさんのレベルが足りず、自分が手助けをしないと、このボスで2人は死んでしまいます。
手助けしてもよく死にますが。
一応キリトさんアスナさんの新婚休暇のため、2週間ほど攻略が止まる予定なので、その時にほかの攻略組の方々のレベルはまあまあ上がって良くなるのですが、その間キリトさんとアスナさんは、モンスターを少し倒しはしますが、レベル上げはしませんからね。
で、75層のボスの攻撃を受け止めるのは、ヒースクリフさんと、キリトアスナさんなので、キリトアスナさんが弱いとボスの攻撃を受け止められる人がおらず、攻略組が半壊します。
アスナさんが死ぬだけならいいのですが、自分が干渉しない限り基本的に死ぬときは2人一緒に死んでいますからね。
だから自分が手助けしないといけないんですよね。
その為、決して他のプレイヤーに、今まで自分がやってきたことや縛りプレイしている事などがバレてはいけないのです。
でも、今アルゴさんに見つかりました。
終わり!
それじゃあまた次回、さようならー。
……とは、しません。
落ち着きましょうか、まだいける、自分はそう信じてる!
もう最悪を想定しましょう。
アルゴさんは自分がクラディール宅に侵入したところを見ている前提で。
頑張るぞい!
「アルゴ、ちょうどよかった、キリトに……いや、アイツはもう区切りをつけていたんだったな、それに、今のキリトにはアスナがいる、……俺が見つければいいだけの話だ」
「なんの話ダ?」
「・・・頼む、今から話す事は、キリトには黙っていてほしい、俺が必ず見つけ出すから……かつてキリトが所属していた月夜の黒猫団、その滅んだギルドの、キリト以外の最後の一人、行方不明だった女性の手がかりをさっき見つけたんだ」
「は、本当カ!?」
「ああ、本当だ、俺がクラディールのプレイヤーホームに侵入して、そこで見つけて来た」
「ちょ、ちょっと待ってヨ、なんでクラディールの名前が出てくるんダ? それと、プレイヤーホームに侵入?」
ん? あれ? この反応、クラディールさんの家に入ったところ見られていないのでは?
自分、墓穴掘ったのでは?
余計な事をしたのではー?
……だ、大丈夫、まだ大丈夫……か?
「待て、質問はとりあえず最後にしてくれ」
「わかったヨ」
親切な女性をアルゴさんの情報屋ギルド総員で捜索しても見つけられなかったと言う事は、もしかして彼女はレッドプレイヤーに攫われていたのでは!?
実は月夜の黒猫団が壊滅したあの時から、もう既にレッドプレイヤーがいて、そのレッドの標的に月夜の黒猫団がなってしまい、男は始末して、何らかの方法で女を攫った、という可能性、あり得るのでは!?
で、少し前に偶々クラディールさんの腕にラフコフのエンブレムが見えたから、何かしらの手がかりがあるかもと思い、ちょっと前に思いついたプレイヤーホーム侵入方法でクラディールさんの家に侵入して家の中を漁ったら、親切な女性はやっぱりレッドプレイヤーに攫われていて、今親切な女性は隠しダンジョンの奥にいると言う情報が見つかった、というわけです!
でも、その隠しダンジョンがどこにあるかまでは分からなかったから、自分が知っている隠しダンジョンに親切な女性がいないか探しに来ました!
でも、ここはもう自分がかなり探索していたので、多分違うだろうとは思いましたが、一応確認を、ね。
的なことを話しました。
で、その後、アルゴさんにプレイヤーホーム侵入方法を伝えて、全プレイヤーに扉をしっかりしめることを周知させてほしい、と言うことを伝えました。
殆ど嘘は言ってないですよ?
「ふぅン、なんでヒャッカはオレっちに黙ってたんダ? 情報の独占カ?」
「プレイヤーホーム侵入方法は、少し前に思い浮かんだばかりなんだ、勿論、アルゴに会ったらすぐに伝えるつもりだった」
勿論嘘です。
ずっと前から思い浮かんでいましたし、アルゴさんに会っても伝える気は微塵もありませんでした。
「正直この方法ではうまくいくとは思っていなかった、それでも、目の前に手がかりがあるかもしれないと思って、試してみたら成功しただけだ」
「なら、隠しダンジョンはどうなんダ? ずっと前から知っていたんだロ?」
「ダンジョンについては、そう取られても仕方ないが、頼むアルゴ、このダンジョンのことはまだ触れ回らないでほしい」
「どうしてダ?」
「このダンジョン、こんな低層にあるのに、レベル的には恐らく最前線から2、いや3層上、78層クラスの敵しかいない危険な隠しダンジョンなんだ、時が来たら伝えようとは思っていたが、もし今情報を伝えて誰かが死んだら、俺のせいで……だから、もう少しだけ待ってほしい、せめてあと3層、いや、2層、77層に上がるまではこの情報を伏せておいてくれないか! 頼む!」
「ん〜……ンン〜、ま、いっカ、プレイヤーホーム侵入方法と、有力な手がかりの情報料として、77層までは黙っていてあげるヨ」
っしゃぁぁ!!
「それと、行方不明の女性のことは」
「わかったヨ、キー坊はもう既にだいぶ立ち直ってるからナ、今はアーちゃんもいるし、見つけられるまでは黙っておくサ、その代わり、オレっちは協力するからナ」
オルァァァァア!!!勝ったぁぁ!
単なる時間稼ぎにしかならないけど、もう少し時間を稼げればキリトさんがヒースクリフさんを倒してくれるから!
ここまで来たら多少不自然でも時間稼ぎあるのみ!
例えアルゴさんが親切な女性を見つけても、少しの間だけなら時間を稼げる方法はあるから! 行ける!
アルゴさん騙すとか楽勝すぎー! 余裕のよっちゃん!
勝ったな。
「・・・ン? ヒャッカ、さっき大量の食料をアイテムストレージに入れずに持ち歩いていたのはなんでダ?」
あー終わりだよー。
もうダメだー! 連鎖ガバガバクハツしてるよー!
しゅーりょー、また次回をお楽しみに。
まだ終わりません。