八幡side
放課後。それは学生の正規の活動時間が過ぎた後の時間の事だ。学生達の授業が終わり、部活や教師の手伝い、居残り勉強、読書、補習(これは場合によるな。)、帰宅する者と様々だろう。そんな時間だが、俺も偶にだが居残りをする事がある。部活………所属してない。教師の手伝い………そんな仲の良い教師は居ない。勉強………常にしていれば問題は無い。読書………する暇があったら組の事を考えてる。補習………あるわけねぇだろ。帰宅………まだしていないからこの話をしている。
話が逸れたな。俺が居残りしている理由、話せばかなり長くなる。なのでこの場は簡潔に言う事にしよう。俺が今日学校に残っているその理由は………
八幡「ZzZz………」
………寝不足だからだ。
夜架が俺の組に入ってきてからというもの、俺の休まる時間が更に無くなったのだ。母ちゃんが夜架を家に住まわせているせいで、俺の生活リズムは大きく変化した。絶対と言っていい程の確率で『あ〜ん』『背中流し』『添い寝』を実行してくるのだ。もうこんなのが続いたら身体が持たんわ。
だから今は放課後の時間を有意義に使う為(使い方を間違ってるとは言うなよ?)に、こうしてとある部室の簡易ベッドを借りているというわけだ。勿論許可は取ってるからな?いや、放課後で悪いかなって思って遠慮気味に聞いてみたら、『寧ろいつでも来てくれて構わないわ。毎日仮眠を取りに来ても良いわよ。』っとまで言われた。ありがたいけど、あんま迷惑もかけたく無いから偶にの頻度にしておく事にしている。
まぁ、もう分かっているとは思うが、その部室は奉仕部で雪乃に許可を貰って眠っている。この時期冷えてくる頃になってきているから、気を付けて寝ようと思っていたら、雪乃が予備に用意していた膝掛けを俺に貸してくれた。もう本当に凄ぇよ………雪乃マジ女神。
あぁ、段々思考力がぁ………後は夢に任せてゆっくり眠ろう。少しでも俺に安らぎと安眠を〜。
八幡sideout
雪乃side
この前と同じでよく眠っているわ。とても気持ち良さそうにしているわね。本当、普段と寝ている時のギャップが凄いわね。寝ている時の比企谷君は子供っぽいというか、年相応に見える。何だか無性に撫でたくなってしまうわ。
雪乃「………少しくらいなら良いわよね?どうせ誰も来ないのだし。」
そう思っていた事もあった私は、八幡君の髪を撫でてみる事にしてみた。撫でた感触は意外と柔らかかった。癖のある髪を予想していたのだけど、これは意外だった。
八幡「すぅ……すぅ……」
雪乃「………貴方が修学旅行で重傷を負ったって時崎さんから連絡を受けた時は驚いたわ。でも無事で本当に良かったわ。」
あの時ら連絡を受けるまで知らなかったけれど、比企谷君が重傷を負った時はすぐに電話をしたわ。電話が来たのはその翌日だったけれど。携帯が鳴って比企谷君の名前が出た瞬間、すぐにcallボタンを押したわね。
………話が大分逸れてしまったわね、ごめんなさい。彼の髪の感触だったわね。女子には勝てないとは思うけれど、手入れをもっとこまめにしたら、もっと良い髪になると思うわ。でも彼はとても多忙な人だからそんな余裕は無いわね。
雪乃「……彼って何も無い日があるのかしら?いつも組織の事で色々な事をやっているのを見かけるけど、何も無くのんびりしている時ってあるのかしら?よくよく考えたら無い気がしてきたわ。」
………今度、少しでもいいから気晴らしに何処かへ行くのも良いかもしれないわね。
なるべく比企谷君の心が休まるような場所が好ましいわ。それならペットショップで子猫を見るのが良いわね………いえ、パンさん巡りにディスティニーランドも捨てがたいわ。猫カフェも良いし、パンさん専門店なんかも行きた………待ちなさい、これでは私の心が休まる場所になってしまうわ。彼の心が休まる場所でないと意味が無いわ。
彼の心が休まる………思い浮かばないわ。こうしてお昼寝をしている事しか思いつかないわ。彼の心が休まるのってどんな事なのかしら?起きたら彼に聞いてみようかしら?でも、聞けるものなら今聞いてみたいわ。
雪乃「でも今は仮眠中だから邪魔してはいけないわよね。流石に安眠している人を途中で起こすのは気が引けるものね。起きてから聞いてみましょう。
平塚「雪ノ下、入るぞ。」
雪乃「先生、何度も言いますがノックをしてください。」
平塚「済まん済まん。ん?おや、いつぞやと同じくまた比企谷が寝ているのか?」
雪乃「えぇ。最近寝不足なようなので。」
平塚「自分の部屋のベッドで寝ればいいものを……何故こんな所で眠っているのだ?」
雪乃「よく分かりませんが、家のベッドではよく眠れない理由があるのでは?とはいえ、私達が入っていい問題ではありませんね。」
平塚「まぁな。だが君も気になるだろう。それとなく聞いてみてはどうかね?寝不足になる原因が分かるかもしれんぞ?」
………確かに気になるわ。彼が目を覚ましたら心が休まる場所と同時に聞いてみる事にしましょう。
はい!陽乃さんが来たら雪乃さんでしょう!