鬼滅から小鬼殺しへ   作:清流

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沢山の誤字報告ありがとうございます。チェックしてるのに、なんでこんなにあるんだ……。

アンケートは締め切ります。沢山の回答ありがとうございました。
結果、ネタバレはなしの方向で行こうと思いますので、基本的にオリジナルの話が多くなります。
ゴブスレさんデビューまで一気に飛ばそうかと思いましたが、昇級や一党の話もみたいという意見も負けず劣らずでしたので、序盤を除いて飛び飛びではありますが、描写したいと思います。
原作以降とは章を分けますので、ゴブスレさんとの絡みだけが読みたい方は、しばらくお待ち頂き、次章から読んで頂けると幸いです。


05:鬼斬り

 その剣士は、冒険者ギルドにおいて、いつの間にか『鬼斬り』と呼ばれるようになっていた。

 

 事の始まりは、黒曜等級の冒険者であるにもかかわらず、小鬼(ゴブリン)退治を連続で請けたことだったと、至高神の神官たる受付嬢は記憶している。事情聴取の際に、審問の為に《看破(センスライ)》を使う役目を担った縁で、暗黙の了解で事情を知る彼女が担当することになったのだ。

 

 別にその剣士も、小鬼退治だけを請けようと思っていたわけではないように思う。

 

 ただ、間が悪かったと言うだけの話である。

 黒曜等級の依頼というのは、白磁等級とそう変わることはない。なれば黒曜等級相当の依頼(白磁より美味しい依頼)というのは、早期になくなるものであり、そこら辺の機微を剣士は把握していなかったのだろう。

 彼が冒険者ギルドを訪れたのは、依頼が張り出されてより遅い時間であった。

 そうなると、必然的に彼が受注できる依頼は、塩漬け依頼か、常駐の下水掃除、残り物の小鬼退治となってしまっただけの話だ。

 

 そして、件の剣士は、初っ端からやらかしてくれた。あろうことか、彼はいっぺんに三件の小鬼退治の依頼を請けたのだ。

 

 勿論、流石にソロでは無謀だろうと受付嬢も考え直すことを勧めたのだが、剣士は半ば強引に三件とも請け負ってしまったのだ。究極的に、冒険者というのは自己責任であって、ギルド職員の仕事は依頼を斡旋するだけなのだから、受付嬢にそれを拒否することはできない。それにギルド側としても、小鬼退治は倦厭される依頼な上に、正真正銘の残り物の依頼なので、いつまでも請けられない依頼となって塩漬けになるにも困るのが実情なのだから。

 

 そんな受付嬢の心配を余所に、件の剣士はあっさりと帰ってきた。

 それも、三件の小鬼退治をきっちり終わらせて、あろうことかたった二日で帰ってきたのである。討伐依頼が成されていた場所は、いずれもそれなりの距離があり、常識的に考えて早すぎた。それでいて、討伐証明はなされており、きっちりそれぞれの依頼者から依頼完了証明の署名を得ているのだから、ギルド側はもうわけが分からない。

 

 しかも、早くも依頼達成数は五件となり、鋼鉄等級への昇格条件を満たしてしまっていた。人喰鬼(オーガ)を単独で倒せるような剣士なだけに、昇格審査を渋る理由はなかった。

 

 とはいえ、受付嬢は色々理解出来ないことも多々あったので、支部長に報告し、結果支部長が直々に剣士の昇格審査を担当することになったりした。そこで、馬でも移動手段に使ったのかと問いただしたところ、彼の口から自分の足で走ったと聞いて、《看破(センスライ)》でそれが真実だと分かった時、鑑定役として同席した彼女は考えるのをやめた。

 支部長の言う白金等級程規格外の存在ではないかもしれないが、この剣士も十分以上に異常な存在なのだと彼女は理解したのだ。こうして僅か三日で、侍は鋼鉄等級へと昇格した。

 

 そして、支部長がかつて危惧したとおり、剣士は火種となった。

 黒曜ならともかく、鋼鉄に三日でとなると、流石に他の冒険者達も無関心ではいられない。単独とは言え、彼らが雑魚狩りと嘲る小鬼退治ばかりをこなして短期間の昇格だ。未だ白磁や黒曜で燻っている駆け出しの冒険者達が不満を持ち始めたのも、無理はない。それどころか、中堅の冒険者の一部にも、贔屓ではないかという見方があったのだから、ギルド側としてはたまらない。

 

 案の定、鋼鉄等級に昇格した直後に、件の剣士は青玉等級の冒険者に絡まれることになった。

 支部長が言っていたのはこういうことだったのかと、遅まきながらも気づいた受付嬢だったが、全ては後の祭りであった。

 流石にギルド内で堂々と誤解を撒き散らされてはたまらないと、彼女が介入を決意したところで、思わぬところから救いの手があった。

 

 予期せぬ救い手は、先の小鬼禍で滅びた村への調査任務を引き受けた当時翠玉等級の一党(パーティー)だった。

 あの調査任務を経て、無事に紅玉等級へと一党は昇格しており、流石に絡んだ冒険者達も、自分より上位の等級にある一党に楯突く度胸はなかった。

 

 ただ、問題だったのはその諫め方であり、件の剣士が人喰鬼を単独で倒せる凄腕であることを語ってしまったのだ。

 最初は、当事者含め聞き耳を立てていた冒険者の誰一人として、それを信じようとしなかったが、紅玉等級の一党は真顔のままで、「後悔するのはお前らだからやめておけ」としか言わず、それ以上は語らなかった。

 

 そこまで情報を公開されてしまったのなら、冒険者ギルドとしても、贔屓や特別扱いなんだのとあらぬ誤解を振りまかれる方が困るのであり、受付嬢も積極的に真実を流布することにした。

 すなわち、剣士が本当に人喰鬼を単独で倒した凄腕の剣士であること、既に昇格条件を満たすだけの依頼を達成しており、そこに何ら特別扱いはないことを冒険者ギルドの名において保証したのだ。

 

 「そういうことだから、『鬼斬り』に突っかかるのは、本気でやめておけ。俺にすら勝てないお前ら如きじゃ束になっても勝てん」

 

 そうだ、その時のダメ押しに一党のリーダーが、件の剣士を『鬼斬り』と呼んだのがきっかけだった。

 なるほど、人喰鬼の首を一刀のもとに刎ねて見せたその所業は、『鬼斬り』というに相応しいかもしれない。

 それが更なる火種になろうとは、受付嬢も夢にも思わなかった。

 

 冒険者ギルドの真っ只中で、白昼堂々と行われたその暴露は、当然ながら多くの冒険者がそれを見聞きしていたのは言うまでもない。不満を持っていた駆け出し達が完全に怖じ気づいて消沈したのは幸いだったが、逆に腕に自信のある者達に少なからず火をつけてしまったのは、最大の誤算であった。

 

 ――――つくづく、支部長は正しかったのね。甘く考えていたわ……。

 

 受付嬢は、これからも件の剣士を中心に巻き起こるであろうトラブルを想像して、心底げんなりする。

 銅等級以上の冒険者であれば、一定以上の良識ある者達なので、無理矢理『鬼斬り』に挑むような者はいまい。

 

 しかし、中堅以下の腕自慢はどうだろうか?

 一躍広まった『鬼斬り』の異名に、それを裏付けるかのにようにスピード昇格を果たした件の剣士を倒して名声を得ようと思う者は、けして少なくないであろう。何とも、頭の痛い問題であった。

 

 「小鬼退治三件、全て終了した。確認してくれ」

 

 それにも関わらず、どこ吹く風で淡々とマイペースに依頼をこなしていく『鬼斬り』には、言ってやりたいことが山ほどあった。

 自身や支部長がどれ程の心労を受ける羽目になっているのか、こんこんと説教してやりたい衝動に受付嬢は襲われたが、すんでのところでのみこんだ。彼に非があるわけではないので言うだけ無駄だし、仕事は仕事として果たさなければならない。

 未だ書き慣れていない様子ではあったが、冒険者が書いたとは思えない形式の整った冒険記録(アドベンチャーシート)に、彼女は目を細める。

 

 ――――分かりきっていたことだけど、この人、明らかに学があるわよね。いえ、それどころか、明らかに為政者側の視点を持ってる。

 

 形式や書くべき事などを教えたのは、他ならぬ受付嬢自身だが、読む者に分かり易いように形式を整えて、綺麗に文字を書くというのは、無学で教養がない者には絶対に不可能だ。そんな者が、明日をも知れぬ冒険者なんてやってるのだから、支部長が頭を抱えたくなるのも無理もないことだと、つくづく納得せざるをえない。

 

 「はい、確かに確認しました。他に何か報告すべきことはありましたか?」

 

 わざわざ口頭で問いただすことすら必要としない詳細な内容に瞠目しながら、一応の確認もする。

 

 「いや、特にはない。強いて言うならば、そろそろ昇格だと言う話だったか?」

 

 『鬼斬り』の答に、そう言えばと依頼の達成記録を確認して受付嬢は頭を抱えたくなった。今、この瞬間に頭の痛い問題が新たに生じたからだ。

 

 「『鬼斬り』さんは、青玉等級への昇格条件を満たされました」

 

 ざわっとギルド内の空気が大きく揺らぐ。

 『鬼斬り』が冒険者となってより、僅か一月しか経っていないのだ。それにも関わらず、中堅冒険者と言える位置までのぼりつめようとしているのだから当然だった。

 

 「ですが、ギルドとしては、現時点で『鬼斬り』さんの昇格を認めることはありません」

 

 「その理由は?」

 

 「ギルドとしては、これまで貴方が単独(ソロ)での活動しかしていないことを問題視しています」

 

 「つまり、一党を組めと?」

 

 「いえ、そうではありません。他者と協調して事に当たれるかと言うことです。それが証明出来ないと、貴方をこれ以上昇格させることはできません」

 

 要するに、中堅に上がるなら単独での依頼遂行能力だけでなく、他者と組んでも問題を起こさず事に当たれるかどうかを証明しろというのが、ギルド側の要請だった。

 

 「なるほどな……。だが、そう都合のいい依頼はないだろう。まして俺と組みたい奴がいるかどうか……」

 

 流石に他ならぬ『鬼斬り』自身、ある程度自覚はあったらしい。

 彼がわざわざ人の多い時間を避けて、小鬼退治をはじめとした残り物の依頼を主に請け負っているのは、そういう理由があったのだろう。

 

 「心配は不要です。『鬼斬り』さんを指名した水の街までの護衛依頼が入っています。商人の方ですが、身に覚えはありませんか?」

 

 「――――商人、まさか彼か?だとしたら、目敏いというか何というか……」

 

 どうやら、覚えはあるようだ。依頼の途中で知り合ったのかなと、受付嬢は当たりをつける。

 

 ――――あるいは彼が保護した三姉妹の関係者かもしれない。

 

 『鬼斬り』が小鬼禍の被害者女性である三姉妹の面倒をみているのは、冒険者ギルドでは有名な話だ。小鬼禍の被害者のアフターケアというか、処置をはじめとした諸々の手続を行うのはギルドなのだから、被害者の行く先は把握している。

 というか、『鬼斬り』の昇格が通常よりが早い理由でもある。宿暮らしではなく、この地に家を借りるというのは一定の信用なくば出来ないことなのだから。人格面でも被害者保護という観点から、十分評価出来るのだから、これに実力が伴っていたら、昇格も早くなろうというものである。

 

 「この依頼、指定された『鬼斬り』さん以外にも護衛が五名募集されています。明後日が予定されているので、明日には他の人員も集まるでしょう。『鬼斬り』さんがよければ、昇格審査も兼ねて請けてみるつもりはありませんか?」

 

 護衛依頼というのは、一定上の信用がないと請けられない依頼だが、指名依頼となれば問題はない。

 基本的に複数人かつ報酬も高いため人気も高い依頼であり、彼以外の人員はすぐに集まるだろう。どこかの街や村までの護衛依頼ならば、そちらへ行く用事があればついでにということもできるし、商人と顔をつなぎ、上手いことやれば次は指名依頼が貰える可能性もあるので尚更だ。

 

 「こちらにとっても都合がいいから構わないが、よくもまあ、あつらえたように依頼があったものだ」

 

 それについては、受付嬢も同感であった。

 ギルド内でも、『鬼斬り』の実力について懐疑的な声がないわけでもなく、また臨時であっても一党を組んでの依頼遂行能力を見たいというのもあったので、ギルド側でその為の依頼を用意するかさえ検討されていたのだ。

 だが、蓋を開けてみれば、都合良くおあつらえ向きの護衛依頼が、鋼鉄等級への昇格と共に指名依頼で出されたのだから、驚きである。

 

 ――――どんなところにも、目端の利く者はいるということかしら?

 

 小鬼退治をはじめとした単独での依頼遂行能力は、受付嬢の目から見ても優秀の一言である。

 むしろ、優秀過ぎる位で、移動速度が馬も使わず常人より遙かに速いため、不審さすら覚えられたことすらあった。

 

 ――――実際には、本人の身体能力が図抜けているだけだったけど。この人、本当に只人(ヒューム)なのかしら?

 

 ギルド側からそれについて問いただされた時、見せられた『鬼斬り』の身体能力の異常さを思い出して、受付嬢はそんなことすら思う。あれを見せられて『鬼斬り』の異常さ加減を理解させられた彼女は、以来『鬼斬り』を常識の物差しで測るのは無駄でしかないと悟ったのだった。

 

 「兎に角、依頼は請けられるということでいいですね?諸々の処理はこちらでしておきますので、明日は休まれたらどうですか?」

 

 とはいえ、この一月の間、殆ど休みなしに依頼を請けていることには、受付嬢として思うことがある。

 ギルド側としては、溜まっていた小鬼退治を片付けてくれるのは勿論ありがたいのだが、無理をされて潰れてしまっても困るのだ。なにせ、このままいけば銀等級どころか、金等級も夢ではない有望な冒険者なのだから。

 

 「そうだな。確かに、たまには休みも必要か……。そうさせて貰うことにしよう」

 

 『鬼斬り』があっさり頷いたことに、受付嬢は心底安堵した。

 これでしばらくは、『鬼斬り』関係でせっつかれることはなくなると。

 

 ――――聞き分けのいい人ではあるんだけど、ちょっとストイック過ぎるというかなんというか……。

 

 『鬼斬り』という冒険者は、良くも悪くも悩みの種であった。

 

 

 

 

 

 「休み、休みか……。言われて見れば、確かに休んでいなかったか。

 鬼殺隊の時から、休暇は鍛錬と学習に全振りしてたからなあ。この世界に来てからは、やるべきことが多すぎて尚更なあ」

 

 今や『鬼斬り』の異名で呼ばれるようになった侍は、自身がワーカホリック気味であったことに今更ながらに気づいた。

 無論、彼からすれば必要あってのことだが、周囲からどう思われるかを完全に失念していたのは否めない。

 

 「それにそろそろ、流石に向き合わなきゃならないか……。ハア」

 

 己と三姉妹が同居する家が目に入り、侍は現状を思い出して嘆息した。

 

 見も知らぬ異性との同居を三姉妹の妹達が受け容れることができたかと言えば、当然ながらNOだった。小鬼により手酷い暴行と陵辱を受けた妹達は、肉体的にも精神的にも多大なダメージを負っていたのだから当然だ。結果として助けられたとはいえ、「はい、そうですか」と全てを受け容れるには、彼女達の失ったものは大きすぎたのだ。

 

 侍が命の恩人であると言っても、長女と異なりその実力を実際に目撃したわけでもない。正直なところ、姉があそこまで言うから本当にそうなんだろうと頭では理解しても、実感としては薄いのが事実であった。直前の凄惨な体験があまりに生々しすぎて、他のことに意識をまわす余裕がないというのも大きかった。

 

 結果、大好きな姉が見も知らぬ男の奴隷になり、自分達も同居してその庇護下に入ることに、ものの見事に反発した。

 

 それでも良くも悪くも世の事を知り、自身の置かれた立場を把握している次女は、すぐに現状を許容した。

 彼女は、姉が自分達の為にそうしたことを理解出来たし、実際頼れる伝手など他にないのだから仕方がないと割り切れるだけ大人だったからだ。黒曜等級から鋼鉄等級への昇格スピードから、姉が選んだ相手が普通じゃないのも理解出来たし、姉の目は確かだと彼女は己を納得させることができたのだ。

 無論、自分と同様に手酷い陵辱を受けた嫁入り前の姉が、男に肌を許すことには些か以上に思うところはあったものの、それ以外対価となるものがないのも事実であり、代案が出せない以上、文句をつける資格はないことを、彼女は痛いほど理解していた。

 

 ただ、末っ子で甘やかされて育った三女は違う。

 蝶よ花よと育てられ、ある程度のワガママも許容されてきた彼女にとって、生活環境の激変は受け入れ難いものがあった。村一番の家に生まれた事を自慢にしていた彼女にとって、何もかも失った現状は耐え難いものだったからだ。

 まして、自身は小鬼に穢されて、婿を取るどころか嫁入りさえ危うい始末だ。見た目に反して気の強い彼女は惨めだと思ったし、自身がかわいそうだと哀れまれることにも我慢がならなかったのだ。

 

 そんな有様であったから、同居三日ほどで侍を受け容れて、少なくとも態度には出さなくなった次女はともかく、未だ三女は嫌悪感丸出しで、侍とは口もきかないのがデフォルトだった。

 

 ――――まあ、その身を穢された直後に、異性との同居なんて受け容れられるわけもないか……。

 

 侍は三女の気持ちも理解することができた。

 少なくとも呑み込んだ長女と次女が凄いのであって、けして三女が劣っているとは思わなかった。

 良くも悪くも彼女はまだ幼いのだ。

 

 ――――そんな幼い身で、小鬼共の邪な欲望と悪意を一身に受ければ、異性に対して嫌悪感が出るのも当然か。

 

 むしろ、辛うじてとはいえ、同居できていることが驚きである。

 同じ食卓にはつくし、口をきかない以外にはこれと言った嫌がらせもしてこないのだから、侍からすれば十分に許容範囲であった。三女が癇癪を起こして、出てけとか言われることも覚悟していただけに、ある意味拍子抜けであった。

 

 ――――時間が解決すると思って、いない期間を多目に設けたつもりだが、さて……。

 

 侍が殆ど休みなしに依頼を請けていたのは、そういう面も多々あった。

 いかにワーカホリックな部分があると言っても、だてに医術を修めていたわけではない彼は、休むことの重要さをよく理解しているのだから。

 

 「お帰りなさいませ、ご主人様」

 

 どうかいい方向に変化してますようにと願いながら中へと入る侍を、金色の髪をポニーテールにした美女が笑みを浮かべて出迎える。

 彼が特別に仕立てさせたメイド服を着ており、とても奴隷には見えない。若奥様か貴族の侍女と言っても、通用しそうであった。

 まあ、奴隷と言ってもピンキリなので、いるところには彼女のような奴隷もいるだろうが、それでも破格の扱いであることは間違いない。

 

 ――――どうにも、この呼び名だけは慣れないな

 

  「……ああ、ただいま」

 

 侍はそんなことを思いながら、言葉を返したのだった。




鬼鬼コソコソ話
『鬼斬り』の異名は、今のところ冒険者ギルド及び冒険者の中で広まっている異名です。
ただ、人喰鬼を瞬殺したというのは、現状では結構懐疑的に見られています。
侍は当初冒険者ギルドのシステムを誤解していたので、結構やらかしてます。
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