やはり俺の極道生活はまちがっている   作:生焼け肉

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正直に

 

 

雪乃side

 

 

ーーー6:30ーーー

 

 

雪乃「………ん、んん。」

 

 

あら、もう朝なのね。何だかとても睡眠時間が短く感じるわ。はぁ……どうして楽しいと思える時間はこうもあっという間なのかしらね。どうせならもっと比企谷君と………い、いえ!別に比企谷君と一緒に居たいわけでは………もう否定しても仕方ないわよね。もう正直に思っていた方が良いわね。

 

 

八幡「すぅ……すぅ……」

 

雪乃「………」

 

 

意外と寝相は良いのね。布団が荒らされたような形跡が無いわ。泥棒が入ってきたわけでも無いのに、この言い方はおかしいわね。

 

ふふっ、こんな風に彼の寝顔を見るのは初めてね。今日は土曜日で学校はお休みだから、今日くらいはこんな風にゆっくりしていても文句は無いわよね。

 

 

ーーー10分後ーーー

 

 

八幡「すぅ……すぅ……」

 

雪乃「眺めているだけなのに、見ているだけなのに、どうして飽きが来ないのかしらね?不思議だと思わないかしら、ねぇ八幡?ふふっ………八幡はどうかしら?私に名前で呼んでもらうのは……嫌、かしら?これでも吃らないように家で練習しているのよ?自然に話せるようにはしているのだけれど、普段の生活になると、それが出来ないのよ。どうしたらいいのかしら?私が普通に『名前で呼んでもいいかしら?』って貴方に言えばいいだけなのだけれど、それが難しくて………何か良い方法はないのかしら?こんな時、姉さんだったら普通に名前で呼んでいるのでしょうけど、私は姉さんのようには出来ないから………」

 

八幡「すぅ……すぅ……」

 

雪乃「けれど、寝ている君の前でなら自然と言えるのよね、本当に不思議ね。」

 

 

ーーー7:00ーーー

 

 

八幡「すぅ……すぅ……」

 

雪乃「7時………もう起こす時間かしら?どうしましょう……もっと寝かせてあげ………ましょう。今日は土曜日で学校もお休みなのだからたくさん睡眠を取ってもバチは当たらないわ。」

 

雪乃「だから八幡、ゆっくりしててちょうだい。」

 

八幡「んんぅ〜……」

 

雪乃「ふふふっ、ぐっすりね。もしかしたら8時を過ぎても起きないんじゃないかしら?」

 

八幡「んん〜まだ………」

 

雪乃「え?あっ!?」

 

八幡「まだ……寝てろ……すぅ……すぅ……」

 

雪乃「ひ、比企谷君っ!/////」

 

 

私は眠っている比企谷君に向かって軽口を言っていたら、突然背中に手を回されて彼の胸へと引き寄せられたわ。比企谷君とこんなに距離が近いのなんて初めてだし、それに加えて背中に手を回されたままだから、逃げようにも逃げられなかった。だから彼が起きるまでこの状態だという事だった。私、幸せ過ぎて死んだりしないわよね?

 

 

八幡「すぅ……すぅ……」

 

雪乃「………は、八幡/////」

 

 

………良いのよね?まだ寝ててもいいのよね?そうよね、まだ寝てても文句は言われないわ。だって八幡に………寝てもいいって言われたのだから、もう1度寝ても別に構わないわよね。

 

それに………

 

 

雪乃「夢だからよ、こんな気持ちになるのは夢だから、それだけだから………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちゅっ♡

 

 

………責任は取ってもらうわよ、八幡。

 

 

雪乃sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「………ん?んん……んんっ〜……あぁっ〜。朝か。時間は……大分寝てたな。もうすぐ9時じゃねぇか。流石に起きないとな……ん?雪乃は……え?」

 

雪乃「すぅ……すぅ……」

 

 

え……何で雪乃は俺に抱き着いてんの?いや、よく見たら俺も雪乃の事抱き寄せてるし!?え?どういう事だ、この状況?

 

 

しかも何でコイツこんなに幸せそうな顔してんだ?

 

 

雪乃「んんっ………ん?あら八幡、起きたのね?おはよう。」

 

八幡「お、おう……いや、それよりもこの状況をどうにかする方が先決だと思うんだが?」

 

雪乃「………いいえ、今日はもうこれで行きましょう。今日はダラけましょう。」

 

八幡「……は?」

 

雪乃「偶にはぐうたらする日も必要よ。だから八幡は私とこうして寝ていればいいの。」

 

八幡「いやメチャクチャだろ……ん?おい待て、お前いつの間にか俺の事名前呼びしてないか?」

 

雪乃「別に良いじゃない、細かい事は気にしなくても。それよりもう少し寝てから起きましょう?」

 

八幡「いやいや、お前どうしちまったんだよ!?朝からおかしいぞ?大体、こんな事俺とするなよ!好きな奴が居るって言ってただろ?こういう事はソイツとやれよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雪乃「貴方だと言ったら?」

 

八幡「は?」

 

雪乃「その好きな人が貴方だと言ったら、こういう事をしてもいいのよね?」

 

八幡「は?お、俺が好きな奴?」

 

雪乃「そうよ。今までの自分は素直になれなかったから言えなかったけれど、もう吹っ切れたわ。私が好きなのは………比企谷八幡君、貴方よ。」

 

八幡「………」

 

雪乃「好きな人だったら、良いのよね?思う存分甘えても貴方は文句を言わないのよね?」

 

八幡「………言いません。」

 

雪乃「ふふふっ、そうよね♪」ギュッ!

 

 

え?朝から何これ?どんなドッキリ?どっかから看板持って現れてくるスタッフとか居ないの?これホントに現実?夢じゃないの?

 

 

雪乃「好きな人と過ごす時間は、どの時間よりも幸せに感じるわ……そう思わない、八幡?」

 

 

………俺にはまだ分かりません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雪乃「これからは私の気持ち、隠さずに攻めていくわ。それと、初めてキスの責任は必ず取ってもらうわよ?八幡♡」

 

 

 





あらら……雪乃さんがとうとう本気に!
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