やはり俺の極道生活はまちがっている   作:生焼け肉

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笑顔

 

 

八幡side

 

 

まさかルームサービスで朝食が付いてくるのは驚いた。だって部屋まで運んでくるんだぞ?陽乃の奴も少し驚いていた。いやお前が頼んだんじゃないの?もしかしてこの人達の独断?よく分からない食事をした後は部屋の中でチェックアウトの時間になるまでのんびりしている。

 

 

八幡「あのぉ〜建設会社のご令嬢さん?何故こんなにも密着しているんでしょうかね?」

 

陽乃「いいじゃない別に。八幡君を独占できる時間はもう少ないんだから、出来るだけ君とのスキンシップを取らないとっ♪」

 

八幡「にしては度が過ぎてると思うんだが?」

 

 

陽乃は今、ベッドの上に座っている俺の膝の上に座って背中に手を回している。そして身体は俺に預けているから、ほぼ抱き締められているような態勢になっている。そして陽乃のアレがダイレクトに当たっている。何度も抱き締められているから慣れているとはいえ、正面から抱き締められたのはあまり無いから、少しヤバい………

 

 

陽乃「八幡君はこういうの、嫌い?」

 

八幡「いや、好きとか嫌いとかそういうのじゃなくてだな、あんまり軽々しく他人に抱き着くなよ。」

 

陽乃「………八幡君はもっと自分に寄せられる好意に素直になるべきだと思うんだよね〜私。普通は好きでもない異性にこんな風に抱き締めたりしないよ。私は君の事が好き。」

 

八幡「………」

 

陽乃「これまでの私は君に好意を抱いていると言っても、LIKEの方だったけど、今はもう違う。ちゃんと君をLOVEで好きになってる。だからこんな風に抱き締められるし、こんな事だって出来ちゃう。」

 

八幡「っ!」

 

 

陽乃は俺に口付けをしてきた。軽く触れるようなキスだったが、何故か心が満たされたような錯覚に陥る。唇を離すと、陽乃は俺を見つめて、恥ずかしそうに、嬉しそうに頬を赤く染めながら口角を上げる。

 

 

陽乃「えへへ、誰かにキスしたのなんて初めて///ファーストキスの相手が君で本当に良かったよ。」

 

八幡「………俺でよかったのかよ、俺は女を何人も侍らせているような男だぞ?そんな男に惚れちまっても先の道が険しいだけだぞ?」

 

陽乃「その中で1番を勝ち取れば良いだけの話でしょ?なら望むところだよ。お姉さんを敵に回したら怖いって事を教えてあげるんだから♪」

 

 

……陽乃の奴、かなりスッキリしてるな。何があったかは知らんが良い事だ。

 

 

陽乃「……ねぇ八幡君、もう1回キスしない?なんかすっごく幸せな気分になったからもう1回したくなっちゃった///ねぇ、良いよね?」ウワメヅカイ

 

八幡「……お、おう///」

 

 

な、なんかこんな攻め方されたの初めてだから対応に困るな………なんていうか今まではあっちから攻められて俺もノリでっていう流れが殆どだった。けど陽乃は俺に許可をとってきている。これだけでも大きな差だ。ちょっと聞いてみるか。

 

 

八幡「……なぁ、何でそんな事を聞くんだ?」

 

陽乃「え?だって理由は言ったよ?」

 

八幡「あぁ~いや、そういう事じゃなくてだな……今のは俺の失言だった、言い方を変えよう。思いっきりキスをしようとかは思わないのか?」

 

陽乃「………出来るならしたいけど、君が嫌がる事は私はしたくないから///」

 

八幡「っ!………そ、そうか。」

 

 

え……何この子、すげぇ可愛くない?昨日まで自由奔放なキャラだったのが、朝起きたら純情系のお淑やか系に大進化してるんだけど!?しかも聞く理由が俺の嫌がる事はしたくないから?良い子になりすぎでしょ………

 

 

八幡「ま、まぁ………チェックアウトの時間になるまでだったら、何回でもいいぞ。」

 

陽乃「う、うん/////」

 

 

そこから陽乃は俺から離れようとはせず、ずっと膝の上で座ったままだった。そして俺とのキスを繰り返し、キスをした後の表情はすげぇ幸せそうな顔をしていた。

 

 

ーーー受付ーーー

 

 

陽乃「チェックアウトをお願いします。」

 

「かしこまりました。昨晩よくお休みいただけましたか、陽乃お嬢様?」

 

陽乃「はい、よく眠れました。」

 

「それは何よりです。またお越しください。(何だ?この前会った時とオーラが全然違う……凄く優しいオーラが出ている。)」

 

陽乃「じゃあ行こっか、今日は何処に行こっか?」

 

八幡「そうだなぁ………」

 

「………あぁ、成る程。」

 

 

(どうやら比企谷様と良い関係を築けたようですね。だからあんな風に笑えるようになったのでしょう。前あった時の取り繕うような笑顔とは違う。純粋に嬉しそうな、幸せそうな笑顔になっておられます。秋乃社長、ご息女様は良い相手を見つけられたようです。)

 

 

「またのお越しをお待ちしております。行ってらっしゃいませ。」

 

 

ーーー外ーーー

 

 

陽乃「んんぅ〜……はぁ〜!新鮮な空気が気持ち良いねっ!ちょっとだけ金属混じりの匂いがするかもだけど、あははっ♪」

 

八幡「自動車工場で有名だからな、名古屋は。」

 

陽乃「さぁ何処に行こうか?」

 

八幡「水族館、テレビ塔、動植物園、寺………やっぱ名所ってだけで検索すると色んなのが出てくるな。俺には選べそうにねぇ。」

 

陽乃「じゃあ水族館に行こうか!あっ、待ってよ………よし、変更!全部回ろう!その方が絶対に良いよ!行こっ、八幡君♪」ニコッ

 

 

………俺は陽乃のこの瞬間(とき)の笑顔がめちゃくちゃ綺麗にみえた。

 

 

八幡「………あぁ。」

 

 

 

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