やはり俺の極道生活はまちがっている   作:生焼け肉

127 / 321
京都の旅 ⑥

 

 

八幡side

 

 

カナエ「やっぱり良い景色ねぇ〜♪この景色を見ながらお茶と八橋を摘むのは最高ねっ!」

 

しのぶ「えぇ、そうね。あむっ………うん、こっちのお饅頭も美味しいわ。八幡もどう?」

 

八幡「あぁ、なら貰おう。貰うだけじゃ悪いから俺の団子も1つやる。」

 

カナエ「あら、物々交換?じゃあ私のもあげるからしのぶと八幡さんのも1つずつ分けて〜!」

 

 

俺達は現在、金閣寺に訪れていて近くにあった休憩処である不動釜・茶所にで抹茶と和菓子を嗜み、金閣寺を見ながら足を休めている。しっかし本当に金ピカだ……金箔幾つ使ってんだろう、アレ。

 

 

店員「お客様、もしよろしければこちらもどうぞ。サービスで御座います。」

 

カナエ「あら、良いんですか?」

 

店員「はい、よろしければ。」

 

カナエ「ありがたくいただきます、ご親切にありがとうございます♪」

 

 

店員の人が持ってきてくれたのは金粉のついた羊羹だ………けどこの店員、さっきもこんな風に和菓子を用意してくれたんだよな。奥で作ってる人もなんか嬉しそうに作ってるし。それもその筈だ、今この休憩場所は幾つか座る所があるんだが、全部埋まっているのだ。しかも並ぶ行列まで出来ている。何があったのかは想像つくだろう?

 

 

カナエ「じゃあ3人で分けましょう♪じゃあ早速、いただきま〜す。あむっ………」

 

しのぶ「どう?」

 

カナエ「んんぅ〜美味しいわ〜♪やっぱり日本特有の控えめな甘さが良いわね〜。海外のだとこんな風にはならないから、やっぱり日本のお菓子も海外には負けてないわね〜♪」ポワポワ-

 

 

まぁこれのせいだろう。カナエの発するこのとてつもないホワホワ……いや、ポワポワオーラが人を呼ぶのだろう。チラチラと見てくる男の観光客だっているしな。

 

 

八幡「ならこれも食べるか?」

 

カナエ「ううん、いいのいいの!皆で分け合って食べるから美味しいんだもの♪」

 

しのぶ「……本当に美味しいわ、良い仕事をしているわね。私も家でお饅頭とかどら焼きをよく作るけど、こんな上品な味にはならないわ。」

 

八幡「お前、菓子作りも出来るのか?」

 

しのぶ「薬の研究と一緒で何と何を混ぜたら甘くなったりしょっぱくなったり苦くなったりって分かってくるから、気分転換程度にやってるわ。始めたきっかけは面白半分だったけど、今ではちょっとした趣味ね。」

 

 

大したもんだな………俺は簡単な料理くらいだから、菓子作りなんて無理だ。レシピを見ながらやるんだったら出来るとは思うが。

 

 

カナエ「だからね、しのぶの作るお菓子は美味しいって院内とか屋敷内では凄く評判だったのよ〜♪そういうコンクールに出してみたらって勧めたんだけど、『品評会に出す為に作ってるわけじゃない。』って怒られちゃったのよね〜。」

 

しのぶ「当たり前じゃない。私が作ってるお菓子は屋敷を除くとだけど、最低限患者さんに悪影響を及ぼさない程度に栄養とかを考えて作った物なんだから。市販のだったら糖分だとかで問題があるかもしれないから、私が作ってるの。後は………楽しいからっていうのと、喜ぶ顔が見られるっていうのもあるけど。」

 

カナエ「見て八幡さん、しのぶが可愛いわっ!そして偉いわっ!」

 

しのぶ「ちょ、姉さん!」

 

 

患者の事を思いやる気持ちを打ち明けたしのぶに対し、カナエはしのぶに抱き着いた。けどそんな細かいところまで気にして作っているのか………なんか凄ぇな、俺には真似出来ない。流石は医者だな。

 

 

八幡「……今度、俺にも作ってくれよ。食べてみたくなった。材料とかの費用は俺が持つからよ。」

 

しのぶ「っ!そ、そう?なら1日付き合ってもらうわよ?買い出しから作業まで。」

 

八幡「俺も作業するのか?簡単なので頼むぞ?」

 

しのぶ「説明した後で全部やらせてあげるわ。」

 

八幡「……出来るのか、俺に?」

 

しのぶ「最初から出来るわけないじゃない。私だって失敗だらけだったわよ。何度もそれを繰り返したから出来るようになったんだから。」

 

八幡「……お手柔らかに頼みます。」

 

しのぶ「ふふっ、分かったわ♪」

 

 

しのぶ(やったわ!これで八幡と一緒に………っ!?違うわよ!ただ八幡に作り方を教えるだけよ!決して一緒にお出かけしたり、一緒にお菓子を作ったり、作ったお菓子を食べながら過ごしたいなんて思ってないわっ!!)

 

 

カナエ「むぅ〜……しのぶったらズルいわ!私は八幡さんにお料理を教えてあげるんだから!ね、いいでしょ〜八幡さん?」

 

八幡「時間が出来たらな、落ち着いてからまた相談する事にする。」

 

カナエ「は〜い♪」

 

 

ーーーバス内ーーー

 

 

カナエ「そういえば八幡さん、修学旅行なのだけど、荷物は大丈夫なの?」

 

八幡「あぁ、狂三に頼んである。帰ったら色々と説明しないとな。」

 

カナエ「明日も神戸連合の本部で話し合いがあるものね。何だか急な展開になってきたわね。」

 

しのぶ「姉さん、この後はどうなるの?」

 

カナエ「………分からないわ。神戸の若頭の工藤さんは現会長は千葉に攻め込む気は無いって言っていたみたいだけど、それが本当かどうかは行ってみないと分からない。もしかしたらその攻める気が無いって言ったのは上部だけかもしれないから。」

 

しのぶ「………八幡は?」

 

八幡「俺もカナエに同感だ。それに今回の件と言い、不確定要素が多い。あちらさんに確認した方が早いだろう。どちらにせよ明日だな。」

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。