やはり俺の極道生活はまちがっている   作:生焼け肉

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もう1度

 

 

八幡side

 

 

八幡「ご馳走さん。マジで美味かった……今度作り方教えてくれないか?この味はいつでも食べたくなるような味だ。」

 

雪乃「そ、そうかしら?作り方は普通なのだけれど………でも分かったわ、今度一緒に作ってみましょうか。」

 

 

このクリームシチューは本当に美味い。雪乃には悪いが、3杯もお代わりしちまったしな。

 

 

八幡「あっ、片付けは手伝ってもいいか?流石に何もしないまま泊めてもらうってのは良心が痛む。」

 

雪乃「さっき断ったと思うのだけれど………分かったわ、じゃあ洗い流した食器を拭いて立ててもらえるかしら?」

 

八幡「おう、任せろ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「………」

 

雪乃「………」

 

八幡「………」

 

雪乃「………」

 

 

………なんか、静かだな。けど俺はこの静けさは別に嫌いじゃない。奉仕部でもこんな感じで静かだからな。偶に俺か雪乃が話しかけるというスタンスだが、何もない時はこんな感じで静寂が続く。気まずいなんて事もない。それは雪乃の方を見れば少し分かる。今は口角が上がってるから、何かしようとしなくても大丈夫だ。この雰囲気も自分の気持ちが落ち着けてるって雪乃の無意識に出ている意思表示?みたいなものだと俺は思ってる。

 

 

八幡「………やっぱ良いな、この雰囲気。」

 

雪乃「そうね、何だか心地よく感じるわ。」

 

八幡「ただ黙ってるだけなのにな。」

 

雪乃「でも、慣れてしまったからそれが逆に良い点になったのよ。」

 

八幡「いつかはあると思っていたが、こうして一緒に作業するのが食器洗いとはな……」

 

雪乃「文化祭の時だって作業してたじゃない。」

 

八幡「そん時は他の奴等も居ただろ?俺が言いてぇのは、こうして2人だけで作業している事だよ。」

 

雪乃「………言われてみればそうね///」

 

 

ったくすげぇよな、成績優秀、容姿端麗、家事全般も得意。こんな女と付き合える奴はお得だろうし、こんな超優良物件は他に居ないだろうな。欲しい奴は山程存在するだろうな。

 

 

八幡「……お前ってさ、好きな人っていねぇの?」

 

雪乃「っ!?/////」

 

八幡「あぶなっ!?」

 

 

おいおい、急に皿落としたら危ないだろう……てか、何でこんなに真っ赤なんだ?

 

 

八幡「おい、どした?」

 

雪乃「ひ、比企谷君……今、なんて/////」

 

八幡「いや、だから好きな奴はいねぇのかって。」

 

雪乃「ど、どうしてそんな事を聞くのかしら/////」

 

八幡「いや、ただの興味本位だが……いけなかったか?」

 

 

雪乃(ど、どう答えましょう……好きな人なんて私のすぐ横に居る、なんて恥ずかしくて口が裂けても言えないわ!けれど、嘘はつきたくないし………こうなったら!)

 

 

雪乃「……そうね。好きな人は居るけれど、名前は教えられないわ///」

 

八幡「いや、名前とかは聞こうと思ってないから安心しろ。けどそうか、居るのか。ソイツは幸せ者だな、お前みたいな奴から思われてんだからよ。」

 

 

雪乃(言いたい……『貴方の事よっ!』って今すぐ言いたいけれど、口が動いてくれないっ!)

 

 

雪乃「ひ、比企谷君は?あ、貴方はそういう特別な感情を抱いている人は……居るのかしら?」

 

八幡「………正直、分かんねぇ。多分居ないんだと思う。俺が自覚してないだけなのかもしれないけどな。まぁとにかく、俺にはまだ居ねぇって事だ。」

 

雪乃「………作ろうとは?」

 

八幡「俺を誰だと思ってるんだ?誰もが恐れるヤクザだぜ?そんな奴と付き合いたい奴なんてそうそう居ねぇだろ。まぁ、例外は居ると思うけどよ。」

 

雪乃「………」

 

 

陽乃とか………アイツの変わり様には驚いたもんだ。けど、あの純粋な気持ちはしっかりと受け止めてやらねぇとな。

 

 

ーーー数時間後ーーー

 

 

八幡「………俺は1人でも大丈夫だから。」

 

雪乃「ダメよ、それだと雨とは別の理由で風邪を引いてしまうかもしれないじゃない。わ、私だって恥ずかしくないわけじゃないのよ?貴方も覚悟を決めて///」

 

八幡「だからって何で俺と一緒に寝るって事になるんだ?お前は自室のベッドで寝ろよ。何で俺が1人で寝ると風邪を引く前提なんだよ?」

 

雪乃「も、もしかしたらって可能性よ。」

 

八幡「確信がねぇな………言ってみろよ、本当の理由を。笑わねぇからよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雪乃「………お……つく、からよ///」

 

八幡「ん?何?」

 

雪乃「だから、貴方と一緒に居ると落ち着くからよっ!この前の修学旅行前の奉仕部で貴方に寄り添って眠ってしまった時から、もう1度でいいから貴方の傍で寝てみたいって思ったのよ!あの時程幸せな時間は無いと思っても良いわ!」

 

 

いやあるだろ、好きな奴と一緒に居る時間とかあるだろ。好きな奴との時間忘れないで?

 

 

雪乃「だからこれを機に貴方とって思ってたのに、貴方が渋るから!良いじゃない別に!私はあの時の幸福感を味わいたいのよ!」

 

八幡「お、おぉ……そうだったのか。んんっ!分かった。そ、それじゃあ……良いんだな?」

 

雪乃「………えぇ///」

 

 

俺は布団の中に入った。すると、雪乃もそれに続くように俺のすぐ隣(いや、密着出来る距離だな。)に来た。目の前には雪乃の顔があり、頬を赤く染めている。恥ずかしいんだろうな。俺もだけど。

 

 

八幡「………今、どんな感じだ?」

 

雪乃「………幸せね。それに、ずっとこうしていたいって気持ちになるわ。」

 

八幡「………まっ、これなら早く眠れちまいそうだな。お互いに。」

 

雪乃「それはちょっと嫌ね。」

 

八幡「んそりゃまた何でだ?」

 

雪乃「私はもっとこの時間を満喫していたいもの。早く眠ってしまったら勿体ないわ。」

 

 

………どうやら俺の睡眠時間は明日に繰り越される可能性があるようだ。

 

 

 

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