八幡side
有栖「………成る程、それで八幡さんは羽々斬さんをこの八十神会への加入を許した、という事ですね？確かに決定権は八幡さんにありますが、少しは相d……いえ、この社会は上が絶対、相談の必要もごさいませんね。」
八幡「まぁそういうわけだ。俺の隣にいる羽々斬夜架は今日付けで八十神会総代である俺の弟分、もしくは護衛として扱う事にする。」
狂三「ですが八幡さん、それでは私が若頭である意味がなくなってしまいますわ。本来私が八幡さんの側でお守りするのが必然です。」
浅見「ですが時崎さん、その若頭である時崎さんも同時に討たれてしまっては元も子もありません。そうしたらこの組の存続は不可能です。」
狂三「………」
有栖「そうですね……私も個人的には反対ですが、彼女は剣術の他にも様々な武道に精通しているようですし、護衛にはちょうど良いと思われます。組としての立場であるなら、私は賛成ですわ。」
浅見「私も賛成です。」
狂三「……そうですわね、私情を挟んではいけませんものね。私も賛成ですわ。」
有栖「では、夜架さんは八幡さんの護衛役という事に致します。お願いしますね？」
夜架「はい、お任せ下さい。八幡さんに寄ってくる悪い虫は全て私が始末致しますわ。」
八幡「一応聞くが、その対象は？」
夜架「この組にに害を与える者、我々の敵である者、八幡さんに近づく女性、八幡さんを誘惑する女性、八幡さんに愛を囁く女性、ですわね。」
八幡「おい、最初良かったのになぜ後半になるにつれて変になっていくんだ？お前らも納得してんじゃねぇよ。」
狂三「八幡さんは少し目を離したら別の女性を誑し込んでいますから。それに関しては本当によろしくお願いしますわ。」
有栖「そうですね、これ以上ライバルが増やすわけにはいきません。夜架さん、お願いしますね。」
夜架「はい、承りましたわ。」
八幡「はぁ………」
何でただの定例会議でこんな事になってんだ？
カナエ「そんな事があったのね………」
しのぶ「お疲れのようね。」
八幡「あぁ……しかもこれから休みの日は俺と四六時中ずっといるとか言いやがった。それは勘弁して欲しいから断ったが、あいつならやりかねないんだよなぁ………」
カナエ「けど、流石にその子も八幡さんの言う事なら聞くんじゃないかしら？だって八幡さんが嫌がってるんだもの。」
八幡「そうだと良いんだがなぁ………」
しのぶ「それよりも八幡、聞きたい事があるんだけど良いかしら？」
八幡「うん？」
しのぶ「いつ私達を八十神会に引き入れてくれるのよ？私達ずっと待ってるのよ？」
カナエ「あぁ〜そうだったわ！！八幡さん、私達を八十神会に吸収するって話、まだ終わってないんだったわ！いつにしてくれるの！？」
八幡「いや、俺は別に吸収するなんて一言も言ってねぇぞ？あれはただ幹部会でカナエが口走っただけだろ。俺は別に胡蝶組の奴らを吸収するつもりなんてねぇぞ？」
だってそうだよな？俺あの時確かに断ったし。
カナエ「えぇ〜！？私八幡さんと一緒にお仕事できるって楽しみにしてたのに〜！！」
しのぶ「そうよ八幡、それはあんまりだわ！」
八幡「ンな事言われてもな………」
カナヲ「姉さん、戻りました。」
カナエ「あっ、カナヲ〜お疲れ様っ！どうだった、宇髄君との鍛錬は？」
カナヲ「……走り込み、でした。でも他の組員と比べると、見込みがあるって。」
カナエ「流石は私の妹だわ〜！ねっ、八幡さん♪」
八幡「俺に振るなよ。まぁそうなんじゃねぇの？」
しのぶ「それよりもカナヲ、聞いて。八幡ったら私達を組に入れる気はないって。」
カナヲ「っ！？………八幡、ホント？」
八幡「ん？あぁ。」
カナヲ「………私達の事、嫌いなの？」
八幡「何でそうなる！？なってねぇしならねぇよ！どうしてそんな結論になった！？」
結局その後、色々討論をした結果、またもや保留という形で終わったのだった。だってその後に柱の皆さんが来て迫ってくるんだもん！！怖いよ！
八幡「それでさ、どうして俺はお前らに挟まれてるわけ？別にどっか行こうとは思ってねぇけどさ。」
雪乃「あら、いいじゃない。最近貴方と触れ合う事なんて無かったのだから、これくらいのスキンシップは必要だと思うわよ？」
陽乃「そうだぞ〜？こんな美少女2人が構ってるんだぞぉ〜？甲斐性見せないとっ♪」
八幡「はぁ〜………そういうのはもう良いから、休ませてくれないか？なんか最近疲れる事が多くてな。少しだけ癒しが欲しい。何でも良いから。」
陽乃「癒し、かぁ〜………何かなぁ？雪乃ちゃんは何か思いつく？」
雪乃「………そうね。姉さん、少しだけ避けてもらえるかしら？比企谷君も少しの間、普通に座ってもらえる？」
陽乃「おっ、何かな何かなぁ？」
雪乃の奴、何する気だ？頼むから疲れさせるような事はしないでくれよ？俺今デリケートだから。
雪乃「比企谷君、頭を動かすわね。」
八幡「ん？」
陽乃「あぁ〜雪乃ちゃんずる〜いっ！」
何だ？なんか右の側頭部に柔らかくて暖かい感触が………あぁ、でもこれは良いな。安心するっていうか、落ち着く。けどこれ何だ？
八幡「雪乃、これって何だ？」
雪乃「膝枕よ。これならどうかしら？」
八幡「あぁ、最高だ………これならずっと寝てたいくらいだ。少しの間、頼むわ。」
雪乃「ふふふっ、分かったわ。」
陽乃「むぅ〜！雪乃ちゃん、膝痛くなったら交代してあげるから言ってね！て言うよりも私も膝枕してあげたい！」
雪乃「分かったわ。じゃあそれまでは比企谷君の頭を撫でてもらってもいいかしら？」
陽乃「オッケー♪」
………おぉぉ、陽乃の撫で方も上手いなぁ。これはもう眠っちまいそうだ。俺今、めっちゃ癒されてる。このままだと溶けるかもな、俺。