やはり俺の極道生活はまちがっている   作:生焼け肉

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京都の旅 ②

 

 

八幡side

 

 

ふぅ〜美味かった……いや本当に。流石は高級料亭、品のある料理に加えて盛り付けもオシャレだった。良い仕事してるわ。また来たくなってしまうが、流石に来る機会はもう来ないだろう。俺には縁遠い店だからな。

 

 

八幡「ご馳走になった、美味かった。」

 

未織「美味しく頂けたようなら何よりや。それとお礼ならせんでもええで。元を辿ればウチを助けてくれたお礼なんやから。」

 

八幡「そうだったな。そんじゃ俺も行かせ「ちょっと待って〜♪」……何だ?それより抱き着くな。」

 

 

コイツ、マジで何なんだ?店の中でもそうだったが、妙に距離が近い。

 

 

未織「八幡ちゃん、此処には何しに来てるん?」

 

八幡「修学旅行だ。そうでなけりゃ敵の本拠地に来るわけが無いだろう。俺だってこんな所、理由も無しに来たりしねぇよ。」

 

未織「そうだったんや〜!じゃあちょうどええな!」

 

八幡「?何が?」

 

未織「ウチが案内したるよ。京都のオススメや隠れスポットなんかも紹介したるわ。だから八幡ちゃん、着いてってええやろ?」

 

八幡「結構だ。それに今日は久しぶりに1人になれたんだ。そんな時間を潰されてたまるかよ。」

 

未織「ええやないの〜!ウチも八幡ちゃんの色んな事、知りたいし〜♪ウチの色んな事、八幡ちゃんにも教えてあげられるんよ?」

 

 

司馬はそう言うと、着物を少し着崩して胸元を強調させてきた。しかも抱き着きながらやっているせいからか、腕に胸が当たる。

 

 

八幡「……いや、間に合ってるから。知らない土地は自分で探検するから楽しいんだろ。」

 

未織「じゃあ何も言わへん。言わないまま八幡ちゃんに着いて行くから!」

 

八幡「俺と別れるという選択肢は無いのかお前の頭の中には。」

 

未織「うん、あらへんよ♪」

 

 

ーーー八坂神社ーーー

 

 

八幡「立派なもんだなぁ………」

 

未織「八坂神社はな、前は【祇園社】【祇園神社】なんて呼ばれとったんや。そして八幡ちゃんも知ってると思うけど、四神の神様で東の地を守護している青龍さんがおる神社なんやで。縁結びと美容にも効果があるって有名なんよ。」

 

八幡「ほう……流石によく知ってるな。」

 

未織「それにしても、縁結びやって!まるでウチと八幡ちゃんの事を言ってるみたいに思わへん?今日あの場所でナンパされとったんも運命の出会いが待ってるって神様のお告げやったんかもしれんな♪」

 

八幡「調子の良い奴だな。あんなの俺が偶々居合わせただけだろ、俺じゃなくてもお前が1人で助かってただろうが。」

 

未織「八幡ちゃんはホンマ色気が無いなぁ……少しくらいは乗ってくれてもええんちゃうの?」

 

八幡「生憎だが、俺にはそのノリが分からないんでな。それに乗るつもりもねぇし。」

 

未織「そんなところも好きやけどな〜♪八幡ちゃんってばクールで落ち着いとるし、ドッシリしとるから余計に凛々しく見えるんやで?この地方では絶対に見ないタイプやから。」

 

 

いやいや、絶対に見ないは無いだろ。少しくらいは存在するだろ。

 

 

未織「そういえば八幡ちゃんって刺青彫ってあるん?もしかして龍が彫ってあったり!?」

 

八幡「いや、龍ではない。俺の背中には麒麟が彫ってある。麒麟は確か、四神の中で1番強いんだったか?」

 

未織「せやね。麒麟さんは中央を守ってるから1番強い言うてもおかしないな。でも八幡ちゃんもええもん背負うとるんやね。」

 

八幡「龍はありきたり過ぎると思ったからな。なら龍じゃない何かにしようと思って相談したら、麒麟になったってわけだ。」

 

未織「そうなんやね〜。」

 

八幡「………お前、マジで離れる気は無さそうだな。ずっと俺の腕に抱き着きやがって。」

 

未織「言うたやろ?八幡ちゃんの事が気に入ったって。この辺りの八幡ちゃんくらいの人はな、言う事は大きくても度胸があらへん。言ったところで終いや。八幡ちゃんのようなタイプはホンマに見つけようとしてもおらんねんで?」

 

 

さっきのもそれが入っているのか。だったら理由は頷けるが、言葉足らずにも程があるだろ。

 

 

pipipi…pipipi…

 

 

ーーー発信先 時崎 狂三ーーー

 

 

未織「電話、出えへんの?」

 

八幡「………あまり出たくはないが、出るしか無さそうだ。ていうか出ないと厄介な事になると思うしな。はぁ………もしもし。」

 

狂三『こんにちは八幡さん、京都の旅はいかがお過ごしですか?楽しめておられますか?』

 

八幡「今はそれなりにだな。お前はどうだ?」

 

狂三『八幡さん、それは本気で聞いておりますの?私が八幡さんと居ない状況でこの旅行を楽しめるもお思いですの?』

 

 

いや楽しめよ、俺が居なくても楽しむ事くらいは出来るだろ。

 

 

狂三『それよりも八幡さん、八幡さんは今何処で何をしていらっしゃいますの?私も今からそちらに向かおうと思っているのですが、よろしくて?』

 

八幡「何で俺の所に来る?」

 

狂三『良いではありませんの、良いではありませんの!それに八幡さん、随分と手を出すのが早いんですのね。早速お1人、誑し込んだのですか?』

 

 

………何だろう、後ろを振り向いてはいけない気がするが、振り向かないといけない気もする。

 

 

俺は勇気を持って後ろを振り向いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこにはニコニコ笑顔を浮かべながら片手に携帯を耳にあてがっている狂三が立っていた。でも笑顔が全く笑っていなかった………しかも後ろに何故か時計の形をした歯車と銃が見えるんだけど、気のせい?

 

 

 





ついにバレた八幡!さぁどうする!?
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