やはり俺の極道生活はまちがっている   作:生焼け肉

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準備と告白の意思

 

 

八幡side

 

 

俺と狂三は1度、司馬と煉獄さんと別れていま宿泊しているホテルへと向かっている。そして色々と準備もしたいしな。今持ち合わせている金で、この辺りで目立たないような格好の服を見繕う必要がある。煉獄さんは………あのままでいいだろうな、変えるような人でも無いだろうし。

 

防弾チョッキとかがあれば便利なんだが、こんな所にそんな物を扱っているような店はまず無いだろう。そんなのがあったら物騒過ぎるしな。やっぱ素手で行くしか無いだろう。隠し持てるとしてもナイフや拳銃くらいだが、俺は使った事が無いから持っていくのは止めておこう。持っていく方が危険かもしれないだろうしな。

 

 

狂三「それで八幡さん、私達は何を準備致しましょうか?」

 

八幡「狂三、まさかとは思うが着いて来る、なんて言わないだろうな?」

 

狂三「はい、私も八幡さんに着いて行きますわ。」

 

 

やっぱりその気だったか……だがダメだ、流石に連れて行けない。この状況で連れて行っても、コイツ1人で身を守れるという保証が無い。

 

 

八幡「ダメだ、許可出来ない。」

 

狂三「っ!な、何故ですの?」

 

八幡「狂三、今回は危険過ぎる。敵の本拠地に裸で乗り込むようなものだ。そんな危険を部下であるお前にやらせるわけにはいかない。お前はホテルに残って先生に事情を説明してくれ。」

 

狂三「でしたらそれは、事前にやっておけば!」

 

八幡「いや、そうしたら教師は出入口を塞ぎにかかるだろう。そうなったらホテルから出るのに時間が掛かり過ぎる。言うのは俺が居ないとバレた時しかない。だからお前はホテルに残ってくれ。これはお前にしか頼めない事だ、頼む。」

 

狂三「………分かりましたわ、教師が騒いでいたら私が説明いたしますわ。」

 

八幡「あぁ、頼む。じゃあ俺も服装とか選ばねぇとな、なるべく生地の固いものが好ましい。スーツが1番手っ取り早いんだが、この辺りには売ってなさそうだな。仕方ない、普通の店で見繕うか。」

 

狂三「八幡さん………これだけは約束してください、生きて帰って来ると。」

 

八幡「……あぁ、約束する。必ず生きて帰る。だからそんな顔すんなよ。」

 

 

済まない、狂三………今回ばかりはその約束、果たせるかどうか分からない。敵の数は100かそれ以上。こっちはたったの2人。勝つのが目的ではないが、その数を相手に生きて帰るのは流石に俺でも出来る自信が無い。ふっ………出来るかどうか分からない約束はするものじゃねぇな。

 

 

ーーーホテル・宿泊部屋ーーー

 

 

一足早く部屋に戻った俺は、すぐに出られるように準備をする。荷物やお土産はもう全部鞄の中に入れておく。此処に帰ってこられる保証は無いから、俺の分はもう片付けておいた方が良いだろう。

 

 

八幡「死にに行くわけじゃねぇのにな……ったく、これじゃ死にに行く前準備みてぇだ。」

 

 

俺はこの時間が早く過ぎれば良いとさえ思っている。一刻も早くカナエとしのぶを助けに行きたい、安心させてやりたい、そう思っている。だから今こうして座っている時間すらも惜しい。

 

もう飯を食ったら、すぐに準備して外に出よう。その頃には煉獄さんも居るだろうからな。

 

 

ーーー数時間後ーーー

 

 

全生徒が帰ってきて夕食も終わった頃、俺は急いで外に出る準備をする。兎に角部屋には急いで帰って身支度を整えている最中だ。

 

 

戸部「やべぇよ、緊張してきた~!やべぇ~やべぇ~よぉ~!」

 

大岡「大丈夫だ。」

 

大和「戸部も彼女持ちかぁ………俺と遊ばなくなるんだろうなぁ。」

 

戸部「そんな事ねぇから!………っ!!あぁ〜やべぇ緊張するよぉ〜!」

 

大岡「大丈夫だって。」

 

 

………そういや今日の夜に告白するって葉山が言ってたような……まぁそんな事はどうでもいい。

 

 

葉山「なぁ、戸部……」

 

戸部「っ!なになに隼人君?俺今ケッコーテンパってるんだけど?」

 

葉山「いや………何でもない。」

 

戸部「何だよぉ〜!?」

 

葉山「頑張れって言おうと思ったけど、顔見たら言う気が失せた。」

 

戸部「酷くねっ!?あぁ〜でもなんか、緊張解けてきたわ〜。」

 

 

葉山の奴、どうやら告白を阻止するのは失敗に終わったみたいだな。まぁ俺にはあいつの立場がどうなろうと知った事ではない。

 

 

戸部「あれ?比企谷君もどっか行くん?もしかして俺と同じで告白?」

 

八幡「お前と同じにすんな、ただの野暮用だ。」

 

戸部「比企谷君辛辣だべ〜!」

 

八幡「……そんじゃ俺は先に行かせてもらう。戸部、頑張らないように頑張れよ。」

 

戸部「意味分かんねぇべ!」

 

八幡「頑張ろうとするなって事だよ。力抜けってんだよ、考え過ぎなんだよオメェは。」

 

 

………はぁ、しゃあねぇ。

 

 

八幡「お前はこの告白、どう思ってる?成功すると思ってるのか?」

 

戸部「え?そりゃあ………」

 

八幡「分かんねぇよな……そりゃそうだ、俺だって分かんねぇよ。けどもしもだ、お前の意中の相手が『今は誰とも付き合う気はない。』そう言ったらお前はどうする?」

 

戸部「お、俺は………告白すると思う。断られてもその事実を知られるからっ!」

 

 

ほう………芯は通ってるんだな。

 

 

八幡「今のその思い、忘れんなよ。告白なんて失敗する前提でやる方がダメージは少ないもんだ。成功する前提の告白なんざ、何処にも存在しねぇよ。お前のさっきの答えなら、振られてもお前なら大丈夫だろう。んじゃ、頑張れよ………あっ、間違えた。頑張るなよ。」

 

戸部「言ってる事ヤバいっしょ!!けど、サンキュー比企谷君!!」

 

 

………俺も飛んだお人好しだな。

 

 

扉を開けて廊下に出たら、葉山が壁に背を預けていた。どうやら聞いていたようだ。

 

 

八幡「お前がどうしようと、何をしようと勝手だが、アイツの意思は変わらねぇ。それどころか、かなり意志は固いみたいだぞ。阻止しようと動いていたみたいだが、その行為はアイツのやろうとしている事の妨げと冒涜だ。最初からアイツの告白を協力する気がねぇのなら、無関係の奴を巻き込むんじゃねぇ。俺や雪乃からしてみれば、振り回されて良い迷惑だ。」

 

葉山「………」

 

 

俺は葉山にそう言い残してその場を去った。馬鹿な事したせいで時間食っちまった!早く外に出て車に乗んねぇと!!

 

 

 

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