やはり俺の極道生活はまちがっている   作:生焼け肉

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京都の旅 ④

 

 

八幡side

 

 

ーーー伏見稲荷大社ーーー

 

 

狂三「着きましたわね。」

 

八幡「思ったよりもすぐだったな。」

 

未織「階段ゆうても、稲荷大社の階段はそこまで多くはあらへん。それよりも多いんは千本鳥居やからな。八幡ちゃんは本殿のお参りと千本鳥居が目当てやったんやろ?」

 

八幡「あぁ。」

 

 

こういう場所で1度お参りした方が良さそうだしな。普段は千葉の神社でしかそういう事しないから、違う場所でもやってみたい。

 

 

八幡「さて、そんじゃあ行く「比企谷っ!」か……誰が俺の事呼んだか?」

 

狂三「八幡さん、あちらを。」

 

 

俺は狂三が指差す方向に視線を向けると、そこには葉山が居た。奥の方ではいつも教室でつるんでいる面子も居た。

 

 

八幡「よう葉山、楽しんでるか?」

 

葉山「楽しめるわけないじゃないか。戸部が今日の夜、姫菜に告白するって決めてしまったんだ!しかも鹿苑寺の竹林だって場所まで決めていたんだ!比企谷、助けると思って力を貸してほしいんだ!」

 

 

コイツはまたか……これで3度目だ。3度言わないと分からないのか?仏の顔も3度までって諺を知らないのかね?流石にムカついてるんだけど。

 

 

八幡「……前にも言ったが、俺はお前に協力するつもりは無い。それに何がそんなに嫌なんだ?別に良いだろ、誰が誰に告白しようが、それを応援してやるってのが友としてやってやる事なんじゃねぇのか?まぁ昨日まではその逆をしようとしていたようだがな。」

 

葉山「そんな事はもういいじゃないか!比企谷頼むっ!戸部をせっと「断る。」っ!?な、何でっ!?」

 

八幡「今言ったよな?俺は協力するつもりはない。んな下らねぇ事で俺を巻き込むな。それとお前よ、俺と雪乃に何か言う事はねぇのかよ?」

 

葉山「な、何の事だい?」

 

八幡「ほう、シラを切るのか?なら説明してやるよ。昨日の晩、お前と俺が話したろ?その後に雪乃にも依頼の話をしたそうだな?しかもその内容が俺と正反対だったみたいだが?これはどういう事か説明してくれ。」

 

葉山「あ、あれは……君が受けてくれなかったからだ!雪乃ちゃんなら、成功例を探して出してくれると思ったからだ!」

 

八幡「ほう………まぁそういう事にしといてやる。兎に角だ、お前の相談事とやらはお断りだ。やるんだったらお前の友達にでも、その告白するされるの2人以外の奴に頼むんだな。行くぞお前等。」

 

 

しつけぇ奴だ。お参りには『もう2度と葉山が依頼や相談事を持ってきませんように。』にするか。

 

 

ーーー千本鳥居ーーー

 

 

未織「八幡ちゃん、あの人何なん?」

 

八幡「あぁ、お前は気にしなくて良い。寧ろ気にしない方が良い。人に面倒ごとを押し付けて来る厄介なリア充野郎とでも思ってくれ。」

 

狂三「私はその事情を聞いておりませんので詳しくは知りませんが、八幡さんの口ぶりから察するに、これが1度目ではないようですわね。」

 

八幡「あぁ。やれ『告白の手伝いをして欲しい。』だの、やれ『告白を阻止するのを手伝って欲しい。』だのと、めちゃくちゃ言ってきやがる。俺を極道ではなく何でも屋だって勘違いしてんのか?」

 

未織「んん〜……要するに面倒くさい人って事でええのかな?」

 

八幡「面倒くさいの前に“超”が付くけどな。」

 

狂三「お2人もその辺にしておいた方がよろしいですわよ?折角の良い景色が台無しになってしまいますわ。それにしても、不思議な景色ですわね。」

 

 

狂三の言う通り、良い景色が続いている。鳥居の先が赤しか見えない。だがそれもまた良い。鳥居の上にある木々も秋の季節に合わせて赤や橙、黄色が鳥居から見え隠れしながら、存在感を表している。

 

 

狂三「八幡さん、これが終わったら次は何処に向かわれますの?」

 

八幡「決めてない。後はのんびり散策するだけにしようと思っていた。」

 

狂三「ではそろそろお昼にいたしませんか?もう良い時間帯ですし、お腹も空く頃合いですわ。」

 

未織「京都でお腹が空いたと言ったら、もうあそこしかあらへんな〜。」

 

八幡「?良い店でもあるのか?」

 

未織「あるで。ウチに着いてきて。」

 

 

ーーー錦市場ーーー

 

 

………確かに店は並んでいる。けどよ、此処って出店ばっかじゃん。しかも食べ歩き系の。俺らが言ってるのはそういう店じゃねぇんだよなぁ………

 

 

八幡「司馬、店は店でも俺らが探しているのは普通の飲食店なんだが?」

 

未織「そんなん分かってるって〜。ウチが今から連れてく所がそうやから。此処は錦市場いうてな、『京の台所』ちゅう渾名も付いとるんよ。お土産は勿論やけど、京野菜や京漬物、魚介や惣菜にスイーツと何でも揃ってるんやで。今から行くお店に行って足りなかったら、此処で買って食べて歩けば、観光した気分にもなるやろ?」

 

 

おぉ……確かに。それなら歩きながらでもこの辺りを満喫出来る。今から行く店があまり高いお店で無い事を祈ろう。けど心配だ、普通の金銭感覚とは違うからな、コイツの場合。

 

 

ーーー鰻屋ーーー

 

 

八幡「……お前、日頃からこういうのばっか食ってたりしてねぇよな?」

 

未織「それは無いって。ウチだって日々健康に気を付けとるよ。此処はウチの中でもお気に入りの所。此処の鰻屋さん、すっごい美味しいんやで〜♪早速入ろうや〜!」

 

 

その前に1つだけ。この店、メッチャ高かったりしないよな?

 

 

 

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