やはり俺の極道生活はまちがっている   作:生焼け肉

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急展開

 

 

雪乃side

 

 

八幡「すぅ……すぅ……」

 

雪乃「ふふっ♪」ナデナデ

 

 

ピンポンパンポーン

 

 

『居残りしている生徒に連絡します。最終下校時刻となりました。生徒の皆さんは身支度を済ませて、速やかに下校してください。繰り返します。最終下校時刻となりました。生徒の皆さんは身支度を済ませて、速やかに下校してください。』

 

 

時間になってしまったわね。こんな状態の比企谷君を起こすのはやっぱり胸が痛むわ………けれど仕方ないわ、いつまでも学校に居るわけにはいかないものね。なるべく目覚めが良くなるように起こしましょう。

 

 

雪乃「比企谷君、もう下校時刻よ。起きてちょうだい。比企谷君。」

 

八幡「ん?んんぅ〜?何だ?朝にしては陽の色がやけに茶色くねぇか?」

 

雪乃「ふふふっ。比企谷君、今の時間と場所を把握してちょうだい。」

 

八幡「ん?………あ、あぁ〜そういえば仮眠取るって言ってたな。済まない、寝惚けてたみたいだ。」

 

雪乃「いいえ、気にしなくていいわ。寧ろそんな一面もあるって分かって少し嬉しいわ。」

 

八幡「俺は嬉しくないんだが?」

 

 

ーーー下校中ーーー

 

 

雪乃「別に付き合ってくれなくてもいいのよ?」

 

八幡「女を1人で帰らせるわけにもいかねぇだろ?何、起こしてくれた礼とでも思ってくれ。」

 

雪乃「………じゃあお言葉に甘えさせてもらうわ、ありがとう比企谷君。」

 

八幡「あぁ、気にすんなよ。」

 

 

………でもどうしようかしら?どんな風に話を切り出せばいいのかしら?聞くにはハードルが高いし、何より比企谷君のプライベートを覗く行為になってしまうわ………それはちょっと避けたいわ。

 

 

雪乃「あ、あの……比企谷君?」

 

八幡「ん、どうした?」

 

雪乃「比企谷君は休日は何をしているのかしら?仮眠を取るくらいだから、お仕事なのかしら?」

 

八幡「あぁ〜そうだなぁ………確かに仕事とか見回りが多いかもな。休日といっても俺にとっては仕事を進める日でしかないからな。自分の息抜きする日は月に2〜3回くらいだな。」

 

 

思ってた以上に少ないわ。これはいよいよ安らぎが必要ね。

 

 

雪乃「んんっ!じゃあ比企谷君がこれなら休めるっていうのはあるのかしら?」

 

八幡「よく分からんなぁ………最近ではその定義すらも俺の中ではあやふやだ。」

 

 

八幡(だって何処に居ても家の中では夜架が色仕掛けをしてくる。そして偶に狂三も。今では安眠って何だっけ?って思えるくらいだ。)

 

 

雪乃「そうなの。忙しいみたいね………」

 

八幡「暇は作れるっちゃあ作れるんだが、どうにもその場合は必ずと言っていい程、誰かが着いてくる。正直に言うと、俺の休みにはならないな。」

 

 

困ったわ、これじゃあ休日に誘うなんてとても無理だわ。でもこれでは比企谷君は何回も寝不足でベッドを使う事になってしまうわ。個人的には部室に来てくれるから嬉しいのだけど、来てくれる理由がとても悲しいわ。どうにかして解消しなくてはいけないわね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポチャッ、ポツンッ

 

 

八幡「ん?なんか降ったか?」

 

雪乃「?いえ、降って………いいえ、雨が降ってきたわ。しかも勢いが増してきたわね。」

 

八幡「クソッ、雪乃のマンションまで走るぞ!」

 

 

ーーーマンションーーー

 

 

 

八幡「ふぅ………急に降ってきやがったな。朝の天気予報どうなってんだよ。今日は1日晴れなんじゃなかったのかよ?」

 

雪乃「それにしても土砂降りね。止むのかしら?」

 

八幡「さぁな、まぁここは走って帰るしかねぇだろ。じゃあな雪乃、また来週な。」

 

 

えっ!?この雨の中で帰るの!?そんなの危ないわ!せめて傘を………いいえ、今日は金曜日。なら今週だけでも………

 

 

雪乃「ひ、比企谷君っ!」

 

八幡「ん?何だ?」

 

雪乃「そ、その……比企谷君が良かったらなのだけれど、このままじゃ家に帰れたとしても風邪を引くかもしれないわ。だから………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今晩は泊まって言ってくれないかしら?」

 

 

ーーー雪乃のマンション内ーーー

 

 

雪乃「どうぞ、入ってちょうだい。」

 

八幡「あぁ……」

 

雪乃「すぐにタオルを持ってくるから待ってて。」

 

八幡「あぁ、ありがとう。」

 

 

い、勢いに任せて言ってしまったけれど……良かったのかしら?比企谷君の事も聞かずにこんな事になってしまったけれど、大丈夫かしら?でも今はタオルを持って行ってあげましょう。

 

 

雪乃「お待たせ比企谷君、これタオきゃっ!?」

 

八幡「あぶねっ!」

 

 

ダキッ!

 

 

雪乃「っ!!」

 

 

あ、あら?私今、比企谷君に抱き締められてる?た、確か転びそうになって、それで……っ!!

 

 

雪乃「ご、ごめんなさい比企谷君っ!」

 

八幡「いや、気にしなくてもいい。それよりも気を付けろよ?お前が歩いてる所も水が落ちて滑りやすいんだからよ。」

 

雪乃「え、えぇ……そうね。盲点だったわ///あっ、これタオルよ///」

 

八幡「あぁ、ありがとな。」

 

雪乃「………比企谷君。今日の事だけれど、このまま泊まっていっても問題は無いのかしら?」

 

八幡「ん?何だ急に?」

 

雪乃「貴方にも予定があったかもしれないから、都合が悪かったらと思って聞いてみたの。」

 

八幡「何だそんな事か……それなら安心しろ、別に大した用事とかはねぇからよ。今日はお前の厚意に甘えさせてもらう。流石に俺もあの雨の中帰るのは嫌だったからな。寧ろ俺としてはありがたいくらいだ。」

 

雪乃「………そう、なら良かったわ。」

 

 

 




雪乃「急に降ってくれた雨には感謝ね。」

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