やはり俺の極道生活はまちがっている   作:生焼け肉

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秘密のデート

 

 

陽乃side

 

 

いやぁ〜まさかまた八幡君に助けてもらう事になるなんて思わなかったよ〜。これはもう運命、かな?私が困ってたら八幡くんが颯爽と助けてくれるって言う構想が出来てるのかもね♪でもなんで八幡君はあそこに居たんだろう?

 

 

陽乃「ねぇ八幡君、どうしてあそこにいたの?もしかしなくても私に会いたかったから?」

 

八幡「ンなわけねぇだろ。久しぶりに町歩きしてただけだ。やっと1人の休日だって羽を伸ばそうと思った矢先がお前とあのナンパだからな、俺はどうも平穏な日々ってのに嫌われてるみたいだ。」

 

陽乃「けど退屈しなくて良いんじゃないの?」

 

八幡「むしろ今は退屈が欲しいくらいだ。最近はマジで色々ありすぎて疲れてんだ。少し脳とか体を休ませたい。この前の膝枕みたいに。」

 

陽乃「じゃあやったげよっか?今ならお姉さんのお膝と頭ナデナデの大サービスだぞ?」

 

八幡「マジか?それは良いかもな、前やってもらった時も気持ち良かったからな。多分姉だからだろうな、撫でるのも上手かったしな。」

 

 

そんなに?まさか八幡君から褒められるなんね思わなかったなぁ………なんか嬉しい♪

 

 

八幡「そういや大学の講義とかは無いのか?色々あるんだろ?今日とか明日とか。」

 

陽乃「私はもう単位取り終わってるから暇なんだよね〜。講義聞きに行くのも良いけどさ、周りが寄ってくるから集中出来ないんだよね〜。特に男なんて私が少しでも伸びたりしたら目線が胸に行くんだもん。ホント、スケベだよね。」

 

八幡「そうなのか……じゃあ俺もこれからは気を付けよう。変態扱いはされたくないしな。」

 

陽乃「あっ、八幡くんなら良いよ。むしろ見てもらいたいし!因みに今日の色はセクシーな黒だから♪」

 

八幡「言わんでいいわ、なんで言ったんだよ……」

 

陽乃「少しでも私の事を知ってほしいから、こんな理由じゃダメかな?」

 

八幡「………下着の色関係ねぇだろ。」

 

陽乃「あははっ、そうかもね♪」

 

八幡「それよりも何処行くんだよ?俺は話をしてるだけでも構わないけどな。」

 

陽乃「八幡君に聞くけどさ、明日は何か予定ってある?報告会とかそういう大事な事とかね。」

 

八幡「……いや、特には無いな。」

 

陽乃「じゃあさ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

陽乃「そんなわけで、今私達は新幹線に乗ってま〜す!行き先は〜何と愛知県の名古屋っ!手羽先が楽しみだね、八幡君っ♪」

 

八幡「何がそんなわけだよ。名古屋まで行くのは良いとしてもだ、泊まる場所はあんのかよ?」

 

陽乃「うん、雪ノ下建設と連携してる企業に電話したら、割引でOKしてくれたよ。しかもその人良い人なんだよね〜!『秘密の逢引してるんだ』っ説明したら、1番良いお部屋の割引してくれたんだから♪本当に良い人だよね〜♪」

 

八幡「誰も逢引なんてしとらんわ。つうかいつ俺とお前が愛し合ったんだよ?」

 

陽乃「え?違うの?私八幡君の事好きだよ?」

 

八幡「そんなノリで言われてもな………」

 

陽乃「じゃあ本気で言ったら信じてくれる?」

 

八幡「やってくれるのか?」

 

陽乃「………………い、意外と恥ずかしいね///」

 

八幡「しかも新幹線の中だ、公開プロポーズみたいなモンだ。この中ではよした方が良いな。」

 

 

こんな所でそんな大胆な事やっちゃったら、少なくとも1時間は気まずいムードになっちゃうもんね。それは私も嫌かな………

 

 

ーーー名古屋ーーー

 

 

おぉ〜ここが名古屋かぁ〜!千葉とはやっぱり違うね!なんか東京と雰囲気は似てるね!まぁ日本の五大都市って呼ばれてる所でもあるからね!

 

 

八幡「都会っぽい所なんだな。」

 

陽乃「そうだね、私も来てビックリしたよ!じゃあ八幡君、名古屋城に行こうか!そしてその後に手羽先の美味しいお店、調べたからそこでご飯にしてから、ホテルに行くっていうのはどう?」

 

八幡「あぁ、そうするか。初めての場所なんだ、歩いて向かわないか?」

 

陽乃「おっ?八幡君からまさかのお誘いだね、これは断るわけにはいかないかな。じゃあ八幡君、ちゃんとレディをエスコートするんだよ?」

 

八幡「俺にエスコートは無理だ。俺は欧州の騎士じゃねぇからな。俺は日本の極道だ。女を守るのではなく、守り従わせる。そういうもんだろ。」

 

陽乃「………それ、少しズレてると思うよ?」

 

八幡「……いいだろ別に。」

 

 

もう〜八幡君ってば拗ねちゃって〜♪

 

 

陽乃「ごめんごめん。でもさ、やっぱり八幡君の前だと何もしなくて済むから楽だよ、本当に。」

 

八幡「?何の事だ?」

 

陽乃「八幡君は覚えてないと思うけど、私達が最初に会った時、私の仮面を鉄仮面だって言ってくれたのは君なんだよ?」

 

八幡「……悪い、記憶にない。」

 

陽乃「まぁ君からしてみれば意識する事ない普通の事だったと思うけど、私からしてみればあれは運命の出会いも同然なんだから!私のこの想い、分かってくれたかな八幡君?」ダキッ!

 

 

おぉ、分かってはいたけど筋肉質だね〜!きっと良い身体してるんだろうね。それこそシックスパックになってそう。ちょっと見てみたいかも………

 

 

八幡「………何で抱き着いてんの?」

 

陽乃「なんか抱き心地良さそうだったから?」

 

八幡「疑問形で返してくるなよ……」

 

 

別に良いじゃん!どうせ君なら振り解くような事はしないだろうしさっ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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