自分、分かっちゃったんですよね。これからの行動で何が最善の選択なのかと言うのが。
人と関わるから、想定外のことが沢山起こるんですよ。
だから、人と会わなければいいんです!
つまり、ダンジョンに引きこもって仕舞えばいいと言うことですよ!
そうすれば、アルゴさんに会って、変に追求されることもありませんし、ユイちゃんとも絶対会いません。
完璧だ!
ユイちゃんは、キリトさんとアスナさんが75層でボス戦をする際も、75層まで見送りに来るなんてことはなく、22層の家でお留守番しているので、下の階層に行かなければ会うことはありません。
ですが、今回想定外のことが起きすぎてるので、もしかしたら、ユイちゃんが何らかの理由で上の階層に上がって来ることがあるかもしれません。
でも、ダンジョンに引きこもっておけば確実に会うことはありませんので、安心ですね。
ユイちゃんに会うと、すっごい怯えられて、キリトさんたちに変な疑いを向けられる可能性がありますからね。
だからこれが最善の選択!
人と関わるのは怖いですしね、引きこもりになるのは仕方ないね。
一人が一番! ぼっち最高!! 引きこもり最高!
友達? 恋人? いらねぇよー!
……嘘ですごめんなさい友達恋人超欲しいです自分お金はあるので誰か友達になってくださいお願いします!
他にも他人からお金をだまし取る方法とか効率的でバレないPKのやり方とか色々教えますから! SAO内の知識だけなら茅場さん以外に負ける気はないくらい沢山ありますから! 誰かぁ!! 友達になってー!
自分、昔の友達はLIN○のアプリが消えた時に一緒に消えたらしいです。
線の切れ目が縁の切れ目ってね。
で、でも逆に言えば昔は自分に友達がいたってことですから! 自分はぼっちじゃなかった!
SAO内でフレンド登録は出来ませんが、一応、ある程度時間をさいて特定の人と関わりつづければ、自分のことを友達と言ってくれる人はいるんですよ。
でも、
自分の友達はオンラインゲームにしかいません!
って、なんか寂しいですよね。
リアルに友達が欲しい。でも誰も友達がいない。
リアルの友達って、どんな感じなんでしょうか?
自分のイメージでは、お金を払えば友達ができるってイメージです。
あ、違う、友達は女性に告白すればできるんだ!
告白して断られる時に、お友達からで、と言われたら、自分にも友達ができる! というわけですから!
友達が欲しいと思っている方は、女性に告白しまくりましょう。
きっと何人かは友達になってくれると思いますから。
今度やってみよっと。
さて、後レベルを1つあげたら、キバオウさんとの決闘の時以外は親切な女性のように、どこかのダンジョンのセーフティゾーンで暮らしましょう。
はい。装備品の耐久がやばくなりましたが、キバオウさんとの決闘がもうすぐなので、その時ついでに修理します。
レベルアップは余裕で間に合うので、焦る必要はありません。
ここで街に帰って、誰かとばったり出くわして変なことになる方が嫌なので。
今からダンジョン暮らしですね。
ポケーッ
っとしてると眠くなって来ますよね。でもメインメニューを開けないので、起床時間を設定することができないんですよ。
だからここで眠ったら、いつのまにか2.3ヶ月が経過していた、とかなりそうなので、寝るわけには行きません。
ポケーッ
さて、多分そろそろ最後のキバオウさんとの決闘の時間ですね。
では、街に行って、装備の耐久値を戻しましょう。
…………
「私、キバオウさんとヒャッカ君の決闘、初めて見るかも、キリト君はある?」
「俺は暇さえあれば大体見てるぞ」
「そうなんだ」
「よう、お二人さん、元気だった……か?」
「エギル、固まってどうしたんだ? ラグってんのか?」
「……アスナさん、ご出産おめでとう! ったくキリト! いつの間にこんなでっけえ子供こしらえてやがったんだ! この野郎!」
「ち、ちげーよ!」
「ち、ちがいます! この子は!」
「パパ? ママ?」
「……お、おいおい、マジか? ネタで言ったつもりだったんだが……お嬢ちゃん、俺の名前はエギルっていうんだ、よろしくな」
「……えぎう」
「おお! 可愛い嬢ちゃんだ! キリト、どこで攫って来たんだ?」
「攫ってない! ……迷子だよ」
「迷子? このSAOでか?」
「ああ、22層の森の中で彷徨っているところを見つけて保護したんだ、それで、はじまりの街にこの子の親とか兄弟とかがいないかを探しに行ったんだが、見つけられなくてな」
「はじまりの街の教会に子供達が生活していたんですけど、その子たちも保護者の方も誰も知らないって」
「で、どこから来たのかを聞かれた時に、上からやって来たって言ったら、子供達からヒャッカの話題が上がってな、昔助けられたとか、デュエルは毎回見ているぜ! だとか、ヒャッカの方がお前たちよりも強いんだぞー、とか色々な」
「それで、もしかしたらヒャッカ君なら何か知ってるかもって思って、だって背の高さもヒャッカ君と同じくらいだし、色々博識だし」
「背の高さは関係ないんじゃないか?」
「そうかも知れないが、こっちは何の手がかりもないんだ、時間も有り余ってるし、可能性があるなら聞いてみようと思ってな」
「そうか、だがこういったことはアルゴにでも頼むべきじゃないか?」
「アルゴにはもう頼んである、「キー坊は人使いが荒いナー」って小言を言われたが、快く引き受けてくれたよ、だがヒャッカには自分で聞けってさ」
「ほぉ、だからデュエルを見に来たって訳か、普段ヒャッカがどこにいるかってのは誰も把握していないが、この時だけはヒャッカの居場所が分かっているからな、お、噂をすれば、来たぞ」
「さあ! 無敗の絶対王者! ヒャッカ選手の入場です!」
「じゃあ、俺はもっと前に行くから、親子仲良くな! はっはっは!」
「おい! ったくエギルの野郎、まあいいか、ユイ、あのちっこいのがヒャッカだ、見覚えはないか? ……ユイ?」
「うあ……あ……あああ!」
「ユイ! どうしたんだ! ユイ!!」
ザ、ザッ
「……!?」
「ゆ……ユイちゃん……!」
「ママ……こわい……ママ……!!」
「なんだよ……今の」
…………
はい、キバオウさんとの決闘も終わり!
さて、では装備品の耐久値だけ直して、またダンジョンに行きましょう。
はいレベルアップ!
やることないから、ダンジョン暮らしー! いぇぃ!
ダンジョン暮らしもなかなか悪くないですね!
ダンジョンに暮らしを求めるのは間違っているだろうか?
出会いを求めるなら、隠しダンジョンに行ったら親切な女性が……っと思いましたが、もう救出されたんでしたね。
残念!
ポケーッ。
はい、では、そろそろ街に戻りましょう。
攻略会議ー、偵察隊10名が全滅ー、一度ボス部屋入ると扉しまって開かないー、結晶無効化空間のボスー、強そうー。
大変だー、10も死んでしまうなんてー。
どうでもいいです。
はい、キリトさんとアスナさん、戦線復帰です。
さあ! もうすぐボス戦! もうちょっとだ! あと少しでクリアだ!
このボスさえ突破できればキリトさんがヒースクリフを倒してくれるに違いないから! 大丈夫だから! 心配しないで!
キリトさんならいける! 例えヒースクリフのシステムのオーバーアシストを見てなくても、なんかこう、ハイパーセンスで見破ってくれるって信じてる!
「ん? ……そうか!」
「わっ! キリト君、どうしたのいきなり?」
お? もしかして自分の信頼が届いちゃいました? ハイパーセンスで感じ取っちゃいましたか!?
「ああ、悪い、ずっと探していたものが、ようやく見つかったんだ」
違いますね、関係なかったです。
「探し物?」
「ああ」
探し物、ですか? キリトさん、何かを無くしていたのでしょうか?
っ! まさか、エリュシデータを無くした、とか言わないですよね!?
ああ、大丈夫だ、ちゃんとキリトさん持っていますね。
ふう、良かった。
さて、75層コリニア市のゲート広場には、すでに攻略組プレイヤーが大体揃っています。
あと、血盟騎士団の方々が揃えば48人! フルレイドです。
このうち半数くらいがここで死にますが、もう何人死んでもキリトさんさえ生き残ってくれれば何の問題もないので、気にしなくて問題ありません。
はい、今転移門から血盟騎士団の方々がやって来ました!
「欠員はないようだな、よく集まってくれた、状況はすでに知っていると思う、厳しい戦いになるだろうが、諸君の力なら切り抜けられると信じている。──解放の日のために!」
おおー!! 解放の日のためにー! 死んでくれヒースクリフー!
「キリト君、今日は頼りにしているよ、二刀流、存分に揮ってくれたまえ」
信じてるよ! キリトさん! 二刀流を存分にヒースクリフに揮ってくれ!
「では、出発しよう、目標のボスモンスタールーム直前の場所までコリドーを開く、コリドーオープン」
うわ、ヒースクリフさん、回廊結晶の使い方間違ってますよ? 何でそんな無駄な使い方してるんですか? 宿屋に仕掛けたり、隠しダンジョンの奥深くに設定したりしないなんて、製作者としてどうなの? ありえなくないですか?
「では皆、ついてきてくれたまえ」
でも時間短縮ありがとう! 無駄に歩かないでいいのって楽ですよね!
しかもボス戦前のこういった集団でゆっくり歩くのが、毎度毎度本当イライラタイムなので、それを削ってくれた茅場様マジ神なんですがぁ!?
ありがとう! 死んでくれヒースクリフ! マジでありがとう!
さて、行きましょう。
…………
「キー坊! コレ!」
「ナイスだアルゴ!」
「ちゃんと武器種を見ろヨ! それとボス戦頑張れヨ!」
「ああ! アスナ、行くぞ」
「え? ……キリト君、三刀流でもやるのかな?」
第32話を更新直後、たくさんの方々から作者を心配する声と、後書きが、後書きが・・・という感想をいただきました。
皆さん、ご心配をおかけして申し訳ありません。
でも、後書きが、って、それじゃあまるで、
第32話に、後書きが書いてあったみたいじゃないですか。
不思議ですね。