やはり俺の極道生活はまちがっている   作:生焼け肉

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協力関係の先駆け

 

八幡side

 

 

ーーー比企谷家ーーー

 

八幡「それで話って?幹部会での事か?」

 

八千代「その事じゃないわ。けどごめんなさい、貴方の事を考えずにあんな突っ走っちゃって。いきなり直系なんて言われても困るわよね。」

 

八幡「まぁな。別にもう気にしてないから母ちゃんも気にしなくていい。それで?」

 

八千代「えぇ………カナエの組の事よ。アンタも幹部会に居たから聞いたと思うけど、胡蝶組は解散。けどその後の事よ。カナエとしのぶ、そしてカナヲちゃんはどうも八幡の組に入りたいらしいのよ。それに……えっと、《九柱隊》だったかしら?その人達も『組長が行くのなら。』って言い出してね、私の組に吸収しようと思ってたんだけど、彼女達がアンタん所が良いって。それで八幡、アンタどうする?」

 

八幡「………カナエ達が入ったとしても、俺は直系団体にはならねぇぞ。」

 

八千代「それは分かってるわよ。私だってあんな言葉を聞いて何も思わない程バカではないわ。カナエはね、1番下っ端でも良いからアンタの組が良いんですって。その気持ち、汲んでやりなさい。」

 

八幡「………」

 

 

俺の組がいいって、マジ?もっとよく考えて欲しいって思うが、色々考えた結果なんだろうなぁ………

 

 

八幡「………分かった、一応俺からOKだって伝えておく事にする。他に何があるか?」

 

八千代「ううん、特にないわ。」

 

八幡「そうか。そしたら俺から聞きたい事があるんだが、いいか?」

 

八千代「えぇ、いいわよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「何でコイツをウチに上げてんの?」

 

夜架「あら八幡さん、自分の妻をコイツ呼ばわりは感心致しませんよ?」

 

八幡「お前は1回黙っとれ。んで母ちゃん、一体どういう事なのか、説明してくれ。」

 

 

どうして神戸連合の直参組の若頭がこんな所にいる?おかしいだろうが。

 

 

八千代「実を言うとこの子、自分から家を出てきたらしいのよ。」

 

八幡「はぁ?」

 

八千代「これには「お義母様、ここからは私がご説明させて頂きます。これは夫婦の関係でもありますので。」そう?なら任せるけど。」

 

八幡「おい、母ちゃんはなんか流れに乗ってるけど、俺は乗らねぇからな?俺とお前は夫婦じゃねぇ。1日会っただけで夫婦って意味分かんねぇよ。」

 

夜架「それで、理由なのですが………」

 

 

コイツ………スルーしやがった。

 

 

夜架「八幡さんもご存知の通り、神戸と千葉の五分盃が交わされて同盟が締結されました。ですがいざ蓋を開けばいつ私達が戦争を起こしても不思議ではありません。元は敵対同士の組織です、何かの拍子に戦争が起きるかもしれませんから。」

 

八幡「確かに……起きても不思議ではない。むしろ起こりそうな予感しかしない。」

 

夜架「そこで私の母は私を使いとして派遣して、八十神会に入れてもらい、良い協力関係を築き、神戸の方達に理解させようという考えです。そしてその後は八幡さんとけっk「なるほど理解した。協力関係についてもだ。だがなぜ俺の組だ?他にもあったと思うが?」……その答えは決まっていますわ。」

 

夜架「貴方を愛しているから、ですわ。この言葉に嘘偽りは御座いません。私の心から思っている言葉で御座いますわ。」

 

八幡「………ならお前は今すぐ俺がヤらせろ、と言ったら出来るのか?」

 

夜架「っ!!今のはまさか……本当ですか?「ンなわけあるか。試しに聞いただけだ。だが今の反応ですぐに理解出来た。本気みたいだな。」………はい。今し方申し上げたように、私は貴方を愛しているのですから♡」ニコッ

 

 

………メチャメチャ良い笑顔で返してきやがった。

 

 

八幡「……お前の気持ちは分かった。だが結婚等の話はまだ決められない。」

 

夜架「では八幡さんの組に入る事は可能ですの?」

 

八幡「今のお前に害は無いと判断した。俺の側近、という事なら入れてやっても良い。」

 

夜架「流石は私の夫となるお方ですわ。私も八幡さんの側近を希望しますわ♪ふふふっ、これから楽しくなりそうですわ♪」

 

八幡「頼むから問題は起こすなよ?」

 

 

どうせ俺が巻き込まれるんだろうが、対処するのも俺なんだから。

 

 

夜架「可能な限り善処致しますわ。では私はそろそろお暇しますわ。」

 

八幡「ん?家があるのか?」

 

夜架「いえ、ありません。この敷地内の外で待機する事にしておりますわ。」

 

八幡「頼むからそういうのやめろ。部屋なら余ってるからそこを使え。いいだろ母ちゃん?」

 

八千代「えぇ。夜架ちゃん、余ってる部屋なら好きに使って良いわ。それと私が1番オススメ出来る部屋があるんだけど、どう?」

 

夜架「オススメ、でしょうか?私は寝られるのでしたら贅沢は言いませんわ。ご用意して頂ける部屋で充分ですわ。」

 

八千代「あら、そう?八幡の部屋なんだけど?「詳しい内容を聞かせて頂けませんか?」ふふふっ、素直なのは良い事よ。」

 

八幡「おい、母ちゃん!」

 

八千代「良いじゃないの別に。それで詳しい内容だけど、私はこれを八幡コースって呼んでるわ。八幡の部屋で寝泊まりするんだけど、寝間着も八幡の部屋着を使えるし、八幡の空間を目一杯味わえるコースよ。それに、寝る時は一緒のベッドだしね〜。」

 

夜架「………」キラキラ

 

 

………おい、なんかさっきよりも眩しいんだけど?それにエラく艶やかに見えるのか気のせいか?

 

 

八千代「それでどうする?今なら八幡を独り占め出来るけど?」

 

夜架「喜んでそちらのコースにさせて頂きますわ♪八幡さんと1日過ごせるなんて、とても良いコースですわ♪」

 

 

………俺は今日も眠れないコース確定か。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




最近、少しずつペースが落ちてるような………いや、気のせいだ!(気のせいではない。)

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