やはり俺の極道生活はまちがっている   作:生焼け肉

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事後処理と不安

 

 

工藤side

 

 

驚いたわ。ほぼ全滅とはいえ、まさかたった30人が次期直参組織と互角どころか、それ以上とはのう……それに、比企谷、アイツは童満会の会長を1人で倒す程の腕みたいやけど、実際はどんなやろなぁ?

 

 

「親父、この奥に童満会の会長が。」

 

工藤「そうか。ほな入ろか。」

 

 

何で扉がこないバラバラのゴチャゴチャになっとんねん?何使うたんや?………おいおい固定銃器かいな、えらいモン使うたもんやな……そしてあそこにぶっ倒れてんのが、童満みたいやな。

 

 

工藤「おい、いつまで寝てんのやおのれは?早よ起きんかい、この寝坊助が。」

 

童満「ぐあっ!あぁぁぁ……な、何を……っ!!?く、工藤の……お頭っ!!」

 

工藤「お前、随分な目に遭ったようやな?」

 

童満「お、お頭っ!!聞いてください!!比企谷とかいうガキが、突然この組にカチコミを「黙りや。」入れ……え?」

 

工藤「おどれ、俺が何も知らんと思ってんのかいな?こっちは全部知っとんや!!お前と赤座鬼組が協力して千葉の胡蝶組を襲った事くらいのぉっ!!挙げ句の果てには堅気にまで手を出しやがりおって………3代目の言葉、忘れたとは言わせんぞ?」

 

童満「ひ、ひぃっ!!ま、待ってください!!俺は命令されただけんです!!椎橋の親父から『胡蝶組のこの2人を攫え。』って言われただけなんです!!」

 

工藤「ほう………それで堅気にも手を出したと?」

 

童満「っ!?」

 

工藤「おうお前等、コイツ取り押さえて穴倉に入れとけや。ただし殺すんやないぞ。コイツが死にたいと思うくらい苦しい思いさせたれや。手加減はせんでええ、本気でやれや。」

 

『へい!』

 

童満「ま、待って!!待ってください!!お頭っ!!お頭ああぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

3代目の意向に歯向かった奴に容赦はせん。それが敵でも、仲間でも、身内でもや。たとえ泣いて命乞いをしようとも絶対に許さへん。

 

 

「親父、死体は全部運び終わりました。これから清掃に移りますが、1つよろしいですか?」

 

工藤「ん?何や?」

 

「親父はどうして、あの比企谷とかいう奴に拘るんです?俺にはよう分からんのです。」

 

工藤「せやな………アイツは普通の奴とは【格】がちゃう。一目見た時からそう思うとった。俺が五分の盃を交わしたいと思う程にのう。」

 

「っ!!?親父が!?」

 

工藤「あぁ。比企谷にはそんぐらいの【格】があったんや。今のアイツは3次団体で収まっとるけど、俺からしてみれば、力を持て余し過ぎとるわ。俺ぐらいの立場になってもおかしないと思うで、俺は。」

 

 

(親父が他人をこんなに褒めるなんて今までに1度も無かった………親父と同じでとんでもない奴みたいやな、比企谷は。)

 

 

工藤「聞きたい事っちゅうんはそれだけか?ならお前も作業に戻りや。」

 

「あっ、もう1つあるんです!さっき親父が電話しとったホテルなんですけど、『アルファ』何てホテル、この京都にありましたっけ?俺、京都は長い方なんですけど、そんな名前のホテル聞いた事が無いんですわ。」

 

 

ほほう……コイツ案外ええ勘しとるやないかい。

 

 

工藤「お前ええ質問したのう!せや、『アルファ』何てホテルはこの京都には存在せぇへん!ホテルは、やけどな。」

 

「?」

 

工藤「だってそんホテル………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラブホやもん。」ニヤニヤ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

工藤sideout

 

八幡side

 

 

あの野郎ぉ……俺らをハメやがったなっ!!何がホテルを予約しておいたからだ!!ラブホじゃねぇか!!しかも料金1番高い所にしたって運転手が言ってたけど、こんな無駄な事に金使ってんじゃねぇよ!!何で普通のホテルにしなかったんだよ!?

 

あの2人だって見ろよ!!

 

 

カナエ「………/////」

 

しのぶ「………/////」

 

 

顔真っ赤だぞっ!!しかも気まずいし………やる事も無いし、やりたい事も無い。あっ、そういえば2人って飯とかどうしてたんだ?

 

 

八幡「あぁ〜……腹減ってないか?飯とか食ってたのか?」

 

しのぶ「え、えぇ……最低限の食事は。」

 

八幡「そうか……じゃあ俺、なんか適当に買ってくる。一応財布は持ってきておいたからな。コンビニだから弁当になっちまうけどな。なんか食いたいモンとかとかあるか?」

 

 

よし、何とかこの気まずい空間からは脱出できそうだ!このままいけば万々歳だ!

 

 

しのぶ「………」

 

カナエ「………」

 

 

すると2人は無言で立ち上がり、俺の所に寄ってきた。そして何を思ったのかは知らんが、突然俺の腕に抱き着いてきた。

 

 

カナエ「八幡さん。情けない話になっちゃうけど、今私達を2人にしないで。一緒に居て。」ウルウル

 

しのぶ「この2日間、ずっと緊張しっぱなしで不安だったの。そこに八幡が助けに来てくれた。八幡が居るおかげで、凄く安心しているの。だから………離れないで。私達を不安にさせないで。」ウルウル

 

八幡「………」

 

 

こりゃ………行くのは無理そうだな。

 

 

八幡「………済まない、お前等の気持ちを考えてなかった。今日はこの部屋からは出ないようにする。何かないか、少し探してみるか。」

 

 

俺は少しだけこの部屋を探索した。そしたら無料サービスメニューというものがあって、その中から好きな物と2人の希望するメニューを選んで待つ事にした。こんなサービスもあるとは驚きだ、初めて工藤にこのホテルを選んだ事に感謝しようと思った。

 

 

 

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