やはり俺の極道生活はまちがっている   作:生焼け肉

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突然の吉報

 

 

八幡side

 

 

ホテルを出てすぐに、司馬から手配された車に乗り込んだ。車の中には既に煉獄さんが運転席に乗って待っていた。俺は遅れた事を謝ったが、煉獄さんは気にしていないようだった。そして今は童満会の事務所へと向かっている最中だった。

 

 

煉獄「それで比企谷少年、君はどこまでこの事件を把握しているのだ!?」

 

八幡「俺は母から電話で聞いただけですが、胡蝶病院が血の海になっていた状態でカナエ……胡蝶組長と若頭のしのぶが連れ去られた。構成員もかなりの数を殺されただけでなく、一般人も巻き込んだ大量殺人。本部はこの事を知るも、本部扱いにして俺達本部以外の組織は千葉から出る事も救出に向かうのも禁止されている。ってところですね。」

 

煉獄「うむっ!!俺が聞いた内容と比較しようと思ったが、相違する点は無かったから間違いでは無いだろうっ!!君を信じる事にしようっ!!流石は俺の継子だなっ!!」

 

 

継子伝々は関係無いと思うが、信じてくれたのならそれで構わない………ん?司馬から?

 

 

童満会と赤座鬼組の情報だ。

 

 

八幡「煉獄さん、敵組織の情報が届きました。童満会、神戸連合の3次団体で会長は童満琢磨という男です。構成員は300人前後で組の特徴は………教団みたいです。武闘派の組らしいですが、コイツ等の特徴は『喧嘩』ではなく、『殺し』で目的を遂行するスタイルみたいです。恐らく今回の大量殺人もこの組の仕業だと思います。」

 

煉獄「………」

 

八幡「続けます。赤座鬼組も童満会と同じ3次団体で組長は赤座鬼狛治という奴です。構成員も同じくらいの300人くらいで特徴は極道らしいヤクザのような格好をしているようです。スタイルはステゴロだけみたいです。今のヤクザにしては古風的なスタイルみたいです。」

 

 

煉獄「ふむ、成る程!!どちらも攻めて落とすのは無理だな!!構成員がそれ程の数が居るのであれば、こちらは無力化して進むしか手が無いな!!」

 

八幡「それ赤座鬼組はいいとしても、問題は童満会です。連中は銃を真っ昼間でも平気で使う連中です。殺しなんて容易にこなすでしょう。こっちも人数をもっと揃えたいところですが、応援を呼べないこの状況じゃあ仲間を集めるのは絶望的ですね。」

 

煉獄「形勢が不利なのは元々承知の上だっ!!それに俺は本部からの命令を無視して此処にいる!!仲間を守れなくては、この煉獄の名が廃るっ!!」

 

 

pipipi…pipipi…piッ!

 

 

八幡「はい、比企谷です。」

 

???『親父殿の息子、八幡でござるか?拙僧は夜忍一派頭目の闇烏だ。』

 

八幡「闇烏の叔父貴?どうかしたんですか?」

 

闇烏『うむ、先日の幹部会での話は聞いていると思われるが、救出に向かえないのは残念に思っているでござる。』

 

八幡「………今はそう思ってくれているだけで充分です。じい……会長の言った事ですから。」

 

闇烏『そう言ってくれると肩の荷が軽くなる。さて、本題に入らせてもらうでござる。貴殿は今、京都に居るようだ。違いないか?』

 

 

この人、何で知ってるんだ?

 

 

八幡「はい。今俺は修学旅行中です。ですが昼頃に比企谷組組長代理の母から連絡を受けて、今胡蝶組組長と若頭の救出に向かっています。」

 

闇烏『胡蝶組若頭補佐の煉獄杏寿郎と共に、でござろう?』

 

八幡「……はい。」

 

闇烏『それだけでは人手が足りまい。そこでだ、今拙僧の組員でその近辺に常駐している者達をお主に一時的に貸そう。大体……40〜50人といったところでござる。拙僧の組員は隠密・暗殺・狙撃に特化した一派。お主の役に立てるだろう。今向かっている場所は何処だ?』

 

八幡「………童満会の事務所です。そこから攻めていこうと思っています。」

 

闇烏『あい分かった。ならば20〜30人をもう1つの赤座鬼組の事務所へと向かわせる。残りの人数をお主に預けよう。好きに使うと良い。』

 

 

こんな所でとんでもないくらいの助っ人だ。まさか50人も来てくれるなんてな………だが、

 

 

八幡「闇烏の叔父貴、俺は人の組員を無駄死にさせるような真似はしたくありません。その中で反対する人が居たら向かわせるのをやめさせてあげてください。俺は命を懸けて助けに行きますが、その人達にはそんな真似はさせたくない。」

 

闇烏『その心配は要らぬ。我々は影に生きるもの達、死など恐れぬ。予め仲間には声を掛けてある。全員、お主の矛となり、盾となるべく戦うだろう。使ってやってくれ。』

 

八幡「………分かりました。ではありがたく叔父貴の構成員50名、お借りします。」

 

闇烏『うむっ、吉報を待っている。』

 

 

最後にそう言い残すと電話は切れた。

 

 

八幡「煉獄さん、こっちの状況が変わりました。夜忍一派の組員50名が助太刀してくれる事になりました。25名は赤座鬼組の事務所に、残りの半分は俺等と同じ童満会に集合する事になっています。」

 

煉獄「そうかっ!!了解した!!これで少しはこちらに風向きが変わったな!!この先は殺し合いになる戦いだ、覚悟は良いか?比企谷少年!!?」

 

八幡「とっくに準備は出来てますよ。」

 

 

叩き潰す準備も……死ぬ準備も、両方ね。

 

 

 

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