やはり俺の極道生活はまちがっている   作:生焼け肉

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女性の正体

 

 

八幡side

 

 

八幡「………なぁ、聞いていいか?」

 

「あら?どうかしたん?」

 

八幡「お前は確か、俺にお礼がしたいって言って俺を此処に連れてきたんだよな?」

 

「そうやけど?」

 

八幡「1つ言わせてもらうぞ?お前の財布大丈夫か?此処間違いなく高級料亭だろ。何の抵抗も無く入って注文した後だけどよ。」

 

 

あの後、俺は助けられたお礼という名目で女性にとあるお店に連れてこられたのだが、そのお店は高級料亭だったのだ。後からスマホでググって知った事だが。そんな店に普通に入ってしまった事に心配と不安ですぐに問いかけた。

 

 

「大丈夫やで。ウチ、このお店にはよう顔を出すから馴染みなんよ。だから心配要らんよ。」

 

八幡「なら良いんだが………」

 

「それよりも、さっきは助けてくれてありがとな。あの品の無い男連中ホンマにしつこくてな、振り切ろうにも3人おるから困ってたんよ。」

 

八幡「その事なんだが……」

 

「ん?」

 

八幡「お前、俺の助けなんて入らなかっただろ?その右手に持っている扇子、柄が無いのに疑問を持ったが、日光に当てたら鈍く光った。それは鉄扇だろ?それにお前の立ち回り方、何かの武道をやっているな?そうでなければ3人の男の前で下駄を履いた状態であんな動きは普通は出来ない。違うか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「君、凄いなぁ〜益々気に入ってしまったわ〜♪君の推測やけど、全部正解や。この扇子が鉄で作られているのも、私が武道をやっているのも全部大正解っ!流石は今ノリに乗ってる八十神会総代はんは人を見る目もケタ違いやなぁ〜。」

 

 

っ!!俺の正体を知ってる!?

 

 

八幡「………何故俺の正体を?俺の事を知っているようだが、俺はお前を知らん。」

 

「あっ、正解やったんや。聞いてみるもんやね。」

 

八幡「……まさか当てずっぽうで?」

 

「せや。だってこの辺りには10代20代で強い奴なんておらんもん。若頭の工藤はんから聞いとったんや。『千葉には粋の良い奴が居る。』ってな♪」

 

八幡「あの野郎、人の事そんな風に言うなよ。」

 

「じゃあ自己紹介させてもらうで。3代目神戸連合の直参赤桜会会長の娘の司馬未織いいます、よろしゅうな。」

 

八幡「自分の立場を言わねぇって事は、組には属してないって事か?」

 

未織「せやね。ウチのお父さんはそこんところはどうでもええ人やから。」

 

八幡「だが、お前から見ても俺は餌なんじゃないのか?価値は無いかも知れんが、千葉仁堂会の3次団体の組長だぞ?」

 

 

工藤が言っていたが、神戸の奴等の大半は過激派だ。コイツの親父が穏健派とも限らない。

 

 

未織「あぁ〜八幡ちゃんはそう捉えたんやね。心配せんでもええで。ウチ等は神戸連合の中では穏健派の方やから、千葉がどうこうとかそういうのはどうでもええんよ。ただ自分達の縄張りを守れればそれでええんや。」

 

八幡「……そうか。」

 

未織「信じてくれるん?八幡ちゃんはちょっと疑り深い人やと思ってたんやけど。」

 

八幡「お前の口から工藤の名前が出た時点でそれなりに信頼は出来る。アイツも今は過激派を監視している最中だ。その中で接触出来る直系なんて穏健派しか居ないだろうしな。」

 

未織「頭良えんやね、八幡ちゃんは♪」

 

八幡「……つかその八幡ちゃんってやめてくんない?普通に名字か名前でいい。」

 

未織「それはお断りや。ウチな、自分が気に入った人には名前プラスちゃん付けするようにしてるんよ。その人の事忘れへんように。」

 

八幡「お前の事をそう簡単に忘れられるかよ。」

 

未織「何で?」

 

八幡「はぁ?お前鏡見てないのかよ。誰かに美人って言われた事ねぇの?お前みたいな顔立ち整ってる奴、こっちだったら絶対振り向く奴居ると思うぞ。声かける奴もな。」

 

 

それとも何?関西の人ってイケイケな人じゃないとグッと来ないとか?だとしたら俺、関西人とは相性合わねぇよ。

 

 

未織「八幡ちゃん、ウチってそんなにええ顔しとる?自信持ってええの?」

 

八幡「いや、明らかに不細工ではないだろ。自信は持っても良いと思うぞ。」

 

未織「せやったら………」

 

 

すると司馬が俺に近寄って来て、膝に置いてある俺の手を擽るかのように手を重ねてきた。しかも腕にも抱き着いてきやがった。

 

 

未織「ウチ、八幡ちゃんの組に入りたいなぁ〜。」

 

八幡「はぁ?お前何言ってんの?褒められ過ぎて頭おかしくなった?わざわざ敵の組織に入るなんてお前ってもしかしておバカ?」

 

未織「失礼やね〜。ちゃんと考えた結果や。さっきも言ったけど、ウチ八幡ちゃんを気に入った。そして惚れた!だから八幡ちゃんの組に入りたいんよ。入れてくれへん?」

 

 

なんか混ざってる気がするんだけど?変なの1つ付け足されてなかった?

 

 

八幡「組に入る件だが、それは今決められない。俺以外の幹部の奴等とも話し合いをする。流石に神戸の息がかかっている奴をはいそうですかっで決められるわけ無いからな。」

 

未織「まぁ妥当な判断やね。」

 

八幡「そういうわけだ。ていうかいい加減離せ。」

 

未織「八幡ちゃんの腕、ホンマ逞しいなぁ〜。それに顔も男前や。益々ウチのタイプやわ〜♪それに抱き着いてもええやろ?八幡ちゃんもウチの柔らかいの当ててあげてるんやから。」

 

八幡「頼んでねぇよ。」

 

 

その後、注文した料理を出されて食事を済ませてから料亭を出た。金額は聞かないでくれ。

 

 

 

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